WITH白蛇

憂生’s/白蛇 セカンドハウス

カカオフィズ・エンジェルキッス

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」

カカオフィズ・ヴァイオレットフィズ・メロンフィズ・・などこういうフィズものは色が綺麗だ。
ジンフィズの造り方はサークルの中に上げたことがあるが、
カカオフィズは?といわれると・・。
これは、そういうシロップのごときリキュールがある。
これを炭酸で割るんだけど、そこに30~50mlほど、ジンを投入する。
甘さが気になる人には、さらにレモンをすこし絞り込む。

女の子に受けたのが、
カルピスにリキュールを注ぎ込むもの。
カルピスを作っておいてゆっくりとリキュールの原酒をグラスの淵から流し込む。
底に止まったリキュールがアルコールのせいで、カルピスの中にもやを描き、それが、ある意味幻想的でさえある。
紫のバイオレットフィズなど格別。
セクシーナイトキャップとオーバーラップする。

今はアルコール商売とは、縁がきれて、
もっぱら、自宅で飲むばかり。

ソビエトのウオッカが旨くてよく飲んでいたが、今はどこに行っても売ってない。取り寄せまで頼んだのに手に入らなかった。
姉妹品の透明のウォッカは今でもあるんだけど・・。

おかげで、名前も忘れた。Wがついたと思うんだけど・・。

で、ワインにビールに酒に焼酎に泡盛にウィスキーにバーボンにブランデーにラムに・・・。

で、結局、落ち着いてる所では
シーバスリーガル。12年もの。

焼酎は田苑か黒霧島。

あとは、見かけたら何でも試すが
懐具合と相談になるので
有名メーカー全種類のんでるのは、
ビールだけだな。

「SO2シリーズ:ボーマン・ボーマン3-恋の処方箋」より抜粋

「当り前だろ。お前一人で飲んでよ、
ゲロッてったら・・誰が面倒みるんだよ」
「あ。ん・・・」
悪酔いの可能性を指摘されると
レオンも飲んだことのない物を飲む事を少し考えた。
けど、どうにも無性に淋しいのはレオンには重大問題だったようで
「そん時はボーマンよろしく」
って、レオンが言うので
そんじゃあってボーマンは近くのストアに
つまみと酒を買いにでかけた。
ボーマンは店に入ると、自分の分はやっぱしビールにしといて
レオンには・・・
「ああ、これがいいや」って甘ったるそうなカカオ・リキュールと
それを割る炭酸。多少のロックアイスと
どうせ腹もへってるだろうしってサンドウィッチとつまみを買い込んだ。
研究室の中のテーブルに買って来た物を置き
ボーマンはレオンにグラスとアイスペールを持ってくる様に言った。
程なくレオンがグラス二つとペールを持って来たので
ボーマンはロックアイスをペールに移し変えて
レオンにカカオフィズをつくってやった。
「あれ?これ・・・なに?」
薄いコーヒー色した液体が炭酸でシュワシュワってあわだっていた。
「ああ。カカオフィズさ。コーヒーみたいな・・チョコみたいな味だよ」
「あ・・苦いんだ?」
「馬鹿いえ。こんな甘ったるいもの。あ、そうだ。
もう1つ小さなグラスもってこいよ。
おまえにゃ、こっちのほうがいいかもしんねえ」
「なに?」
「いいから、もってこいよ・・小さいんだぞ」
「うん」
レオンが小さなグラスをもってくると
ボーマンはカカオ・リキュールの瓶ごともつと
そのグラスに6分目くらい注ぎ入れた。
「随分とろりとしてるんだね?」
「いいか・・これに・・」
ボーマンはテーブルの下に置いた袋から生クリームの瓶をだしてきた。
それをグラスの縁からそっと注ぎ込んだ。
濃いカカオ色の液体の上に綺麗にクリームがのっかって
混ざり合う事もなく二層にわかれていた。
「エンジェル・キッスっていうんだ」
「魚の名みたいだね?」
(そりゃあ・・エンジェルフイッシュだろうが・・・)
「すこしずつ・・のめよ・・いいな?」
「うん・・」
レオンはほんの少しだけ飲んでみた。
斜めに傾けたグラスからカカオのリキュ―ルと生クリームが
同時に口の中にはいりこんできた。
「あ、あ。おいしい・・・」
「こっちものんでみろや」
ボーマンの言葉にフイズのほうにもレオンは口をつけてみたけど
「こっちのほうがいい」
って、エンジェルキッスのグラスに持ち替えた。
「甘いからってパカパカ飲むんじゃねえぞ。一発でくるぞ」
「そうなの?」
「ああ」
「ふうううん」
って、レオンが頷いたのでボーマンもやっとビールの栓をあけた。
せっかくレオンがグラス持って来たのでボーマンはビールをそれに注いだ。
小瓶のビールなんざ、そのままでいいんだけどなって思いながら
残りのビールをボーマンはクーラーの中にいれた。
小さな冷蔵庫はボーマンが買ってきたもので一杯になった。
もともとレオンのキャロットジュースの缶が
随分はいってたせいでもあるんだけど。
つまみとサンドウィッチ出してやるとレオンは嬉しげに手を延ばして来た。
「お腹すいてたんだ。ボーマンって気がきくんだあ」
なんて、レオンも多少のおべんちゃらも兼ねてたけど
内心ボーマンって優しいよなあってほんとに思ってた。
ボーマンはレオンの顔みながらビールを飲んでたけど
レオンはヤッパリぼんやりしてる。


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