WITH白蛇

憂生’s/白蛇 セカンドハウス

鯉&鮒

2015年09月28日 | 物語に埋ずむ「食」

この飽食の時代において、物語の中
それも、餓えを敷いた物語中の食物を語るのは、あまりにも、うらはらなきがしている。

鯉・鮒ときかされただけで、まず、どう思うのだろうか?
鯉は鯉のぼりなどもあるし、憂生の自宅の池にも鯉が(訂正・大きいぼらがいるんだよ。略して大ぼら)いるが・・・
どちらかというと金持ちのステータスだよな?
鯉のぼりも大きいものになると、随分の値段だとか・・。

一方鮒は、理科の教科書の解剖図?
魚釣りというくらいのイメージしかないが、
高級品としては鮒寿司とか、あるか・・。

で、一緒に名前挙げざるを得なかったけど、
食としては、鯉だな。

鯉をたべるというと、
中華料理の姿揚げあんかけとか、
鯉こくとかが有名かもしれない。
憂生はもっぱら、
あらい。
あらいでなくても、そのまま刺身でも良い。
わさびやしょうが醤油で食べるのもうまいが、にんにくすりおろし醤油でたべても旨い。
鯉をつったものの泥くさくて、食べれないと聞くが、何日か活かせておいて泥をはかせると良いと聞いた。

そういえば
ぼらが旨かったのまずかったのとよく聞くが憂生もどちらが、どうだったか、わすれたが、
赤目と白目
ぼらには、二種類あるそうな。
で、どっちかが、旨い。

鯵もそうだな。
姫あじとかいって、尻尾が姫(女性)を思わすように桃色化粧をしてる鯵は安いけどおいしくない。おいしくないから安いのか・・。

いろいろと食べ方に工夫がいるようだ・・・。


****「パンパンとチョコレート」 より抜粋****



外気の冷たさより沼の水は
冬の寒さを予感する。

鯉やフナは水底に潜りだし
僕らのちゃちな
釣り針にかかる気配をなくし始めていた。

「どうする・・」
冬が来る。
僕らはこのままじゃ、
飢え死にしてしまう。

「お乞食でもするか・・・」
良治がつぶやいたけど、
誰もうなづこうとしなかった。


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