every word is just a cliche

聴いた音とか観た映画についての雑文です。
全部決まりきった常套句。

ストリート感覚とセンチメンタリズム

2009-05-27 | HIP HOP

日本語でフロウすると言う意味に於いては目下No.1のMC=SEEDAが引退宣言。

SEEDA Blog Concrete Green:引退

JAY-Z的展開(引退撤回宣言を出したりとか、裏方として客演したりとか)もありそう気もするけれど。。。。



SEEDA Blog Concrete Green:最後のアルバムを出すにあたって 2008-04-16 00:34
このエントリーは全ての表現者にとって響くモノがある。

『花と雨』以降、毎年充実したアルバムを発表しつつ、存在感のある客演をこなしてきたSEEDA。

SEEDA自身も語っているように"ストリートとセンチメンタリズム"の出会いが彼のスタイルだったが、今回の引退というのはそのスタイルからすれば当然の結果だったとも思える。

NASは「Life's Bitch」で20歳の誕生日を殊更に誇らしげに語る。
そういったエピソードが顕著に物語るようにストリート・ライフというのは生き馬の目を抜く厳しさがある。そして、そうであるからこそ財をなしたハスラーは現役から早々と切り上げ、悠々とした生活を築こうとする(映画で語られるハスラーはそうした悠々自適な生活を送るモノかそれを目指して挫折する者かだ)。


そして「花と雨」、特にアウトロで初めて見たMACCHOの衝撃から始まるヒップホップへの思いに見られるセンチメンタリズム。
"祭り上げられた"という言葉が象徴するように、No.1ラッパーという座に座りフォロワーが列をなす状況は居た堪れなかったのだろう。何よりヒップホップ・ファンとして。

どうしても、「ヒップホップはリリックだ」と断言し、孤高の道を歩むILLBOSSTINOと対象的に見てしまうのだが、そのことについて何かを語るのは未だ早計だろう。

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