ワークス編集部日記

ワークスの最前線!新鮮な記事を書くために、毎日取材にでかけてます!とびっきりのネタが聞けそうです!

一歩、先を。

2006-06-30 21:19:14 | Weblog
弊紙では毎週、「建築確認」面に2~4面を割いています。
これは大分県内+京築の行政で随時受け付けている住宅や店舗・工場などの建築確認申請書を総括したものですが、完成した紙面をざっと眺めるだけでもいろいろと考えさせられます。
例えば県全体で見ると現在、中津地区での申請が大分、別府地区に次いで多いのですが(毎週15件前後)、これは企業進出の影響かな?それとも北九州市と地理的に近いから、ベッドタウンとしての人口流入の表れなのかな?などといった按配。
また、個別の地域に限っても、地区の変化を知ることは面白いものでして、例えば、子どもの頃に近所の友達と遊んでいた空き地にコンビニが出店することが分かって、「へー、あの辺も都会になったな~」などと思ってみたりします。

情報媒体としてのワークスが取り上げるのは、書面に記載された規模や工期などスペック的なものです。けれど、その一組の建築確認申請書(普通、必要事項を記載した3ページの書類と、設計者が描いた建物の設計図、ゼンリンのページをコピーした周辺地図からなります)が提出されるまでには、きっと様々な「想い」があるはずです。
申請の大半を占める新築一戸建て住宅であれば、マイホーム購入を決意した一家の新居に託す夢や希望が。
工場や事務所であれば、新たな拠点を軸としてビジネス上の大勝負に打って出るという意気込みが。
私は、そうした書面には現われないドラマに、ふと思いを馳せることがあります。

全てが完結した後の「結果」を広報したり、過去となった出来事を綿密に纏め上げて総括する存在も不可欠でしょう。
ですがそのプロローグ、言い換えれば「未来につながる要素」を提示する者もまた、同じかそれ以上に必要であるはずです。そしてその役割を建設業界において果たすのが、工事記者であり、建設業専門情報紙なのではないか…
そんなことを考える、今日この頃です。

しゅとう(仮)