WITH白蛇

憂生’s/白蛇 セカンドハウス

パンと水・・・他

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
物語の中によく使われるのがやはり主食であろう。状況によってパンになったり、握り飯になったりお粥になったりするが、パンと水さえあればなんとか、生きていける。命をつなぐという意味を象徴する表現なんだと思う。他の物語においても、命をつなぐ・・糧としてのシーンも多いと思う。 ****握り飯*****   (パンパンとチョコレート)から抜粋人通りのある場所。 例えば駅舎。 そこにうずくまっている人間に 時 . . . 本文を読む

お茶

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
昔からお茶は好きだった。親父に「年寄りみたいだ」と、言われたのを良く覚えてるし、小、中学校の修学旅行でも、土産にお茶をかった。中でも、雁音・・字、あってるのかな?かりがね、が好きだった。お茶の葉のぶぶんではなく、葉の軸?茎の部分になるのだろうか?ごく細い小枝のようなお茶である。好んで飲んでいたので、親父が雁の話をきかせてくれた。なぜ、そのお茶が雁がねというかという話だった。雁は海を渡って暖かいとこ . . . 本文を読む

プリンス・オブ・ウェールズ

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
紅茶というのは、紅い色をしているから、紅茶なのだと思っていたが、一説によると、プリンス・オブ・ウェールズは黒茶とも呼ばれるらしい。が、紅茶とたいして、かわらない色である。はてな?どうやら、抽出された色でなく、はっぱ自体の色のようである。どちらかというと、黒っぽく、ちょっと、くるりと、ねじをまいてる。味もほうじ茶に近い感がする。なるほどと、思うとともに野坂昭如のアメリカひじきを思い出す。蛍の墓と一緒 . . . 本文を読む

赤飯&お神酒

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
もち米には独特の「苦味」がある。この「苦味」を苦味と表現するのは、いささか、御幣ではあるが、この「苦味」ゆえに餅やおこわを嫌う人が居るのも事実である。憂生はプリンが好きだとよくあちこちでかいているが、実はもち米も好きである。プリンは幼い頃に食した焼きプリンがひどく口にあった。いい大人になっても好きなのは、どこかで、子供の頃に食べた味を追い求めているせいなのかもしれない。ところが、餅・・の記憶がない . . . 本文を読む

立ち食い蕎麦

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
どうも、立ち食いそばといわれて思い出すのは駅にあるそば屋である。プラットホームなどにあるそば屋のほうがなぜか、旨い。何故だろう?腹をすかせていて、なにかほしいと思うときに合致するからか?学生だったころは、有名なプラットホームそばやがあって、わざわざ・・反対方向の電車にのって、食べに行ったことがある。かえりは、プラットホームから元の方向の電車にのるから、運賃はただ。いまでは、立ち食いそばというよりも . . . 本文を読む

カカオフィズ・エンジェルキッス

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
カカオフィズ・ヴァイオレットフィズ・メロンフィズ・・などこういうフィズものは色が綺麗だ。ジンフィズの造り方はサークルの中に上げたことがあるが、カカオフィズは?といわれると・・。これは、そういうシロップのごときリキュールがある。これを炭酸で割るんだけど、そこに30~50mlほど、ジンを投入する。甘さが気になる人には、さらにレモンをすこし絞り込む。女の子に受けたのが、カルピスにリキュールを注ぎ込むもの . . . 本文を読む

紅茶&スコーン&ミルク

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
スコーンを作ってみたいとおもっているのであるが、これは、どちらかというと、クッキーのパンもどきといっていい品物かもしれない。ウィキによると、イギリス風のお茶には、スコーンは欠かせないものである。英国ではジャムやクロテッドクリームを添えたスコーンを食べながら紅茶を飲む習慣をクリームティーと呼ぶ。と、ある。憂生も物語に挿入しておきながら確かそうだなという、思いで書いていただけに過ぎなかったが一応安心し . . . 本文を読む

桃の実

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
今年の夏はほとんど雨が降らず、あつかった。必要な水分をためなければならない果実は自分の糖度を上げた(ひょっとして、浸透圧の原理で・・・)おかげで、今年の果実は何を食べても甘く、おいしかった。中でも、桃が例年より安く手に入った。桃は傷みやすい。大きく甘い桃がいっせいに収穫をむかえ、値段も崩れたのだろう。例年なら倍以上する・・いや、あの大きさだったら、3倍以上?思い切って大人買いした。安い桃をかって、 . . . 本文を読む

喰らう

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
人の肉を食らうといわれて、まっさきに思うのは羅生門の鬼とアンデスの聖餐。ともに、映画でも有名なので、いっそう記憶深いのかもしれない。とは、いうものの、人の食い方など・・レシピや、感慨などかけるわけがない。ただ、生命のサイクルを考えれば、今でこそ火葬だが、昔は土に返り・・自然のエネルギーサイクルに取り込まれていったと考えば、次の次の次の次のと、段階を経ているが人を食らっているとも言えたかもしれない。 . . . 本文を読む

雄を食らう

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
憂生の物語の中に埋められた「食」を先日、拾い出し、抜書きしてみた。ひとつ、ふたつ「食」にしてよいものか、どうか、悩んだ事例があった。ひとつが下に添付したもので、もうひとつは、一種・スプラッターなので、迷ったが、あげた。そして、この「雄を食らう」について、どういうモノローグを挟み込もうか、考えていた。対峙するように浮かんだのは「雌を食らう」で、この部分はすぐに思い浮かんだ。ししゃもである。漢字で書く . . . 本文を読む

無花果

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
無花果などこれといったとりえの無い果物だと思っていた。生でたべる以外芸がないといったら、コンポートにしても良いとか味噌汁にいれても旨い(おい?)とか、いわれたが、どれも実行したことが無い。ところが、前にもちらりと書いたが、パンの中に無花果を練りこんだものを食べた。無花果の種がぷちりとした食感を残してくれて、ほんのりとした甘さがある。これは、ケーキなどの素材や思い切って無花果パイとか?応用できそうだ . . . 本文を読む

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
芋の歴史を紐解けば、この物語の中の恭一の死はあまりにも、皮肉であるといえる。飢饉に備えるためにサツマイモの栽培が広がっていったわけである。元はといえば、人々を餓えからすくうためのものであった。一つには荒地でも育つ。もう一つは保管しやすい。さらに言えば、サツマイモの茎も食料になる。干し芋などにしたら、さらに保存が利く。いまでこそ、芋はいろんなおやつ、料理に利用され、非常食のイメージは何処にもないがそ . . . 本文を読む

鍋(の中)

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
憂生が友人宅に泊まりいくと、なると、おふくろは『迷惑をかける』と、よくぶつくさ言った。じゃあ、憂生の友人が泊まりに来たのも、「迷惑なんじゃな!!」と、言い返した。これで、ぐうの音もでまいと思ったのに、逆になってしまった。「うちん家はな、商売やっとるから、3人来ようが10人来ようがなんと言うことはない。だが、普通の家にいったら、一人にひとつしかないおかずだったら、おまえのせいで、おかあさんがおかずへ . . . 本文を読む

鯉&鮒

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
この飽食の時代において、物語の中それも、餓えを敷いた物語中の食物を語るのは、あまりにも、うらはらなきがしている。鯉・鮒ときかされただけで、まず、どう思うのだろうか?鯉は鯉のぼりなどもあるし、憂生の自宅の池にも鯉が(訂正・大きいぼらがいるんだよ。略して大ぼら)いるが・・・どちらかというと金持ちのステータスだよな?鯉のぼりも大きいものになると、随分の値段だとか・・。一方鮒は、理科の教科書の解剖図?魚釣 . . . 本文を読む

重湯と飴湯

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」
以前の仕事で、病人食も作った。重湯は、米の粒の入らぬように、粥の上澄み?をすくいとり、三分、五分、七分全粥と上澄みの入れ方をかえていく。軟飯というのもあった。これは、ちょっと特殊なつくり方をする。普通通り米をたいておいて、炊き上がった飯に同量くらいの熱湯をいれて、かき混ぜて蒸らす。お粥の兄貴みたいな、ご飯の弟みたいなものが出来上がる。こういう経験がそのまま、反映された一文であると思う。飴湯も、幼い . . . 本文を読む