満男くんはどうやら親不考らしいので、浪人生らしい。
そして遅い反抗期の真っ只中にいるらしいので、
なにやら親を毎日嘆かせているらしい。
しかし親族を何十年も嘆かせ続けている寅伯父さんには、
さらっと心を開いてついでに二人でぐでんぐでんに酔っ払ってしまうらしい。
やはりこの伯父と甥は濃い血で繋がっているらしい。
恋する満男くん、19の秋であります。
男はつらいよ・第42作「ぼくの伯父さん」では、
なんだかいつも眠そうな顔をしている満男くんでありますが、
頭の中は寝ても醒めても泉ちゃんのことで一杯らしく、
江戸川のほとりで、伯父さんからもらったエジソンバンドを
頭に装着して考えた末、徳永英明の歌をバックに、
バイクで恋する泉ちゃんのもとへと旅立ってしまう甥っ子くん。
これは親にとっては一人息子の家出となるのでありますね。
青春じゃの、満男くん。
青春と親のため息は、切っても切れない
金太郎飴のようなものなのかもしれんぞな。
そして青春とは、どっひゃ~っ!となってしまう出来事とも
常に背中合わせでございます。
特に満男くんは、ひたすら純情一直線な子だから、
その純情さが時には危険分子吸引力となってしまうことも、しばしば。
その「満男どっひゃ~っ第一弾」にして最強チャンピオンベルトだったのが、
この作品の中での、「おっさんライダーどっひゃ~っ!」事件。
旅の途中、バイクで転倒してしまった自分を助けてくれた
おっさんライダーに、ランチをご馳走になっている満男くん。
名優・笹野さん、上手すぎるっす・・・・・・。
それにしても、あなた、よくカレーをご馳走になってますね。
奄美大島でもリリーさんにカレーを馳走されてましたですね。
カレーが大好きなの、満男くん?
ばら寿司もいいけどカレーもね、って感じなのかしらん?
ってそんなことはどうでもええのでした。
この場面での満男くん・・・・・・・・おいおい、チミ・・・・・
変だと少しも思わないのか、満男くんよ?
どうみたってどこからみても変でねぃですか、このおっさん。
黒のレザージャケット、白いライダーパンツに黒ブーツ、おまけに
ゴルゴサーティーンのようなグラサン、って・・・・
杉良太郎だってこんな格好はしないぜよ。
ひと目で「変ちくりんっ!」てわかるでねぃですか。
なんで気付かないんじゃ、みっちゃんよ・・・。
バイクで転んじゃったのがそんなにショックだったの?
そりともここでも泉ちゃんのことで頭が一杯なの?
もしくは物事を濾過純度分解して見てしまうのですか?
純粋じゃのぉ~、満男くんったらぼくドンちゃん。
って、なぁ~んでおっさんと一緒の部屋に泊まるんじゃーっ!!!!
満男くんよぉおおおおおお、あんたって子はどこまで・・・泣けてくるぞぉ。
この涙をなんと呼べばええのですかぁ・・・グリコのポーズでお手上げじゃよ。
無垢すぎるんだば、いくら二十歳前とはいえ、なんでやねんなっ?!
それにしても不思議すぎる・・・・・この場面。
まるで松竹ミステリー劇場のようですだ。
何故なら・・・・・
何故に満男くんは、わざとらしい程に
片方の胸がさらけっちゃっているのですか?
何故に満男くんは、ホテルの薄っぺらな、
病院の検査着ガウンみたいなのを着ているのですか?
たしか満男くんは自分のパジャマを持ってきているはずだ・・・・。
何故に満男くんは、おっさん接吻を危うく避けたはずの上唇に
うっすらと赤いルージュがついているのですかぁ~~~?
泉ちゃんとの初キスもまだなのにぃ、なんでなのぉ?
なんでなんで切干大根みたいなおっさんライダーなのれすかぁっ?!
もうなんでなんでなんでなのぉぉぉ~~ぉオ~~~~ノォ~~~!
ってあちしはムンクの叫びのようになってしまったのでありますだ、監督。
手塩にかけて育てるとは、
こういう試練をも与えるということなのですか?
星一徹のような容赦ない厳しさですねぃ、監督。
そんなこんなの思い込んだら試練の道をどんと行く満男くんでありますが、
どうにかこうにか無事に泉ちゃんの住む佐賀へと到着しますだ。
そこでやっと念願の泉ちゃんと再会。
ういういしいであります。
不器用ですからどうぞよろしくであります。
甘酸っぱ~いレモンスカッシュのような青春であります。
そしてやはりコケってスベってついでにドアに頭をぶつけているであります。
最高の天然パワーじゃよ、満男くん、大好きでっせぇ。
それにしても、この作品での満男くん、
泉ちゃんに対して、なんだか全面的にとても男らしい。
言葉使いも、泉ちゃんをぐいぐいとひっぱっていっている感じで、
とても頼もしいであります。
泉ちゃんの叔父さんに厳しい嫌味説教をされたあとに、
思わず泉ちゃんにもきつい言葉を返してしまう満男くんなんて、
すごい希少ものずら。
この作品での、泉ちゃん全面的牽引力を、一体いつどこに
置き忘れてきちゃったのだ、満男くんよ。
この先、満男くんと泉ちゃんの位置関係が、あれよあれよ~と
逆転していくのでありますね、恐るべし泉パワー。
やはり「軽いノリであいらぶゆー」とはいかないのだと、
この旅で悟ったのだろうか、満男くん・・・。
しかし、かわええのぉ~・・・・。
この作品でのチミは、ほんまに、ぼくドンちゃんでドンチャック、ふふ♡
途中、謎の二年の寄り道はあるものの、この作品から、
満男くんの泉ちゃんに対する長~い純愛物語が
幕を上げるのですね~、しみじみ・・・。
ただひたすらに、泉ちゃんを想って走り続ける満男くん。
惚れたらとことん想いぬく、純情一直線の満男くん。
それはとても一生懸命で、純粋で、まっすぐでありまする。
ただ相手をひたすら思いやって思い焦がれてその道を行く。
世間体なんて垢に決して汚されたりなんかしない、
いっとー純粋な想いでありますだ。
やはりこの伯父と甥は濃い血で繋がっているらしい。