オフシーズン。
野球ファンにとっては、ストーブリーグの情報をもとに来季を占いながら楽しむ時期です。
特に、選手との契約更改中である12月は球団からの公式イベントも少なくなるため、
選手個人が主催する行事に参加しない限り、どこかで楽しむ機会もないもの。
去年は、神戸三宮B-WAVEで中山&森山のトークショーなどもありましたけど。
最近のオリックスの話題といえば、今はニュースみればわかるので、敢えてここで取り上げるほどでもないでしょう。
スポーツ紙の記事1つ1つに反応するほど私は暇じゃないんで。
とはいえ、話題が溜まってきたところでちょっと昨日は野球談義がしたくなり、
シーズン終了後久しぶりに観戦仲間のBs4さんと飲みに行ってきました。
京都の四条烏丸まで。
店はBs4さんの行きつけでもあるのですが、地下鉄四条駅よりすぐの居酒屋「ぴん」。
南海時代からのホークスファンの方がマスターをされてるというだけあって、
関西パリーグ3球団時代からの貴重な物品が所狭しと並べられていました。
もちろんホークス関係の品が多いんですが、関西でもここまで阪急や近鉄に関する情報が集約された場所は無いんじゃないかと思うほど。
もともとパリーグはそうやってチーム別に応援しながらもリーグの結束力もあったものです。
オールスターは絶対セリーグに勝ちたかったし、全パリーグファンも少数派だっただけに固まって必死でしたし。
パリーグ東西対抗では、近鉄ファンがロッテ初芝やハム田中幸雄の応援を楽しんだり、
オリックスファンが近鉄のタオルダンスやったり・・って、今は主流になってますが(最初は抵抗ありましたよ)。
何故か福間コーチの2010年秋季キャンプに使われたユニフォームもありました。
来年は女子プロ野球のコーチですね。
そんな時代を遡りながら、マスターの配慮でDVDを何本か見せてくれました。
1本目は関西テレビの西本幸雄さんの追悼番組を録画してくれたもの。
そして、2本目は1988年の南海-阪急戦@大阪球場。
解説は西本幸雄さん。ちゃっかり試合は南海が勝つというオチなんですけどね。
この年は、夏ごろから南海が身売りするという話になり、南海ファンはもちろん、阪急や近鉄のファンからも惜しまれながら試合を消化していたもの。
それが、まさかの10月18日。近鉄と西武が激しい優勝争いを繰り広げた最終戦の日に、阪急身売りの発表。
阪急ファンにとってはあまりにもショックだったという話を聞きました。
で。3本目はパリーグの顔ともいえる、カズこと山本和範のドキュメント。
今やパリーグのスター選手にはスマートな兄ちゃんばかりですが、コヤツほどゴツゴツして
誰の目にも苦労がわかるほどの人生を歩んだ人間はいないんじゃないかと思うような野球人。
高校留年、巨人テスト入団合格も辞退、翌年は巨人からテスト入団の誘いを受けるも不合格。
近鉄からドラフト5位指名を受けるも5年で戦力外。
バッティングセンターで住み込みのアルバイトをしながら練習を積み南海に拾われてから才能が開花。
1994年はイチローに継いだ打率で2億円プレーヤーに成り上がるも、全力プレーゆえのケガに無き1995年に戦力外。
最後は近鉄にテスト入団。1999年、ダイエーの優勝直後の福岡ドームで決勝ホームラン。
ダイエーの優勝セレモニー以上に山本の引退試合として両軍選手達から胴上げをされるという人生。
難聴で言葉を発するのに苦労したり、風貌がドラキュラに似てるなどと子供が友達に言われないように
登録名をカズにしたりと、些細なことも家族に苦労をかけたくないという一面もありました。
その山本の貴重なバットも店内に飾られていました。
西本幸雄さんや山本和範さん、そして仰木彬さん(12月15日が命日でしたね)に共通するのは
ライバルチームからも胴上げされるだけの人情があったからこそ面白いと思わされたものです。
それができるのがパリーグの文化だと思っています。
最近では清原がそうでしたけど、彼は巨人ブランドで一躍脚光を浴びたこともあるのでちょっと違うんですよね。
でも彼を胴上げをしたのは西武とオリックスでした。
また、絶対勝利主義だと敵との胴上げなどは許されないでしょうし、その詰めの甘さがどこかにあって失敗もしたのだと思います。
西本幸雄も日本一になれなかったのは、心のどこかに「この弱小チームが日本シリーズに出場した」
ことへの満足感があったからだ、と自ら話をされていました。
ただ、仰木彬の10.19にしろ、西本幸雄の江夏の21球にしろ、失敗だった話は
悔しい思いは永遠に残りつつも伝説として後世に語り継がれています。
たぶん、筋書きどおりに逆転優勝していたら、今ほど語り継がれてなかったかもしれません。
そのへんの価値は人それぞれ。
今年のオリックス最終戦を見ながら、怒り狂った人もいれば、悔し涙を流しながらも戦いぶりに拍手した人もいましたから。
ただし、悔しい思いが残ることでストーリーは続き、いつまでも楽しみにできるものです。
「バファローズ」としての日本一は、来年こそ達成されるのか・・とかね。
そういえば、ダイエーの初期って、何故か神戸でよく試合が組まれていましたね。
オリックス・ブレーブスvs福岡ダイエーホークスの試合はGS神戸での開催というのがお決まりでした。
当時、神戸には沢山ダイエーの店があり、近所の店舗でもホークスの歌がしょっちゅう流れていました。
直後オリックスは神戸を本拠地に変えますが、それでも神戸市民にとってダイエーの方が馴染みがあったようにも思います。
あの震災を受けて優勝した1995年に至るまでは。
そういう意味で、意外に神戸にもホークスファンは根付いていたわけです。
京都にもこうしてファンのお店があるくらいですし、関西のパリーグ熱は健在。
そして今でも京セラドームのホークス戦は人気カードなんですよね。
特に営業関係で堺や高石・泉大津・岸和田などへ行くと、私の勤めてる会社が持ってるオリックスの年間シートは、
1塁側だろうがホークスの試合が見たいと争奪戦になるほどだと聞いてます。
確かにホークスにとっては関西での試合そのものが少なくなった分、オリックス戦は貴重ですね。
そのためにも、オリックスがしっかり引き継いで関西に残り続けるという使命があるんじゃないかと思っています。
それは関西の西武ファン、日ハムファン、ロッテファン、そして近鉄から分かれていった楽天ファンのためにもね。
そういうことで、関西のプロ野球文化の話でした。
にほんブログ村
お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
野球ファンにとっては、ストーブリーグの情報をもとに来季を占いながら楽しむ時期です。
特に、選手との契約更改中である12月は球団からの公式イベントも少なくなるため、
選手個人が主催する行事に参加しない限り、どこかで楽しむ機会もないもの。
去年は、神戸三宮B-WAVEで中山&森山のトークショーなどもありましたけど。
最近のオリックスの話題といえば、今はニュースみればわかるので、敢えてここで取り上げるほどでもないでしょう。
スポーツ紙の記事1つ1つに反応するほど私は暇じゃないんで。
とはいえ、話題が溜まってきたところでちょっと昨日は野球談義がしたくなり、
シーズン終了後久しぶりに観戦仲間のBs4さんと飲みに行ってきました。
京都の四条烏丸まで。
店はBs4さんの行きつけでもあるのですが、地下鉄四条駅よりすぐの居酒屋「ぴん」。
南海時代からのホークスファンの方がマスターをされてるというだけあって、
関西パリーグ3球団時代からの貴重な物品が所狭しと並べられていました。
もちろんホークス関係の品が多いんですが、関西でもここまで阪急や近鉄に関する情報が集約された場所は無いんじゃないかと思うほど。
もともとパリーグはそうやってチーム別に応援しながらもリーグの結束力もあったものです。
オールスターは絶対セリーグに勝ちたかったし、全パリーグファンも少数派だっただけに固まって必死でしたし。
パリーグ東西対抗では、近鉄ファンがロッテ初芝やハム田中幸雄の応援を楽しんだり、
オリックスファンが近鉄のタオルダンスやったり・・って、今は主流になってますが(最初は抵抗ありましたよ)。
何故か福間コーチの2010年秋季キャンプに使われたユニフォームもありました。
来年は女子プロ野球のコーチですね。
そんな時代を遡りながら、マスターの配慮でDVDを何本か見せてくれました。
1本目は関西テレビの西本幸雄さんの追悼番組を録画してくれたもの。
そして、2本目は1988年の南海-阪急戦@大阪球場。
解説は西本幸雄さん。ちゃっかり試合は南海が勝つというオチなんですけどね。
この年は、夏ごろから南海が身売りするという話になり、南海ファンはもちろん、阪急や近鉄のファンからも惜しまれながら試合を消化していたもの。
それが、まさかの10月18日。近鉄と西武が激しい優勝争いを繰り広げた最終戦の日に、阪急身売りの発表。
阪急ファンにとってはあまりにもショックだったという話を聞きました。
で。3本目はパリーグの顔ともいえる、カズこと山本和範のドキュメント。
今やパリーグのスター選手にはスマートな兄ちゃんばかりですが、コヤツほどゴツゴツして
誰の目にも苦労がわかるほどの人生を歩んだ人間はいないんじゃないかと思うような野球人。
高校留年、巨人テスト入団合格も辞退、翌年は巨人からテスト入団の誘いを受けるも不合格。
近鉄からドラフト5位指名を受けるも5年で戦力外。
バッティングセンターで住み込みのアルバイトをしながら練習を積み南海に拾われてから才能が開花。
1994年はイチローに継いだ打率で2億円プレーヤーに成り上がるも、全力プレーゆえのケガに無き1995年に戦力外。
最後は近鉄にテスト入団。1999年、ダイエーの優勝直後の福岡ドームで決勝ホームラン。
ダイエーの優勝セレモニー以上に山本の引退試合として両軍選手達から胴上げをされるという人生。
難聴で言葉を発するのに苦労したり、風貌がドラキュラに似てるなどと子供が友達に言われないように
登録名をカズにしたりと、些細なことも家族に苦労をかけたくないという一面もありました。
その山本の貴重なバットも店内に飾られていました。
西本幸雄さんや山本和範さん、そして仰木彬さん(12月15日が命日でしたね)に共通するのは
ライバルチームからも胴上げされるだけの人情があったからこそ面白いと思わされたものです。
それができるのがパリーグの文化だと思っています。
最近では清原がそうでしたけど、彼は巨人ブランドで一躍脚光を浴びたこともあるのでちょっと違うんですよね。
でも彼を胴上げをしたのは西武とオリックスでした。
また、絶対勝利主義だと敵との胴上げなどは許されないでしょうし、その詰めの甘さがどこかにあって失敗もしたのだと思います。
西本幸雄も日本一になれなかったのは、心のどこかに「この弱小チームが日本シリーズに出場した」
ことへの満足感があったからだ、と自ら話をされていました。
ただ、仰木彬の10.19にしろ、西本幸雄の江夏の21球にしろ、失敗だった話は
悔しい思いは永遠に残りつつも伝説として後世に語り継がれています。
たぶん、筋書きどおりに逆転優勝していたら、今ほど語り継がれてなかったかもしれません。
そのへんの価値は人それぞれ。
今年のオリックス最終戦を見ながら、怒り狂った人もいれば、悔し涙を流しながらも戦いぶりに拍手した人もいましたから。
ただし、悔しい思いが残ることでストーリーは続き、いつまでも楽しみにできるものです。
「バファローズ」としての日本一は、来年こそ達成されるのか・・とかね。
そういえば、ダイエーの初期って、何故か神戸でよく試合が組まれていましたね。
オリックス・ブレーブスvs福岡ダイエーホークスの試合はGS神戸での開催というのがお決まりでした。
当時、神戸には沢山ダイエーの店があり、近所の店舗でもホークスの歌がしょっちゅう流れていました。
直後オリックスは神戸を本拠地に変えますが、それでも神戸市民にとってダイエーの方が馴染みがあったようにも思います。
あの震災を受けて優勝した1995年に至るまでは。
そういう意味で、意外に神戸にもホークスファンは根付いていたわけです。
京都にもこうしてファンのお店があるくらいですし、関西のパリーグ熱は健在。
そして今でも京セラドームのホークス戦は人気カードなんですよね。
特に営業関係で堺や高石・泉大津・岸和田などへ行くと、私の勤めてる会社が持ってるオリックスの年間シートは、
1塁側だろうがホークスの試合が見たいと争奪戦になるほどだと聞いてます。
確かにホークスにとっては関西での試合そのものが少なくなった分、オリックス戦は貴重ですね。
そのためにも、オリックスがしっかり引き継いで関西に残り続けるという使命があるんじゃないかと思っています。
それは関西の西武ファン、日ハムファン、ロッテファン、そして近鉄から分かれていった楽天ファンのためにもね。
そういうことで、関西のプロ野球文化の話でした。
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お時間とお気持ちに余裕がありましたら・・。
京セラのフェンスの色が濃紺か緑に変更されるみたいです。
岡田監督も他球場と比べて見にくいとか言ってたんでしょうがないですね。
ぴん行きつけの人です(^_^;)
厳冬の中お疲れ様でした。
大将の配慮で貴重な映像見れて充実した忘年会でしたね。
ホークスファンの店でありながら野球ファン(特にパ・ファン)みんなが楽しめる店内は大将の素晴らしいとこですね。
私の癒しの隠れ家です(^_^;)
ただ、オリックスのユニフォームも“水の都”大阪をイメージしてネイビーにするなど、
統一性が欠けてきたこともひとつの要因かなと思ったりします。
たしかにボールが見え難いんですが、フェンスの色よりもスタンドのコンクリートの色の方が影響があるようにも思ったりします。
(フェンスの色よりも、外野席の見えにくさをなんとかして欲しいと思ったりしますが)
大阪ドームのイメージが変わることで、寂しくもなりますが、
変わりゆく現状に流されるのは毎年のことになりますね。
パリーグファンにとって、関西でも貴重な空間ですね。
4時間くらい居座りながら、野球談義は尽きなかったですね。あっという間でした。
マスターにも色々配慮してもらったので、また顔を出して「オリックスファン」をアピールしたいと思います。
と、いうことで、また飲みたくなったらいつでも声かけてください。
自分は95年生まれなんで…阪急、南海はリアルタイムでは知りませんでしたが…近鉄戦や、オリックス戦を観に行くと…両チームのファンが仲良く談笑してるのを良く見ました。
そういうのを見てパリーグは野球だけでなくファンも最高だと思いました。
交流戦の甲子園の試合にオリックス以外のパリーグ球団応援にも行きます。
普段はライバルなのに何か劣勢になったりすると…応援に熱が入ったりします。何か僕の中では…オリックス以外のパリーグ球団はライバル何だけど…場合によればめちゃくちゃ応援したくなるなんか不思議な魅力を感じます。
何か、ライバル何だけど憎めない!それがパリーグの良いとこだと思います。