昨日、彼女と「ベガーズ・オペラ」なるものを
見てきました。
【ベガーズ・オペラ】
日 時:2006年1月19日18時開演
会 場:日生劇場
世界最初のミュージカルといわれる
「ベガーズ・オペラ」。
劇中曲は当時の流行歌や民謡などなんと61曲もあります。
その日本初演。
演出・脚色は「レ・ミゼラブル」で
有名なジョン・ケアード。
初演時の政治状況を風刺した部分は
脚本からカットしてあります。
「物語に時代を超える面白さがある。」
脚本家の言葉です。
出演者は内野聖陽氏、高嶋政宏氏、
島田歌穂さん、笹本玲奈さんら
「レ・ミゼラブル」「エリザベート」
「ミス・サイゴン」など東宝ミュージカルの
実力派の出演陣がほとんど揃っている豪華な顔ぶれ!!
プログラムには「ベガーズ・セミナー」と題した
稽古と並行して当時のイギリスの宗教や刑罰、
風俗習慣について研究発表させる機会を持った
レポートが、役者さんのコメントで載っています。
演技も歌唱力もお墨付き!
一点残念だったのは、
素敵なお芝居であったのに、
「この曲!」っていう名曲の存在が
ないこと。
素晴らしい歌唱力で歌い上げてくれるのに、
「エリザベート」の「私だけに」や
「ベル薔薇」の「白薔薇の人」みたいな
強烈に心に刻まれる曲がない。
そこだけが惜しいな~って思いました。
ただ、演出に関しては流石です。
舞台袖にいるお客さんは舞台に上がって出演者と
一緒に開演前に掃除したり、セットを運ばされたり、
ダンスをするというようなシーンもあって参加できます。
劇中でも役者が話しかけたり、常に隙あらばという感じで
いじりに来るので、芝居が堅いものではない、
という体験もできます。
休憩中も出演陣が客席を練り歩いています。
ミーハーなお客さんは、たぶんストーリーより
そっちの方が印象に残っちゃうかも(笑)
内容はこれから観にいく方もいらっしゃる
でしょうから、オフレコにしておきます(笑)
個人的なことを書いておくと、
高嶋政宏さんは、今回も「エリザベート」のルキーニのような、
彼にしか出来ない演技で、非常にはまってましたね。
「役者の神の声を信じる」タイプの彼らしく、
キャラクターの生かし方が上手いですね。
また、トム役の橋本さとし氏。
今回は、はっきり言って、主演の内野聖陽氏より
彼の方がいい演技をしていました!
「ベガーズ・オペラ」の作者役を見事に
印象つけてくれました。
主演の内野聖陽氏。
女性ファンはほっとんどこの人を見に行ったと
思われます。
きっとうちの彼女もそうだろう(ちっ・笑)
「エースをねらえ!」のコーチで
僕も「おお!」と思ったのですが、
「エリザベート」でも、あの山口祐一郎氏と
トート役をダブルキャストで張るほどになり、
「山口版エリザベート」の完売とほぼ同時に
「内野版エリザベート」も完売になるほど。
その演技を初めて生で見ました。
いや~、でかい。
演技がでかい。存在感というやつですね。
昔は、客席を笑わせるのが苦手だったらしいですが、
もうそんな面影はどこにもないですね。
終演後のカーテンコールまで
愛嬌ふりまきまくり。
かっこいいわ。
さ、今度は、
宝塚の「ベル薔薇」や
涼風真世さん(大好き

)主演の
「マリー・アントワネット」を観にいくぞ!