暑中お見舞い申し上げますぅ~♪
とその昔晴れやかに歌っていた、
モルツくんちの大家さん。
今じゃ、ほわわ~とモルツくんと一緒にビール飲んどります。
うらやましすぎるぞっ、スーちゃんっ!!!
せめて私もあの謎のボール君たちその1になりたかった・・・。
できれば目立つ赤色希望・・・。
日本も今、夏真っ盛りなのでしょうか?
こちらは、しょちゅう暑中お見舞い申し上げておるので、
私の脳みそは蒸発し続けており、
最近は時の経過についていくことすらままならず、
先日はどうしても自分の年齢が思い出せなかったであります・・・。
しかし、この間七月に入ったと思ったら、
あらよっ、という間に八月ですね~。
八月といえば、満男くんでございます。(←どうしてもこうなる・・・)
以前、三高とか3Kとか谷啓とかという言葉が
お嬢さんたちの間で男性や仕事を選択する時においての、
基準ワードみたいになっていた時代がありましたが、
このキーワードをくるまやバージョンで
なんなくクリアー達成していたのが、
男はつらいよ・寅次郎紅の花での満男くん。
まず、
高じた気持ちで
高気圧台風のように
高っ飛びっだよ愛しの泉ちゃん、
での三高。
なのに、
キョーレツに、
きめちゃったのに、
きがつけばハンモック。
ガチョ~ンっ!
で、三K+谷啓。
完璧すぎるぞ、満男くん。
やはり君は、
汗かきベソかき歩いている
人生ワンツ~パンチなお人なのだ。
チーターも一歩進んで二歩下がって驚いているに違いない。
満男くんという人は、
なんか、言葉や文字に表しにくい、
びみょ~~~~~~~~~な角度域の、
「ズレ」
をお持ちの人なのだと思われてしかたないであります。
彼はどうにもこうにも表現しづらい
ズレキングであって、
それはなんていったらいいか、
例えば、
雨が降ると校庭に飛び出しハリキリシュートしてしまう
あぁ青春のサッカー部員みたいな感じっていうか・・・、
なんかわかる気がする行動をとっているのだけれど、
しかし同時に、
なんかどこか理解に苦しむ行動をとっているのではなかろうか?
と思考文末に「?」が頻繁に登場してきてしまうような
「微かに感じるズレ感覚」、をお持ちな人なのであります。
このズレ感覚は、
彼の成長に沿って次第にその頭角をニョキリ~ンと
現していった第二次伯父遺伝子みたいなものでありますが、
それがパカッと花開いてしまったのが、
この男はつらいよ・最終作品でのことでありやした。
この作品での満男くんは、
とても悩んでいる。
いや、満男くんだって、彼流に、
いつもすごく悩んで哲学しながら、江戸川沿いで
エジソンバンドを頭に装着していたりするのだけれど、
この作品での彼は、外側から悩み始めたというより、
内側からもがいて悩んでいる、といった感じですばい。
これは満男くんシリーズ第一発めでの
満男くんの悩み方と、とても似ているであります。
まぁ、これは要するにやはり、
どうにもこうにもにっちもさっちももんちっちも
どじょう食べてお酒飲んで酔っ払って親父さんに叩かれようが、
焼肉食べてばら寿司食べてファミレスメニュー眺めて
鉄板焼きカルビってまだ食うのかよっ?
と思われようとも、結局は、
泉ちゃんで世界平和だ満男くん、
でありますだ。
満男くんったら惚れぬくね~。
そんなチミに惚れぬいとるよ~、あたしゃ~。
しかしこの時期の満男くん、
なにやら複数の女性の影がチラホラホラリ。
しかし所詮それはシルエットララバイ。
それはある日突然満男くんの会社に現れた泉ちゃんよって、
瞬時にして彼の世界から消え去ってしまったのだと思われ。
突然会社まで会いにやって来た泉ちゃんに
舞い上がってしまったのか、
もともとやる気がないのか、
満男くんは泉ちゃんの姿を見るなり
商談もほったらして泉ちゃんを連れて
さっさと喫茶店へと向かってしまいます。
出たよ、満男の間欠泉!
もうこれは誰にも止められない
ナチュラルズレズレ現象なのだと思われ。
しかしこの場面での吉岡満男くんったら、
思わず私も間欠泉でぶっとびシャララ~ン世界は平和で火の用心!
でありました。
これも誰にも止められないナチュラルドキドキ現象なのだと思われ・・・。
「満男さんにね、会いたくなったの。」
なんて殺し文句をサラ~っと言ってしまう泉ちゃんに
「どふぁっ、うそつけぇっ(嬉しさ∞)!」
って言った時の吉岡満男くんは、
も~~~~~~~~~~~~~~~~う(←牛じゃなかとです)、
初雪のようにサラサラっとまっさらで泉のように濁りけのないピュア100%の
南アルプス天然水のような君は晴れ渡った夏の青空のようにすくすくと気持ちが
いいほど邪気がないのだあぁ君は純粋の塊でありますのでわたくしはもうそんな
チミに句読点も打ち忘れるほどぞっこん惚れ直しちゃったのでありもうす西郷どんっ!
まるで針のとんだレコードのように
何度も何度もリピートして見続けてしまったシーンでありました・・・・。
さいっこうだぁ~、ヒデタカく~ん。
ここでの吉岡満男くんは、
句読点も打ち忘れるほどの純粋ぶりでありますが、
しかしやはりそれだけ表現しているのではなく、
ドキドキしながらも泉ちゃんの翳りをすっと察して
すっと動揺している様を、瞬きの仕方や目線の角度などの
微細な演技の膜によって、そりゃ~繊細に表現しておりますだぁ。
さすがじゃ~、吉岡く~んっ!
満男くんは、どちらかというと、
単純一本なおおまかくんでありますが、
それを演じる吉岡くんの演技は、
とても繊細で細かく隙がない。
満男くんを演じているときに限らず、
どの役を演じているときでも、
一瞬たりとも「地顔」を出したりしない、
あっぱれくんでありますだ。
さすがの集中力の持ち主。
吉岡くんは、それが好きか嫌いかは別にして、
役者根性はどっぷりある人なのだと思いますだ。
だから、役に対する思い入れは
そりゃ~相当大きいものだと思うのでありますが、
しかしっ!
ここが吉岡くんのすごさなのでありますが、
そういった役者根性の裏側を、彼は
ぜ~~~~~~~~~ったいに役の上に
ミジンコほども出してこない、
スーパー葉隠れ役者なのだと思われ。
自然な演技、と簡単に言ってしまうけれども、
そもそも自然な演技ってなんなのでしょう、お茶の水博士?
吉岡くんにとっては、「演技」をしているのだから、
そこに自然も何もないのかもしれない。
しかしそれを見る方は「なんて自然な演技なんだぁ~」
と感嘆してしまう。
というところに、彼の凄さがあるのだと思われ。
だから「ただ地でやってるだけじゃんかよ。」
なんて想像力がまるで木枯し紋次郎のような人たちには、
地でやっているって思わせることが神業なんじゃ、
ばかたれぃ。
と、ついつい言いたくなっちまうのでっせ、あたしゃ。
満男くんの役は難しいっ!
と、私はWHOで世界宣言してもかまわないっ。
純君を演じるのとはまた違った難しさがそこには
あったのだと思われ。
なんてたって満男くんは、
作品を二時間ひっぱっていくには
普通過ぎるキャラであります。
ヘタレでズレズレっち~ではありますが、
そんな人はどこにでもいるわけであり、
そんな彼には特にきわめて突出している性格描写はなく、
ただただ愛しい泉ちゃんの為に右往左往しているだけ。
それは長年愛され続けてきた寅伯父さんのバトンを
受け取って「スクリーン」上を背負って走っていくには
あまりにも弱いキャラ設定なのだと思われ。
しかし吉岡満男くんは、画面をすいすいっと
ひっぱっていく力を、彼独特な空気抜き演技の
存在感でもって、十分に発揮しているわけであり。
満男シリーズを敬遠する長年のファンの人は、
少なくないであります。
しかし満男くんシリーズを応援していた
長年ファンの人も確かに多いと思う。
私の父親も甥っ子くんをいつも応援しておりました。
そんな長年のファンの人たちや、
とらやの名優さん達に支えられながら、
満男シリーズを背負って立派に完結させた吉岡くんは、
ほんとによく頑張ったよね、ありがとう、
と賛辞せずにはいられないわけで。
って、一体何のことを書いていたのかしらん、私ってば?
吉岡くんったら、
あまりにも演技が細かくてすんばらしいので、
どうにも思考があっちゃ~いったりこっちゃ~いったり
してしまうであります。
この「男はつらいよ」寅次郎紅の花の
満男くんのことは、また後日ゆっくり
書いていきたいと思いますです。