人生七不思議のうちの一つに、
久しぶりに穿いたジーンズの生地がいつの間にか縮まっていた。
というとても摩訶不思議な現象があります。
これは一体どういうことなのか?
いやジーンズが縮まったのではなく、あんさんが膨張しただけでんがな。
などという異論はさておき、この「いつの間にかジーンズ現象」を撃退すべく、
水泳などをしていたわたくしでありました。(←すでに過去形になっている。)
なんといってもスポーツは外見から。
基本に忠実な私は、まずはスポーツ店に行きellesseなどの水着を購入。
その時点で気分は既に3キロ減。
グラビアアイドルよ、どっからでもかかっておいで、ふふふ、
などと呟きながら実家の鏡の前に立った水着姿の自分を見た瞬間、
「マキ上田です! びゅ~てぇ~びゅぅ~てぇ~ まっき~♪」
と歌って踊ってついでに合いの間まで入れてしまった己の姿に
人知れず涙目になってしまった、などという小話はどうでもよいのでありました。
せめてジャッキーでありたかった・・・・うぅ。(←未練がましい)
さて本題であります。(←!)
「なんだよ朝青龍~太ってんじゃねぇ~ぞぉ~!」
なとどテレビに向かって叫んでいた自分が
いつの間にか十両入りしていたという事実に、
いざエクササイズを決意した私は、ちょうどその頃、
ロスの家の改装に伴い、日本に二ヶ月間帰国しておりました。
「それならスイミングクラブでエクササイズだ!」
と主張する姉にひっぱられて、彼女と一緒のスイミングクラブに加入。
とここで、冒頭文八行目に戻る、となるのでありますが、
しかし私はその時ある重大な事実に全く気付いていなかったのでありました。
それはなにかというと、
私は泳げない。
という決定三振打であります。
新しい水着を着てプールサイドに立ったはいいものの、
どげんすればよかとですか?
と渋谷のモアイ像のようにぼぉ~~~っとしてしまった私でありましたが、
ほぉ~~~っとしていても泳げるようにはならないので、
なにはともあれ人生チャレンジだ、ってチャレンジボーイの轟二郎も
言っていたかもしれないわ、と意を決してプールに入り、
華麗に泳ぐ人たちを尻目にクロールに挑戦。
しかしそれはどうみても泳ぎを忘れた北海トドであります。
そんな私の姿に憐れみを感じたのか、さすがに恥ずかしかったのか、
姉がコーチ役を買い出て、二人でクロールのレッスンを開始。
彼女の教え方が上手かったお陰で、3日ほどもすると、
なんとかかんとか25mを泳げるようになり、トドもおだてりゃ水に浮く。
あぁ気分はまさに世界水泳。
北島と闘えるかもしれないわね、うりゃ、という思い込みと気合だけで
25mをいったりきたりと泳ぎまくっていたところ、
「そんなんじゃダメよっ!!!!!!!」
といきなりダメだしのお声がどこからともなくエコ~ エコ~ エコ~。
へ? とアホ面しながら横に移した目線の先には、
「私昔はママさんバレーでブイブイいわせてたけど、
今はスイミングでブイブイいわせているのよっ、ブイブイッ!」
みたいなスポコンブイブイオーラを全身から漂わせている初老のおば様が
真横のレーンに仁王立ち。
他の人に言っているのかな~? と思いながら自分の体を右に左にそろりと
動かすと、そのスポコンおば様のするどい目線も、ブイッブイッと
灯台の明かりのように私を見据えて右へ左へ東西南北。
やはり私のことを言っているのだ~、どないしよ~。と縮こまっていると、
おば様はいきなり「クロールの腕はこうなのよっ!」と言い放って、
これまたいきなり私の左腕をブイっと鷲摑みにしてぶんわっと大回転させ、
「まわして落とすっ、まわして落とすっ!」と繰り返し言いながら
有無を言わせずひたすらぶぃんぶぃんと私の腕を回し続けてきたので、
あたしゃなにがなんだかどぉ~すりゃいいのっかな~タコのふんどし~♪
などと歌っている心の余裕などあるわけはなく、
これは何かの宗教勧誘なのだろうか? クロール宗教なのか?
そうだったらどうしよーっ、おかぁ~さぁ~ん!
と慄いている内に暫くするとおば様は気が済んだのか、
「いい、わかったわね? それじゃ、また明日。」
といきなり私の腕を放してプールから立ち去っていったのでありました。
それがDay1。
そしてそれは彼女のクロール泳法許可証がでるDay10まで
果てしなく続いたスパルタ苦行だったのでありました。
なぜに?
その後ロスに帰り、せっかく泳げるようになったのだから、
レッスンを受けてさらに泳ぎに磨きをかけようではないか!
と決意した私は、ジムでの個人レッスンを申し込んで、
颯爽とプールサイドへとゴー!
見ようによってはかっこええわね、フ、ってなコーチの、
「それじゃ、泳ぎを確認するので50m泳いでみてね。」という言葉を受けて、
見よ、これが私の泳ぎ。バラの花びら散ってます。
と華麗な泳ぎを見せ終わるとコーチがさっそく一言、
「腕の回しがダメだね~。」
そうなの腕はこう大車輪のように大回転させ・・・・・って、
なぁ~~~~~~~~~~んてこったいタコ~のふんどし~♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんでこうなるのですか?
あまりの恥ずかしさにその場で地底に潜り込んで
春まで冬眠してしまいたかったのでありますが、
あいにくプールには底があり。
仕方ないのでその場で恥ずかしさにただただ顔から火を噴く
人間水中ナイアガラの滝と化してしまった私でありました。
結局その後コーチから教わった「正しい世界泳法」とは、
おば様から矯正させられる前の腕のかきかたであり、
したがって私のスパルタン苦行は全く無駄であったのだあしからず、
となるわけで泣いちゃうぞぉ~、というオチがついたのでありました。
山田君、座布団全部とちゃってください。
しかしなんとも恐るべし、おば様・ブイ。
何者だったのですか?
面白すぎです。風子ちゃん。
いや、風子ちゃんにしてみれば、面白いことではなかったのかもしれませんが・・・
それにしても不思議な出会いですね~。。(笑)
♪あなた~から わた~しへ!わたし~から あな~たへ!
風子ちゃんの青春!?スパルタン苦行、目に浮かぶようでした。
形はどうあれ、クロールが50mも泳げるようになったの?
私、クロール苦手なの。。。そのおば様でいいから特訓してもらいたいなぁ。。(笑)
ねぇ~・・・・・・・私って不思議な人と遭遇する確立が
不思議と人より高いみたいなの~。不思議だわ。
>風子ちゃんにしてみれば、面白いことではなかったのかもしれませんが・・・
ズバリそうでしょう!
でもちゃんと時が笑い話にしてくれるんだよね~。
それになんだかんだいっても距離を長く泳げるようにしてくれたのは、
このおば様・ブイのスパルタン特訓のおかげだしぃ。
クロールだけだったら1000mくらいは泳げるようになったのだよ~ん。
今度日本に帰った時にクロール特訓してあげますわよ、桜音ちゃん! フフ。
コメントありがとう!
だけどそのおば様の出没が、何気に・・、帰国後のやる気になったと思われ~?
正しい「世界泳法」を知るきっかけにもなったと思われ~?
私もクロール、全く駄目!
川泳ぎで成長したからね~
ジム通い、ファイト
とびっくり川泳ぎ育ちだったとですかっ?!
ということは川の流れにそって時には水面からジャンプなどする
トビウオ泳法をマスターしているとか?
あ、トビウオは海のお魚だったぁ~。
でも私もちっこい頃はよく川に洗濯、ではなくて泳ぎに行ってたです。
懐かしいなぁ~。
ピコママさんもクロール苦手ですか~。 息継ぎが難しいのかな?
私も以前は、息継ぎの格好はしているのに、実際には呼吸が
全くできていないという仮面世界泳法面かぶりクロールをずっとしていました。
苦しかったっす。
ピコママさんもこのスパルタン特訓を受ければ、
おば様フォームバージョンでブイブイ泳げるようになるとですよ~ん。フフ。
ジム通い、頑張ります! ご声援、ありがとうございます。
もうご存知かも知れないけど、3月17日に吉岡さん自作のCDコンプリート・ボックスが発売されるよ~
取り合えず報告!
では、では
歌う吉岡コンプリート・ボックスだなんてぇ~。
きゃぃい~~~~~んっ!
って既にじぇんぶ持っているのだった。。。。
でも欲しいかもぉ~。 どうすればええのだぁ?
悩むわぁ。。。。。
でも嬉しい情報には違いない!
ピコママさん、ご報告ありがとう
すっごいですねえ。
それはやっぱり、おばさまに感謝!かも。(^^;)
付いていった風子さんもえらい!
もしかして、風子さんって、人なつこい人?
私もかなづちだったのをスイミングスクールで
バタフライまでいきました。(かたちだけは。。)
でも、手で水をかいてもかいても前に進めない人で。。(>_<;)
なんだか、またスイミング習いたくなっちゃった。
私にもクロール特訓お願いしま~す。
凄いですっ!!!!
私、バタフライを泳いでいた時に、
隣のレーンの人に水中から救い上げられた経験があります。
溺れていると思ったらしいです。
人懐っこいのは事実なのでありますが、
でもこの時はどうにも逃げられない状況でもあったという・・・・。
でも青い空さんの仰るように、このおば様のお陰で
晴れて泳げるようになりました。
自分に舞い降りる事柄って、全て必然的な意味合いを持ち合わせる
出来事なのかもしれないですよね。
私の加入していたスイミングクラブは、
青い空さんがお住みの町と近いです。
いつか一緒に泳げるといいな~。
その時は、是非、バタフライ教えてください♪