2本の白樺

八ヶ岳南麓の大好きな白樺と40年の歴史を紐解きました

南麓の想いで

2018-05-16 | ヒストリー


       微かな人生の楽しみを目的として八ヶ岳の南麓の自然を求め

         山小屋を建てたのは今から40年以上前であった



     そんな中で突然水道料金を突然値上げをすると云う一方的な通達が田舎暮らしを
       
        求めていた部外者(村八分)に送られたのは2000年であった

      町は有無を言わせず値上げを敢行し支払わなければ水道を止めるという

 
        突然の水道料金値上げに対して正義感に燃える部外者は団結し

      甲府地裁で裁判になった。その判決は「水道料金の格差は不合理な差別措置

         の提訴を合理的範囲」として別荘住民側の訴えが棄却された




    水戸黄門作曲者の木下忠治氏を会長として水道協議会が発足し

       水道料金の格差の根拠が示されていないとして

          有志は東京高等裁判所に提訴した

  
    地裁では大口需要者も一般家庭も一軒とみなして単純平均計算した場合

     の水道料金と同額を別荘住民に負担をしても合理性の範囲と結論づけ

            部外者としての訴状は棄却された


                   しかし

    2審の東京高等裁判所は『法の下の平等を定めた憲法に反する』として

     別荘だけ高額な値上げをしたのは不当として条例自体を無効にした



     税金を納めていない別荘住民は地方自治違法とある住民ではない

      町の財政に貢献しない《部外者》には相応の負担を求めるのが

    当然と言う持論を展開したが合理性はなく正当化できないとの市側の

                主張を退けた



    年間総使用量は別荘40立方に対して公共は249立方になっている
 
   すなわち別荘は一般公共と比較して6倍もの高価な水を飲んでいるのである

     いうなれば赤ん坊も力士も一人として平均体重を出していると言う

           乱暴な論理であって到底成立しない

       
        東京裁判所は甲府地法裁判所判決を変更して

   『別荘の水道料金値上げに付いて規定した部分を無効とする』

             と主文を読み上げた


   しかしながら2002年11月町は『高裁は判断を誤っていたとして

   最高裁に上告した』部外者には相応の負担を求めるのが当然との持論

   を展開したが最高裁は(合理性はなく正当化出来る値上げが無効と
     
    判断)として実質無効を認める住民勝訴の判決が云い渡された




     先日新聞やテレビの報道で木下忠治氏の御逝去が報道されていた

     88歳で水道協議会の会長を引き受けて下さりその後9年近くの

    裁判に関わり別荘住民に勝訴をもたらした正に平成の水戸黄門様である



                 【木下忠治氏曰く】

   最高裁の判決文に自分の名前がはっきりと書かれているのが誇りに思います



   この様な体験が出来た事を喜び人生102歳迄ジーパン姿が御似合いだった



               9年間近くの間

  
     ピザやワイン好きな黄門様と共にテーブルを囲んだをその印象は

           多くの人の心に残る人であった

            改めてお悔やみ申し上げます。







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