2004年の中国でのアジアカップの際にはおいらはミラノ在住で、ネットでのニュースで結果を知る状態だったが今回は大体TV観戦をすることが出来た。
今回のアジアカップではセレクションの段階で全ての海外クラブ所属プレーヤーを全員思い通り呼べないとか制約条件はあったけれども、置かれている状況でマックスのパフォーマンスを出させると言うところでは今までの代表とは違う融合を生み出しているのかも知れない。采配って完全に結果論だから自分が信じた個々の選手の能力に加えて、“運”が重要だよね。運などと言う如何ともし難い話?と思われるかも知れないが、今回の決勝なんていくつもそう言う要素があった。
例えば岩政。
制空権を奪い返すために投入したという点では完全に成功。これは自分で考えて実行出来る範囲の采配。しかし、あれだけスコンスコン抜かれたことを考えると、抜かれた先に相手FWの蹴りやすい位置にボールが転がらなかった運はまさに持ってるなぁ、と言う感じ。実際計算出来ない選手なのかなと言う評価のされ方が一部ではされるかも知れない選手と言うことだと思う。
極めつけは李忠成だよねぇ。
初戦で45分シュート0の李を前田に代えて投入と言うのは完全に能力を信用していたとしても、ゴールと言う結果が生まれなければなんで結果の出てない選手の投入?などとメディアから叩かれたことになっていた訳だ。あの延長後半4分に遠藤から長友へパスが出た瞬間くらいには李には相手DFの3番が付いていた。何故だろう、あの3番のDFがフラフラーっとニアポスト方面に走り寄っていったおかげで、李はどフリー。シュウォーツァーからすると目の前に李ただ一人。誰もいないどフリー。最高のセンタリング、最高のポジショニング、最高のシュート。呆然と飛びつくこともなく見送った。これを全部運なんて言うつもりは毛頭なく、1-2%の要素しかないと思う。しかしあのDFが指示もなくセンタリングのコースを消しに行った訳でもないコース取りを予想できる監督はいないからなぁ。
つまり持ってる監督が我が日本代表の監督になったってことだね。こう言う要素はお金積んでも持てませんから。
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