プーケット津波情報総合 (スマトラ沖地震)

Webや口コミで収集した情報のまとめです。「一覧」のカテゴリーに各種情報のまとめを置きました。

各記事の整理&保存 (12/28 22:45収集分、被災状況関連)

2004-12-28 22:48:12 | 記事スクラップ
毎日新聞より (画像あり)
インド洋津波:
小さなリゾートアイランド「ピピ島」をルポ

セ氏35度を超す猛暑の中、懸命に続く捜索。「全部の遺体を見つけ出すのに一体どのぐらいかかるか……」。地元の警察官は汗みどろになって作業を続けた--。プーケット島の南東約45キロにあるサンゴ礁に囲まれた「ピピ島」。28日、地元警察などの救助隊に同行した。小さなリゾートアイランドは主立った繁華街が津波にのまれ、バンガローなどが無残な姿をさらしていた。【宍戸護】

ピピ島は、二つの島からなり、人が多く住むドン島は南北約8キロ、東西約2.5キロ。救助隊は約10人で、プーケット島から船で約1時間半かけて到着した。

「免許証かパスポートを探せ」。午後1時ごろ、ドン島の繁華街にあるタイポムゲストハウス。おので木製ドアを破りながら、警官のトゥ・プラ・モーさん (44) は叫んだ。天井が落ちた1階部分から20代のタイ人女性の遺体が見つかった。激しい腐敗臭が鼻を突く。3人がかりで遺体を白い布に包み、外に運び出した。モーさんは、27日から生存者の確認と遺体捜索にあたっている。

ドン島の繁華街は、歩いて5分で横断できるほどの細長い土地にあり、約200メートルにわたって、数百の土産物店やバンガローが軒を連ねる。

木造のバンガローはめちゃめちゃに壊れ、がれきの山と化していた。平屋建ての土産物店の並びの白壁には、約1.5メートルの高さまで、泥流の跡が黒々と残っている。津波が街全体を覆いつくした様子がよく分かる。

モーさんを含め、救助隊員のオレンジ色のTシャツは汗でぐっしょり。がれきの間や海中から次々に遺体が見つかった。ヤシの木がなぎ倒された浜辺の近くには、白い布にくるまれた約50の遺体が並べられている。港に停泊中のタイ海軍の船には、既に30体ほどが運び込まれたという。

かばん店を経営するブンマ・サリムさん (45) は「低い津波が来た後、高さ十数メートルの波に襲われた」と話す。近くのホテルに逃げて無事だったが、店内は泥だらけで再開のめどは立たない。散らばった商品を手に、サリムさんは「これからどうしたらいいのか……」と表情をゆがめた。

毎日新聞 2004年12月28日 20時47分

NEWS EVEより (動画あり)
プーケット島、復旧作業はかどらず

プーケットやその周辺では、これまでに日本人2人の死亡が確認されていて、日本大使館では、そのほかの行方不明の日本人について、安否の確認に全力を挙げています。
日本大使館では、プーケット市内に日本人で被災した人たちのための支援の窓口を設置していて、知人が行方不明になった、パスポートや荷物を流された、などといった人たちの相談にあたっています。

一方、死亡したと見られる福岡市の会社員、柿木奈緒子さんの家族が、間もなくプーケットに到着し、身元の確認などを行う予定です。

ところで、プーケットでは本格的な復旧作業が始まっていますが、街のあちこちに津波で打ち上げられたり横倒しになった車が放置されたままになるなど、依然、作業は思うようにはかどっていません。

波打ち際から、およそ30メートルほど離れていますが、ホテルの中は、完全に池のようになっており、こんなところにあるはずのない車が水没しているのが見えます。

プーケットでも観光客が多いことで有名なパトンビーチからおよそ50メートルほど陸に上がったところでは、ビーチに駐車されていた車なのか、4台積み重なっているのがわかります。車が完全にひっくり返っています。また、近くのホテルには、車が中に押し寄せられていて、3台ほどホテルの中にあるのが見えます。

タイ政府のまとめによりますと、今回の津波によるタイでの死者は、これまでに1000人を超え、ケガ人は7500人以上に上っています。

行方不明者については現段階では、どれだけいるのかハッキリしたことはわからないとも言っていまして、今後さらに被害が増える可能性があると見ています。(28日18:38)