goo blog サービス終了のお知らせ 

今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

怒涛の居間掃除

2011-06-26 22:06:10 | 実践

夫の実家へお手伝いに行った。

今日は、義母がいる居間のラグを、夏用に換えて欲しいとのこと。


ラグを取り換える…。

それ自体はとても簡単なんだけど、
そのためには、冬用ラグの上にある諸々のモノを全部どかさなければならない。


…けっこうな重労働かも。

ため息が出そうになるのを、慌てて飲み込んだ


義母はただでさえ具合が悪いのに、一向に良くならないことで、かなり凹んでいる。

私たちが、病状のことを、何か隠しているんじゃないか…と勘ぐるほどに。


何も隠し事はしていない。

だけど確かにこんな雑然とした部屋にいたら、
悪いほうへと思考が流れるのも無理はない。


よし!では、お掃除しましょう

風通しをよくして、動けなくても、せめて気持ちが和むように…。



普段から片づけも掃除もあまりされていない部屋。

モノと埃がいっぱいだ。

古い雑誌、古い本、古いブラシ、古い座布団、古いマット。

本人が横にいるので、「これ、いりますか?」といちいち尋ねる。


ヨガの教本。

「腰の痛みにいいポーズが載っとるから」

歩くのも難儀しているのに、ヨガはやめた方がいいのでは?


黄ばんだ新聞の切り抜き。

「いいことが書いてあるから、また読むこともある。」

情報も古すぎると、逆に毒になるかも。


ツボ押しの本。

「痛い時、これを見て、ツボを押さんなんから。」

1989年発行の雑誌…、もう何年も開いていない感じ。

それにツボの本ばかり、3冊もいらないでしょう?


大量の折り紙。

「ひ孫が来たときに必要。」

ひ孫は一人、東京在住。そんなに頻繁に遊びには来れない。


でかいマッサージチェア。

「お見舞いの人が来た時、座ってもらう。」

どうか他人のことより、自分の快適を優先して!

主治医にもマッサージはダメと言われているのだから、
場所塞ぎのチェアはここにはいらないのでは?


何十冊もの野菜作りに関する書物。

畑仕事が生きがいだったのは、よく知っている。

でも…、可哀想だけど、これからは、今までのように畑にはいけない

いくらなんでも、こんなに大量の本は必要ないと思う。


開封済みの野菜の種。

発芽保証期間は3年前。

「紫蘇は丈夫やから、古い種でも生きとる。」

本当ですか~~?



一事が万事この調子で、疲れるったらありゃしない。



お義母さんは、捨てたくない人なんだなぁ…。


だけどひでこ先生は、戦時中を生き抜いてきた人たちの心境は、察してあげなければいけない…と仰っていた。

モノがない時代、食べる物も明日の保証も何もない。

乏しい中、ひもじい思いに耐えながら、気力で生きてきた。

気合や根性だけではどうにもならない窮乏を、無理やり埋めてきたのだ。

計り知れないトラウマを負っている。

この部屋が心身を蝕んでいることは明らかだが、
「すっきりさせなきゃ、ダメですよ!」と上から目線で言ってはいけない。


じれったい…とは思ったけれど、根気よく確認を取りながら、
OKが出たモノだけ、気が変わらないうちに…と大急ぎでゴミ袋に詰める。

冬用ラグを引っぺがし、丹念に掃除機をかけ、
ついでにソファもマッサージチェアも移動させて、
裏にこんもり積もった埃を取り除く。

家具の裏とはいえ、こんなに大量の埃と暮らしていたら、良くなるものも良くならない。

夫と2人、取り憑かれたかのように掃除をしていて、ふと気づいたら…、


な、なんと

義母が杖をつきながら寄ってきて、古い手紙や書類を自ら捨て始めた。


それも今までの抵抗は何だったの?…と思わせるほどの潔さで、ズバズバ断捨離している。






籐のラグを敷いて、座卓を元に戻したら、夏用の部屋が整った。


本日の戦利品は、ゴミ袋3袋、ダンボール2箱の不要物。


2時間の掃除で、居間はびっくりするくらい片づいて、気持ちの良い空間になった。



帰り際、「また来るね」と振り向いたら、義母が泣きだした。


心細かったんだな、きっと。

体が思うように動かなくて、先のことを考えると、いろいろと不安で…。

物が堆積して流れが淀んだ部屋で、山のような不安を抱え、背中を丸めて座っているしかなかった。


病気のことは、主治医に任せるしかないけれど、
部屋がきれいになったら、気持ちも晴れるし、気力も快復するはず。

流れがよみがえれば、きっと何かいいことも流れ込んでくるよ。


…そういう思いも込めて、拭き清めた座卓の上に、「断捨離入門」をそっと置いてきた。






ブログランキングに参加しています。
↓クリックで応援していただけると、嬉しいです。


最新の画像もっと見る

12 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まん)
2011-06-27 02:59:44
はじめまして
涙が出ました。
義母さまの事が、実家の母、祖母の事と重なって、、、

最近このブログにはまっています。
海外からです。
私は本をまだ読んでいませんが、ソロモン流をはじめインターネットで動画をみたり色々な記事をさがして読み、私なりにだんしゃりを始めました。


今まで自分を軸に考えた事などなく、生きてきた事に気がつきました。
3年半前にうつ病になり、今は少し良くなっています。うつ病もあと少し、というところで長く完治できずにいましたが、だんしゃりによって自分の答えに少し近づけた気がします。
私の場合、根本は荒れた実家と母との関係だと思います。
もう少し、続けて幸せに暮らせるようになりたいと思っています。


わかりやすく、楽しいブログを書いてくださってありがとうございます!

※なんだか見透かされているな、と感じる事さえあるほど今の私にぴったりな言葉がたくさんあります!!!!




返信する
わたしも涙でました!! (きく)
2011-06-27 18:28:49
momoさま

金沢の講習会ではお世話になりました。
ありがとうございました!!

お気に入りに入れさせていただいている
momoさんのブログを何気なく~見せていただいたのことが
金沢へ参加させて頂くきっかけでした

まだ自分自身には劇的な何か(笑)は訪れませんが
日々、自分のペースで取り組んでおります

ぽつぽつ、金沢への遠足の話をするうちに~何だか!!
ビバ☆断捨離☆ 
当の本人より取り組む方々出現!!
なんだか仲間も広がり幸先良いです。

思い立ち、金沢へ行かせていただけたことは
きっと自分の人生で振り返った時にも
良い機会だった、と思えるだろう
宝物のような時間です。

お義母様のお話。
そうなんだな・・・と
心で噛みしめ・・噛みしめ・・

先記の(まんさん)と同じく・・涙でました。

奥の深さ、講習で学んだ事併せて
また感じ取りたいです。

ブログ、いつも楽しみにしています。
暑い日が続きますが~
わたしも音楽を片手にがんばります☆
返信する
何度読んでもよいですね (ミリィ)
2011-06-28 00:26:15
いつも拝見しているだけでした 今回のお義母さまの件を何度も読んでしまいました いいですね 黙っていたって断捨離の事は理解されますよ 入門書置いてきたし 自分ではどうにもならない事をしてくれるお嫁さん 安心したのではないすか? また一人ダンシャリアンが増えたのではないでしょうか?
返信する
Unknown (ちあ)
2011-06-28 07:07:18
片付かない部屋……たくさん見かけます。

我が家も新しいものをまったくと言っていいほど外から持ち込んでいないのに、気が付くと「モノの堆積現象」に驚くことがあります。
もっとすっきり!!もっとシンプルに!!と言い聞かせながら、これから夏の衣類をさらに絞り込んで行こうと思います。

断捨離への勇気、いつもいただいています。
ありがとうございます。
返信する
反省しきり・・・ (りん♪)
2011-06-28 22:16:44
 momoさんは、お優しいです。

 私は3月に亡くなった実家の父との2年前のやりとりを思い出し、反省しきりです。

 2年前、体力、気力、記憶力ともに衰えを感じていたであろう父が、帰省していた私に、

堆く積まれた書類入りの段ボールの整理を手伝ってほしいと言ったことがありました。

他にも片づけなければならない所が多々あったこともあり、「嫌」と即答していた私。

 今更のように、momoさんの書かれた下記の言葉が身にしみ、涙が出てきそうです。

 「心細かったんだな、きっと。

体が思うように動かなくて、先のことを考えると、いろいろと不安で…。

物が堆積して流れが淀んだ部屋で、山のような不安を抱え、背中を丸めて座っているしかなかった。」








 


返信する
楽しいがなにより。 (momo)
2011-06-29 09:38:35
>きくちゃん、遠路はるばるお疲れ様でした
でもこんなに遠いのに、金沢まで行こう!と思われたのには、きっと何か理由があるんだと思います。
それは好奇心かもしれないし、縁かもしれないし、きくちゃんが何かをすごく求めていたのかもしれないし…。
いずれにせよ、道中も金沢での講座も楽しかったでしょう?
金沢のお友達もできたのでは?

私も講座を主催してしみじみ思いましたが、楽しい時間、充実した時間を共有するって、貴重なことですね。

きくちゃんの第一印象は涼やかな人…でした。
きりっとしてるのに柔らかく、イメージカラーはホワイトでしょうか…。
シェア会で、また元気なお顔を見せてくださいね。
返信する
感じてほしい (momo)
2011-06-29 09:44:18
>ミリィさん、いらっしゃいませ。
コメントを残してくださって、ありがとうございます。

義母がダンシャリアンになるか…というのは微妙な感じですが、少なくとも片づいた部屋の気持ちよさ、心地よさは感じてくれるんじゃないかな…と思います。

子育てと同じで、何度も口で言うより、黙って行動!ですね。
人を説得するのは難しいけれど、私の姿を見て断捨離に興味を持ってくれればいいな…。
義母にに限らず、友人・知人にもそういう風に伝播していけばいいな…と思います。
返信する
住まいと心は繋がっている (momo)
2011-07-01 17:09:45
>まんさん、なんと海外から!ようこそいらっしゃいました。

見透かされている…なんて、そんな。
全部、正真正銘、私の日常のことです。
…でも、そういう風に感じるのであれば、きっとまんさんと私には、共通点がたくさんあるのでしょうね。

心の中に痛みを抱えていても、心は見ることも触ることもできないので、具体的にどうやって癒せばいいのか、よく分かりません。
でも断捨離は、目に見える住まいの不要物を取り除いていくことなので、心の問題よりは着手しやすいように思います。
行動すれば、結果も見えますしね
そうやって住まいの詰まりをひとつずつ取り除いていくと、いつの間にか、心の詰まりも解消されるから不思議です。
モノひとつひとつと真正面から向き合って判断する過程で、捨てられない、捨てたくない背景にある本当の理由が浮き彫りになるからかもしれません。
断捨離をすると、住まいだけでなく、心も確かに片づきます。
これは多くの人の実体験です。

まんさんは今、なにか生き辛さのようなものを抱えていらっしゃるようですが、とりあえず住まいの詰まりをなくし、流れを取り戻してみてくださいね。
きっと気持ちや人間関係や…おそらく体調にも、変化があることと思います。

返信する
これからもずっと (momo)
2011-07-01 17:12:12
>ちあさん、こんにちは。
察するに、ちあさんのお宅は、すでにダンシャリハウスに近い状態なのではないでしょうか。

でも本当に仰るとおり、しっかり「断」をしているつもりでも、ちょっと油断すると、いつの間にかモノって増殖します。
だから常に“すっきり”を更新していくんですね。
そしてさらにセンサーの感度を上げて絞り込んでいく…、だから断捨離には終わりがなくて、一生つきあえるツールなんだと思います。
衣替えは、衣類を見直すよい機会、もっとすっきり、もっとシンプル、ぜひ実現してくださいね
返信する
今、何ができるかしら (momo)
2011-07-01 17:21:53
>りん♪さん、後悔してらっしゃるんですね。
思い出すたびに、胸がチクチク痛むのでしょう…。
だけどりん♪さんが、ず~~っと自分を責め続けても、事態は何も変わりませんし、おそらくお父様もそれは望んでおられないのではないでしょうか。

本当はお父様にあげたかった優しさや思いやり、代わりに、今、りん♪さんの周りにいる誰かに渡してみませんか。
そうすることで、ご自分が赦されたような感じがするのではないかと思います。

自分を責めていても、誰も幸せにはなれません。
その後悔の気持ちも、断捨離できますように…。

シェア会でまたお会いしましょうね。
返信する