every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

JAZZY UPPERCUT

2013-04-09 | HIP HOP
DJ Krushが参加していたJAZZY UPPERCUTの1stをディグったので買ってみました。

Krushposse解散後~1stの時期になるのかな? Krushさんも後のインタビューで「生の楽器とセッションしたのは勉強になった」と仰られてましたね。おそらく日本初のターンテーブルを取り入れた生バンド。世界でもステイツァソニックの次くらいだと思われます。



その昔Krushposseのデモを聴かせてもらう機会があって曲は耳にしていたのですが、今回掘り出して買ってみると色々発見がありました。
そのKrushさんが参加した「Get Up A」という曲は「君が代なんて要らない/オレたちゃ奴隷じゃないんだぜ」という思い切った歌い出しで歌われる在日問題、問題を歌った曲。
正直、93年だし韻もフロウも拙くラップとしては弱いんですけど、切れ味鋭いスクラッチと腰の入ったヘビー・ファンクな演奏はいまもって強い。


ラップのサブジェクトは社会的な問題(先に述べたような問題のほかにも原発や格差問題など)が歌われていて20年前のこととは切り捨てられないような切実さがまだある。ホント"失われた20年"だなぁ。

http://www.ksky.ne.jp/~ura/jazzy.htm
http://tamu-sax.blog.so-net.ne.jp/2010-06-13
↑こちらのブログによるとライヴが凄かったらしいですね。ライヴ版聞きたいなぁ。




こないだ知人と<ニッポン・ヒップホップ・クロニカル>的な話をしてきたんですけど、都築響一さん言う所の「郊外ラップ」というか不良が歌う詩情というの黎明期の頃から日本のヒップホップにはあったのだと改めて思いました。

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