goo blog サービス終了のお知らせ 

風に乗れ -Winddriven Current-

ワイヤーフォックステリアのナイトさんとORIXを応援する日々
“Challenge Together @KOBE”

夏の終わりの風物詩

2011-08-25 | 風景画-神戸・播磨



明石海峡大橋の直下になる舞子公園です。
ときどき、うちの殿の散歩コースとして、こちらのブログでも紹介させていただいてるんですが、
先日は、えらいことになってました。

神戸・明石海峡大橋下で貨物船が護岸に衝突(読売新聞)
船長は寝てたんだとか・・。
ただ、船の場合は車の運転と違って、船長が寝てても他の人が操船できます。
小型船舶でも船長免許はありますが、べつに免許を持ってない人が操縦しても船長が指揮を取っていれば構わないのです。
船は24時間ずっと動きっぱなしで、船長が寝ていても進むのは当たり前なので。
確かに、事故に発展してしまったからには船長が責任を負うことになりますが、他の船員は何してたんだろうって思うわけです。

そんな、トホホな事故が実際に起こりうるから怖いもんです。


その事故直後、まだ岸壁は穴があいたままの明石海峡大橋の麓ですが・・。
お盆休みの終わる8月20日の土曜日、私の地元の海水浴場では手作りのキャンドルが灯された催しがあり、今年も行われました。
阪神大震災で犠牲になった方々への追悼慰霊、また後世に何らかの形で伝えるためとして、
ここ神戸市西部の垂水区の住民主体で毎年この時期に実施されているものです。
その時の震源地とされるのが、あの明石海峡大橋を超えた海の上ですね。

また、今年は東日本大震災の発生もあり、犠牲になった方々への追悼や被災された方々に対するお見舞いの気持ちも込められた形となりました。





今年はうちの殿も来てくれました。うちの両親も。



ただ、生憎の空模様で、
特に夕方5時までは何とか天気も持っていたところでしたが・・

開始直後の午後6時過ぎには雨足が強まってしまい、
キャンドルの火を維持するのは難しくなる状況。



ここんところ2週間以上晴れていたのに、よりによって、年に1度のこの行事の始まりとともに
強い雨が降るなんて、神様も意地が悪いもんですよ全く・・



キャンドルの種火となっているのは「1.17希望の灯」の分灯。
これが消えてしまうわけにはいかず、関係者の方が守ってくれていました。






東北地方への思いが込められたキャンドルも。
もしかしたら、震災後こちらへ来られている被災者の方もいるのかもしれませんね。



結局、年老いた殿や、心臓病を抱えてるうちの親を雨の中ずっと立たせるのはまずいということで、
日が暮れる前に御暇させていただきました。



こういった行事を続けていくことについては、震災から16年を迎えた今年の1月17日でも
貴重な税金を多く回してよいものか、多少なりの賛否両論はありました。
「多くの支援をしてもらったのに、いつまでも被害者意識を持つな」といった意見も。
この反論としては、支援にすがり続けたいから、私達被災者に同情してくれよ、というためにやるもんではなく、
何も悪いことをしていないのに、運悪く犠牲になってしまった人々への追悼なのです。

でも、そういう反論も聞き入れられない風潮が、以前に比べて多くなったような気がするのは、
震災当初から時間が経ったことによる人々の意識の中の風化が始まっていることは確かな気がしました。

ただ、今年起こった東日本大震災で、再び日本中の人が地震・津波災害に対しての恐怖心を持ったこと、
そしていつ起こるかわからない災害に対して備えなければならないことを再確認したわけです。
それは、身近なところで、これだけの悲しい犠牲を伴ったからこそだとは思います。
私の会社の先輩も命を落としましたし、私の仙台にいる友人は持病の手術中に震災にあって大変な体の負担を強いられました。
だからこそ私自身も悲しみを感じたものだと思います。

だって、世界中でスマトラ沖の大津波や中国、ニュージーランドなどでの大地震でも、相当な被害が出ていたわけです。
それでも、やっぱり日本の身近なところで大きな被害があったからこそ、日本中の意識が変わったような気もします。

(関連して発生した電力関係の事故やそれに付随する放射性物質の汚染関係、その責任関係についても大問題なのですが、
 ここでは一般市民が地震・津波災害に対する意識について考えたいと思います)

また、三陸地方の沿岸部では、津波災害は何度も繰り返されてきたために、昔からの言い伝えが今回の震災で人々を救ったといった話もありました。
かつての津波は、この地域ではこの高さ、この場所まで襲ってきた、だから絶対にこの場所まで避難しなきゃいけない、という言い伝えですね。

太平洋沿岸部ではプレート型の大地震に加えて津波、内陸部でも活断層による直下型地震と、日本各地で地震が繰り返されるのは逃げようの無い事実なのです。
実際に起こる頻度は1000年に1回といった形で、自分の人生では関係なかったとしても。
なので、過去の震災、とくにこの場所で起こった災害を、後世に伝えるということは非常に大切なことだと思います。



(これは去年のパール・キャンドルの模様)

そういうことで、この海で起こったあの地震についても、なんらかの形で後世に残していかなきゃいけない、と思っています。
また、時が経つにつれてイベントの開催に反対意見が大勢を占めるようになったとしても、それを押し切ってでも続けて欲しいというのが私の考えです。

ただ、退屈なイベントじゃなくて・・












たぶん、この海を眺めてるだけでも価値があると思いますので。
その気になれば、1000年後まで続けられるんではないかと思うのです。


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
お時間とお気持ちに余裕があれば・・。


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
命の灯 (たかん)
2011-08-25 13:00:46
もう16年も経つんですね。
あの時の恐怖は忘れられませんが、こうして
年に一回復興した綺麗な景色をみながら、
忘れてはならないことをしばし振り返る時間も大切な事だと感じます。

盆休みも終わり、我々の社会人としての後半戦も始まりました。
オリと共にまたお願い致します。
返信する
たかん さん (かずまん)
2011-08-25 23:41:20
16年の経過は早く感じましたが、私の人生の半分が「震災後」になりました。
これから先は、震災後の時間の方が長くなるわけで、もう「ついこないだ」、とも言えなくりましたね。

これからは、震災を知らない世代が増えてくるわけですし、
そういう人たちにも実感をもってもらえるように伝えるのが、私達の役目だと思います。

旧球団を知らない世代が増えてきたオリックスについても同じなんですが(笑)
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。