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亜流ろいやーKの挑戦状

~Cartels from eccentric lawyer K~ 米国LL.M卒のメジャー好きサラリーマン

NY州司法試験受験レポート(後半)

2007-07-27 | NY州司法試験受験記

以下は前回の続き。自分の2007夏アルバニーでの戦況報告の後半
=初日午後から2日目最後まで。
副題:「敵
の魚雷群+機関砲の集中砲火を耐えて生き残れ!戦艦大和と
     その乗組員達!!」


________________________________________________________________

初日午後(エッセイ2問、MPT1問 13:45~16:45)開始:

・エッセイの第四問はDomestic Relations(ドム・レル)系。ちょっと予想外で
 一瞬凍りつく。午前にWillsが出て、マイナー科目のCommercial Paperが出たのに
 ここでドム・レルまで出すか?NY州はビジネス・ロイヤーを求めてはいないらしい・・・。
 ただ、設問自体は比較的ストレートだったと思う。
 (いくつか被弾したとは思うが、大きな損傷報告なし)

・エッセイの第五問はContractsとCorporationsの複合系。前述のとおり、マイナー+
 家族法系を連発で出してしまったので、ビジネス法系を最後に複合系で出して帳尻を
 合わそうという魂胆が見え見えだ。ただし、魂胆が見え見えでも、論点は残念ながら
 見え見えというわけにはいかなかった。それでも、Closed CorporationのDissolution
 の際の20%超少数株主の権利等、Barbriの演習問題で見たことのある論点が
 あったりして、なんとか体裁は整えられたと思う。Barbriに初めて感謝。

 (いくつか被弾したとは思うが、大きな損傷報告なし)

・いよいよMPTに突入。時間はこの時点で残り80分。理想は90分だったが、
 悪くはない。しかし、題材をみて、また凍りつく。「インディアン自治区の裁判管轄権と
 連邦裁判管轄権の関係」がどうやら主なお題らしい。インディアン?連邦裁判管轄権?
 両方ともなじみのない外国人にはいやらしいお題だぞ、これ。
 そして、小問の1番はなんとか把握できたが、2番は自分に何をしてほしいのかが
 全くよくわからなかった(左舷に魚雷命中。通信系統が完全に大破。以降の損傷
 確認が不可能に)
小問1番はインディアン自治区の裁判管轄権がどこまで連邦に及ぶ
 のか、2番は及ぶとして、そのインディアン側の判決がその後どう連邦側に影響して
 いくのか、という話だと強引に解して読み進める。資料の中から大事そうな文言だけ
 抜き出して強引に入れ込む。文章形式に指定があったようだが、遵守できているか
 どうかももうわからない。そしてなんとか時間内に終了

 
(通信系統が復旧していないので損傷度合が確認できないが、乗組員の懸命な努力
  で敵魚雷群の攻撃を乗り切ったと信じる)

2日目午前(MBE100問 9:00~12:00)開始:

・PMBRの直前模試で全米上位25%にはいっているという判定だけを心の拠り所に、
 1問ずつクリアしていくしかない。4問飛ばしたが、比較的順調で時間内に100問終了。
 もちろん、難しかったが、そこまで捻じ曲がった問題はないように感じた。
 (確実に敵の機関砲を被弾しているのだろうが、通信系統がまだ復旧していないので
  損傷度合が確認できない。対機関砲の装甲は厚めのはずだから大丈夫と信じる)

2日目午後(MBE100問 13:30~16:30)開始:

・あとは泣いても笑ってもこの100問、3時間で終わり。ところが疲れからか、
 早く終わって欲しいとの焦りからか、午前中に比べて集中力が高まらない。
 (敵の攻撃もさることながら、疲労等からくる乗組員の能力低下が著しい)

・何かがおかしい。PMBRの演習問題とも、Barbriの演習問題とも、ニュアンスの
 違う問題が散見しはじめる。訴訟における各段階での審査基準とか、裁判官の
 裁量の範囲だとか、明らかに一度も確認してない論点が問われだしてる。
 直感で一番まともと思われる回答を選ぶしかない(敵の新型機関砲が出現。
 厚いはずの装甲がまるで役に立たない。例によって通信系統がまだ復旧して
 いないので損傷度合は確認できないが、極めて危険な状況を認識)

・6問飛ばして、なんとか時間内に終了。午前午後で飛ばした問題数10問は
 想定の範囲内。あとは・・・これまでの自分の行いを信じるしかない。
 
(敵の機関砲集中砲火も突破し、お互いの健闘を祝福しあう乗組員たち。
  さて、ここで問題。この乗組員達は果たして生還したのでしょうか?それとも
  すでにゾンビと化していたのでしょうか?答えは11月に!)

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今後、NY州司法資格を目指そうか迷っている方がもしこれみてくれたなら、
ぜひもう一度よく考えることをお奨めする。
多くの日本人の場合、この試験を受験して失うものというのは金銭的なもの
と名誉に関わるもの以外にはないかもしれないが、試験前や当日の努力の
対価として得られるものに個人差が激しいと思う。

自分は、読んでもらえばわかるとおり、受験したこと自体にも満足してる。
ただし、もちろん結果が伴ってないと意味無いと思うし、もう一度受けたい
とはとても思えない。なんとか、最低ラインにでもひっかかってもらいたいと切に
思うが、もうそろそろ精神衛生上よろしくないので、記憶から消去することにする。
はい、消えた。
 


NY州司法試験受験レポート(前半)

2007-07-26 | NY州司法試験受験記

終わった・・・。
そして本日ボストンに無事?帰着した。

感想は・・・まったく自信や手ごたえなどない。
ただ、周囲(皆アメリカ人以外の外国人だが)も、過去の合格者も
同じような感触のようなので、可能性は残っているかな?
どうかな?全ては11月に明らかになる。
それまではもう忘れることにする。

しかし、おっそろしい試験だった。まさに戦場。
わかりやすく、かなりオーバーに例えていえば、
戦艦となって敵軍の一斉放火の中をひたすら突き進む感じ。
目的も、敵をやっつけるのではなく、「沈没さえしなければいい」
「生還さえすれば勝ち」という感じ。まさしく米軍の囮となるため
だけに出撃した戦艦大和の最後の任務に似ているのではないか?

エッセイの小問1問見当もつかないのにでくわしたら
敵の魚雷命中(大ダメージ)。
MBEやNY Multipleでわけがわからない難問にでくわしたら
敵の機関砲命中(小ダメージ)。
被弾したら、応急処置を施して、とりあえず先へ進む。

以下は自分の2007夏アルバニーでの戦況報告。記憶があるうちに残しておく。
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・とりあえず、前日ぎりぎりまで演習問題を解く+論証暗記に精を出す。
 (装甲を可能な限り強化し、敵の砲弾をかわす+被弾の際の応急処置の訓練)

・そして会場に到着。確実に被弾し、無傷ではいられないことがわかっているので
 緊張感がじょじょに増していく。

初日午前(NY Multiple、エッセイ3問、9:05~12:20)開始:

・まずはNY Multipleを解くべく、問題冊子を開ける。いきなり読み始める。
 なかなか、4択問題のくせに第一問から長い。長すぎる・・・。よくみたら
 エッセイの第一問だった(いきなりレーダーに被弾、索敵能力20%ダウン)

・幸か不幸か、このアクシデントでエッセイの第一問が難問であることが
 わかってしまったので、NY Multiple終了後エッセイの順番を第二問から
 はじめることにする(大本営から急遽作戦変更指令。乗組員大混乱)

・1分後、ようやくNY Mulitipleの該当箇所を開いて、さあ集中と思ったら、
 プロクターに呼び止められる。宣誓書の一部にサインが抜けていた。
 いそいでサインしたが、貴重な時間をさらに失う(レーダー修復遅延。
 索敵能力さらに10%ダウン)

・NY Multipleは予定よりも5分オーバー(1時間5分)でとりあえず全問
 終了(ここまでは敵の攻撃も比較的緩やか)

・エッセイの第一問は作戦どおり飛ばして第二問。Torts、中でもDefamation
 系。Tortious Interferense、Qualified PrivilegeやDefamationの要件定義等が
 曖昧にしか思い出せない+Slander Per Seの議論思い浮かばず(エンジン近く
 に魚雷命中で推進力30%ダウン。最初の大打撃)

・エッセイの第三問はWills系。これは比較的ストレートだったと思う。
 (いくつか被弾したとは思うが、大きな損傷報告なし)

・エッセイの第一問に戻る。この時点で残り時間は30分強しかなくなっている。
 Commercial Paperと変則Criminal Law/Evidence系。
 Commercial Paperだ!?完全に準備不足。(敵軍の新型魚雷をレーダーで探知
 できず)
しかし、過去問になんか似たようなものがあったことを思い出す。遠くに
 ある記憶から定義と要件をでっちあげ、なんとか形を整える(運よく直撃回避か?)
 
ただし、時間がなくなって後半のCriminal Law/Evidence部分がぼろぼろ
 
(右舷に魚雷命中、火事発生。消火に手間取る。乗組員疲弊の極み)

そんなこんなで、ようやく初日午前中が終了。
この戦艦大和は無事に敵の包囲網+集中砲火を沈没せずにくぐりぬけられるのか?
いや、すでに沈没してるのでは?という説も有力だ。後半に続く。


いざアルバニー ブオーブオー(ほら貝)

2007-07-21 | NY州司法試験受験記

いよいよ明日は試験会場となる
NY州の州都アルバニーへ出陣である。ブオー

ただし、飛行機ではなく、電車だ。
ボストン⇒アルバニーまでは飛行機で約1時間半、
車だと約3時間半、電車だと、なぜか5時間半かかる。

車で行こうとも思ったが、一応出張扱いなので、
公共交通機関を使った方がいいと判断。
そして飛行機なら($300)だが、「飛行機は最終手段にせよ」
という社命を律儀に守って電車($22)にした会社思いの自分。
この移動時間も無駄にせず、一番勉強ができそうなのが
電車だと判断したというのもある。

5時間半・・・いやでも勉強に集中できそうだ。
駅弁とか、ないしなあ。今までの人生で一番楽しくない電車の旅だ。

肝心の準備の状況だが、やれるだけはやったと思う。
もちろん、足りないものを挙げればきりがないし、勝算などないが、
これであと残り2日現地で仕上げをしてだめなら、所詮そこまでのレベルしか
2ヶ月で持ってこれる実力がなかったと納得できると思う。

勝算はないながらも、少なくとも土俵には上がれると思う。
そして、土俵に上がったからには、ラッキーでもなんでもいい、
合格基準点を越えることを目指すだけだ。
勉強してる間もずっとそうだったが、この試験の性格からいっても、
真の敵は周りの受験生ではなく、もちろん試験管理委員会でもなく、
英語でもなく、常に弱い自分。この2ヶ月はそんな自分との戦いだった。

でも、今回は真剣に準備をしたから、いつもよりは手ごわい
自分をぶつけられると思う。

なお、アルバニーにはPCを持っていかないことに決めたので、
このブログ更新も26日以降となる。多少不便かもしれないが、
PCがあると、ネットやら、MLBやら、危険な誘惑がいっぱいだからね!

様々な事情・思惑で異国の難関を受験する他の日本人受験生の皆さん、
よりよいチャンスを得ようと世界各国から集っている精鋭LLM生の皆さん、
そして、3年間のロースクールでの勉強という多額の投資を終え、
米国法曹界・ビジネス界での成功のための第一関門に向かうJD生の皆さん、
相手にとって不足はないね。お互いがんばろうじゃないの!!

そして「地球のみんな、オラに元気をちょっとだけ分けてくれー」

では、いってきます。


PMBRからのプレゼント

2007-07-19 | NY州司法試験受験記

PMBRから受験直前の皆さん宛に、PMBRが考える
MBE対策ベスト10箇条が送られてきた。

PMBRを受講していない方のために記録しておく。

知ってることや、当たり前のことばかりではあるが、
読んでみて損は無いと思う。特に1番はいい情報かも。
ここまできたら、細かい論点に捉われすぎるなということでも
あると思う。

あとは5番だけど、PMBR青本の一番後ろに、さらなる
ヒントが54箇条も載っている。まだ読んでないが、試験1日目
のエッセイ終わった夜に見直す用にはちょうどいいかも。

少なくとも、一言「がんばってね」というためだけに電話をかけて
きて、勉強の集中を邪魔するだけのBarbriよりは、直前期に
まともなことをしてくれるね、PMBR。

10.  A correct statement of law is usually a better answer choice than a correct statement of fact.

9.  An "if" answer choice that presents a true contingency is a better answer choice than a "because" choice that presents a true conclusion.

8. Even though there are 24 hearsay exceptions, the "inadmissible as hearsay not within any recognized exception" answer is most often correct.

7. If you are a slow starter, do a few problems in the morning to get yourself going?just like a marathon runner stretching before the big race.

6. Make your Game Day preparations: Get a good night’s sleep. Eat a healthy breakfast. Bring extra pencils. Dress in layers. Set an extra alarm clock. Bring your lunch. And don’t forget to plan your route to the exam location!

5. Read the “Caveats” section in the back of the Volume II blue book.  It has great last minute test-taking pointers.

4. To complete the exam on time, your goal should be to complete 36 questions per hour; mark your exam accordingly to keep yourself on track. If you find yourself in a time crunch, skim the answer choices to the long property questions, pick a hornbook-sounding answer, and keep going!

3.  Don’t second-guess yourself?it will undermine your confidence. Stick with your first answer choice and keep going!

2.  Identify the cause of action in the question to create a funnel to the correct answer choice?the right answer will relate to the cause of action.

And our #1 exam tip?

Study where the points are! The list below details the most heavily tested areas and represents almost 100 points! Be sure to review these areas during the remaining days prior to the exam. 

Equal Protection/Due Process               9
First Amendment                                  9
Hearsay                                                12
Character/Impeachment         10
Homicide                                              9
Strict Liability                                       7
Negligence                                           16
Mortgages                                            8
Contract Formation                              16

Good luck on the exam!


本番1週間前の戯言

2007-07-17 | NY州司法試験受験記

いよいよ、あと1週間だ。
これからは自らを短期(中期?)記憶蓄積装置と化すことにする。

家族との会話も当然こんなかんじ。

K「今Domestic Relations(家族法)やっててさ、通称DOMREL(ドム・レル)
  っていうんだけどさ。なかなか面白いよ。Annulment(結婚無効)原因が
  6つあってさ、Fraud(詐欺)とかDuress(脅迫)とか、それにSeparation
  (別居)原因が5つでAbandonment(放棄)とかAdultery(姦通)とか・・・。
  いやー詳しくなっちゃったよ。ニューヨークで別居とか考えているひとが
  いたら十分相談に乗れる、誰かいない?(笑)。」

奥さん「へー、あなたそのなんとか原因の中の○○と△△があてはまるわね。」

K「・・・」

注:上記の会話はフィクションであり、実在する人物・団体等とは一切関係が
   ありません。

受験生の皆さんはドム・レルのお世話にならないよう、気をつけつつがんばろう!


PMBR模試の結果

2007-07-16 | NY州司法試験受験記

PMBRのMBE模試を受けてきた。
なんどやっても、6時間で200問はきつい・・・。

結果:119点

お?これは・・・。全く悪くない。いや、むしろ自分の予想よりも
すごくいい点数だ。なにしろ高め(無理め)目標を120点に
設定して臨んだぐらいだし、欲をいえばきりがないが、
ほぼ理想どおりといえる。

PMBRの模試は本番よりも難しいので有名で
(本番では20問ほどはあるらしい、基礎問題を抜かしているからとのこと)、
注意書きにも「実際の点数に換算するには、36点を足せ」とあり、
自分のこの119点というのは全米でも上位25%に入っているらしい。

本当か?鵜呑みにはできない。本番で155点を取れる気は全くしないし、
だいたい赤本・青本で既に解いた問題が2~3割ぐらい流用されてた。
こんなんで6割近くとったぐらいで全米上位に入れるのか?
おそらく、受験生を勇気付けるリップサービス含みなんだろう。

それでも、話半分に聞いても、本番で130点以上は狙える実力に
なっていると解釈する。素直にうれしい。今までやってきたことが間違っては
いなかったとはじめて思えた。なにしろ、今まで何をやっても自信を喪失する
ことばかりだった・・・。

反省点としては、やはり時間が足りない・・・。
残り時間が少なくなると、どうしても焦ってしまうこともあり、
結局午前午後合わせて10問ぐらいは満足に解けなかった。
これ以上は読む早さが上がるとは思えないし、困ったもんだ・・・。
また、昼にペットボトルの水をつい飲み干してしまったせいで、
最後の1時間はトイレにいきたいのを我慢しながらという
悪条件下での戦いとなってしまった。
(トイレに行くと、2問は解く時間を損すると思うと、行けなかった)

そこで、熟慮の結果(?)本番では以下の2点を実践することにした。

1.明らかな長文問題10問(午前5問、午後5問)を、とりあえずCをつけて
  (マークミス対策)問答無用で飛ばす。
   ⇒最後の方の数問に影響するため、仮に簡単な問題であったとしても、
     長文問題を先にチャレンジするのは時間ロスの方が大きいと判断

2.水分補給は必要最低限に+開始前と昼休みに何度もトイレにいって搾り出す。
   (まるでボクサーのようだが、トイレがこんなに切実な問題になったのは
    生まれて初めてである)

集計したてホヤホヤの科目別内訳も記録しておく。

Evidence:       33問中18問正解(54%)
Property:       33問中19問正解(57%)
Constitutional Law: 33問中21問正解(64%)
Torts:         34問中21問正解(62%)
Criminal Law:     33問中19問正解(57%)
Contracts:      34問中21問正解(62%)

苦手だったTortsが改善して、穴がなくなった!!
その代わりに得意科目だったエヴィちゃん(Evidence)が
今回は最低点・・・得意科目というものは、もうないらしい。
今後MBEは一日30問ぐらいは解きつつ、各科目とも
現状を維持しつつ、常識的な基礎知識を定着させて
本番での上積みを狙う。

これで、あと残りの1週間はエッセイ用の暗記作業にほぼ
専念してよさそうだ。先が・・・ほんのすこーしだけ、見えてきたかな?


NY Multipleもやってみた

2007-07-15 | NY州司法試験受験記

今日はNY Multipleの演習問題を100問(Barbriの黄色い本の
一番後ろについているやつ)を2時間で解いてみた。

結果:42点

まあ、こんなもんかな。初見だし。本番では50問中
30問(60%)は正解したいところだが、この演習問題と
かなり近い問題が出るという噂なので、しっかり復習して、
もう一回り解けばなんとか近いところにいける気はする。

時間の方は、まったくわからない問題がかなり有り、
解答に迷うことがなかった分(こんなんでいいのかどうかは別問題)、
きっちり時間内に100問解くことができた。本番も、60分以内に50問
(なるべく早く終わらせないと、エッセイの時間を食ってしまう)
というノルマはなんとかいけると思われる。

明日はPMBRのMBE模試を受けに、ダウンタウンまで出向く予定。
こいつの結果次第で、本番直前1週間の使い方が
ちょっと変わってくるかも・・・。いまさら、何をどう変えるのか
皆目検討がつかないが。


BaribriのMPT模範解答はどうかと思う

2007-07-14 | NY州司法試験受験記

本試験前最後のフリーの週末(次の土日はアルバニーへの移動等が
絡むから)ということで、配点10%コンビのMPTとNYMultipleに
精を出そうと思っている。

今日はMPTの日。半日かけて、BarbriのMPT問題集から
7問を熟読した(自分で解答はしてないが、答案構成を
簡単に練って、模範解答を熟読)。
ただ、この模範解答が、試験時間の90分では半分も
仕上げることが不可能にみえるものばかりで非常に腹が立った。
自信もなくなっていくばかりだ。
これ以上時間を費やしても、何が向上するというわけでも
なさそうなので、もうやーめた。やめた。

もう一回ぐらい、前日あたりに感覚を呼び覚ますために
本を開くとは思うが、あとは本番でしっかり集中して、
目の前のものを精一杯、自分の英語力と文章構成力と
常識(どれも怪しいが)を信じて解くだけだと思った。

明日はマニアックと評判のNY Multipleをはじめて解いてみようと思う。
また腹が立って、自信がなくなることは目に見えているが。


Barbriの授業終了

2007-07-13 | NY州司法試験受験記

Barbriの授業は今日で全て終了した。

普通の授業は昨日のDomestic Relationsで終わっていたのだが、
今日は「予想屋」、「ヤマ師」として名高いMarino教授のエッセイに特化した
追加授業(1-Day NY Essay Advantage)にいってきた。

朝9:30~夕方18:30の9時間!間に昼休み等があるとはいえ。
これまた長丁場だった。毎回本試験の2週間前のこの時期に行われ、
一部で熱烈な支持を得ている「本試験で出題されそうなヤマ予想」
(17:00ぐらいから1時間ちょい)だけに出席するのも手だったが、
なにかしらご利益があるかもと、わらにすがる思いで全出席してしまった。

この土壇場で、9時間も費やした価値があったかというと
少し疑問だが、ヤマ予想以外でもところどころエッセイ作成技術で
ためになる話はあった。そのほとんどが、「なにもわからない場合
でも、独自に法規範を作って、強引にあてはめて部分点を狙え!」という
苦肉の策としかいいようのないものではあったが、哀しいかな、
自分にはとっても必要になりそうなので熱心に聞き入ってしまった・・・。

とりあえずヤマ予想はおいて、Marino教授ご自身も実践しているという
エッセイ問題の時間の使い方だけ、そのまんま真似しようと思うので
記録しておく。1問40分で(強引に)仕上げるための4ステップだ。

STEP1.Analytical Reading (約7分) 
    ⇒問題文を7分で出来る限り完璧に把握!
      1)30秒でまずは一通り全体を眺めて、設問や科目等を確認
      2)6分30秒でもう一度問題文を最初から読む。設問に絡むと
        思われる箇所は比較的ゆっくり、あとは見切りをつける。

STEP2.Identify Material Issues (約3分)
    ⇒これがいわゆるIssue Spotting。設問との対比がポイント。

STEP3.Check how you are familiar with the rule (1~2分)
    ⇒ルール(規範)を自分がどれだけ知っているかを確認、その後
      状況によって対処が以下の3パターンとなる。
      1)「知っている!」:できるだけポイントを稼ぐべく論点を拾えるだけ拾う
      2)「微妙!」:妥当と思われる結論を先取りしてリバースエンジニアリング
      3)「まるでわからん!」:自分でルールをもっともらしくでっちあげる

STEP4.Writing (残りの約25分)
    ⇒あとはひたすら書く。IssueごとにIRAC(Issue、Rule、Apply、Conclusionの略、
      日本でいう「確かに、しかし、従って」に似ている)をただひたすら繰り返す。
              枕詞も毎度同じでかまわない。
      1)Issue(論点)= "The issue is whether..."
              2)Rule(法規範)=  "Rule is..."
              3)Apply(あてはめ)= "In this case...","Since...","Here..."
              4)Conclusion(結論)
= "Thus...", "Hence...", "Therefore..."
     なお、3)から4)にいく前に、漏らした論点がないかチェックすべきとのこと。
     なにかしら付け加える場合は3)と4)の間に"Furthermore..."で入れ込む。

実に強引極まりない。
しかし、以上を忠実に守って練習していけば、
「時間を必要以上にかけることがなくなる」+
「何もわからなくとも何かしら書くことができる」
という最低ラインは確保できる技術だと思う。
残り12日しかないが、実践あるのみだ。
        

 


祝・受験会場確定

2007-07-11 | NY州司法試験受験記

今日、NY州司法試験の受験会場がWEB上で通知されると
いうので、BOLE(管理委員会)ホームページを確認した。

ID番号と誕生月と誕生年を入力・・・
通知されてた。e-admission ticket(受験票)でもあるので
さっそく打ち出し。

同じアルバニーでも、会場候補が10個近くある。
どこになるかはこの2週間前にならないとわからない。
気になる会場は・・・

TIMES UNION CENTER

でした。明らかに大ホール会場・・・ホテル会場がよかったなあ。
大ホールだと倉庫みたいなところにウン千人も鮨詰めにされるようだし。
(ホテル会場でも待遇は極めて悪いので大差はないらしいが)

追記:15人ほどを確認した結果、今年のアルバニー会場割り当ては
    Handwriting(手書き)の方がユニオンセンター、
    Word Processing(PC持参)の方はマリオットホテルというのが
    主流のようですね。今後はWord Processingにしてマリオットホテルを
    早めに押さえておくというのが賢明かも。

去年11月から予約(こうしないと直前では予約が難しい)してあった
クラリオンホテルからは車で8分・・・歩くのは無理っぽい。
やはりタクシーか・・・どうせ当日は激混みなんだろうな・・・いやだなあ。
クラリオンホテルも会場候補の一つだから、ここが会場になってくれれば
最高だったんだけど・・・。まあ、ダウンタウン内だし、僻地に飛ばされて
ホテルを探しなおすはめになるよりはましだと思うことにする。
徒歩でユニオンセンターにいける、一番近いホテルはどこになるんだろう?
条件が合う可能性は非常に低いが、クラリオン会場にあたって、クラリオンを
確保できてない方とホテルの交換はできないか、探ってみたいとは思う。

なにはともあれ、無事に受験票ももらってしまったことだし、
あとはひたすらXデーに向けて準備するしかない。