2本の白樺

八ヶ岳南麓の大好きな白樺と40年の歴史を紐解きました

世界遺産 金閣寺 5

2016-11-28 | 旅行

金閣寺は1994年世界文化遺産に登録されました



鹿苑寺は 金閣 を中心とした庭園と建築は極楽浄土を
この世に現したと言われ北山文化の中心として発展したそうです






金閣寺から茶室 、夕佳亭(せっかてい)へ向かう坂道には
池の手前から観賞する金閣とは趣を事にした風景が展開されています






    池の手前からの逆さ金閣が水面に揺れる水景





       偶然のスナップが撮れました 




    夕佳亭へ向かう坂道からの鹿苑寺




        茶室の夕佳亭
金閣の雅を堪能して夕佳亭への山道を進むと夕日に映える
金閣が佳いと言うことから《夕佳亭》と名付けられたそうで
正面の床柱が有名な「南天の床柱」があり、その右に在る
三角の違い棚が「萩の違い棚」であり中央の古木が「鶯宿梅」
で構成されています








雅の象徴 舎利殿屋根の鳳凰
屋根の上には鳳凰が輝いています




金閣は一層、二層、三層の主張があり其々の階層の様式を
変えた風景が展開しています
一層は寝殿造り、二層は武家造り、三層は仏殿造りの三層構造が
見事に調和されている室町時代の代表的な建物です


              夕暮れの金閣寺


  夕佳亭の茶席の前の石灯篭と富士形の手水鉢は
  慈照寺「銀閣」を建てた足利八代将軍善政が
  愛用した物と云われています


以上が気ままな京都二日目のスケジュールで
特に嵐山方面を堪能しました    


いよいよ京都三日目はとんでもないスケジュールでした
下記予定時間には移動していなくてはならず、神業の行程です

京都御所の参観(容手続)参観許可書 09:00
西芳寺の参観 (容手続)参観許可書  13:00
桂離宮の参観 (容手続)参観許可書  14:30



先ずは1か所目09時までに京都御所への参観です

現在の京都御所は、幾度となく火災と再建を繰り返し
南北450m、東西250mの方形で面積は11万㎡で
南に白砂敷きの南庭を構えた雄大な御池庭を拝しています

寝殿造り、書院造り、数奇屋造り、など歴史上代表的な
建築様式を調和させ凝縮している京都御所は、文化財と
しても高い価値を有しています

          御車寄


昇殿を許された者が正式に参内する時の玄関であり、
屋根は桧皮葺で優雅な反りをなしています














       気ままな京都 4

2016-11-24 | 旅行

シラカンバの見地

鹿苑寺(金閣寺の正称)
世間一般の常識では、金閣寺の金箔が四季の変化に映え、
散策しながら眺めながら、池があり、樹木があり広々とした
自然の景色の中に身が置かれ、時空を楽しませてくれ、
解放感を抱かせてくれる展開が受け止められるのがいい庭と
言われる所以だと思います。



慈照寺(銀閣寺の正称)
総門から中門に続く参道の両脇には銀閣寺垣と称する椿の
垣根が両脇に在ります。
庭園は特別名勝で錦鏡池を中心とする池泉回遊式庭園です。
銀閣寺と云えばあの向月台が有名で枯山水の庭園に
銀沙灘の盛り砂は高さ約1.8メートルの高さがあり
意表を突いた、四季の変化でも大きく表情を変えられる
のが慈照寺であると思う。
金閣寺の雅の世界と対比すると、銀閣寺は、わび、さびの
世界の意匠の手中に陥てしまうのが一般的ではないでしょうか。



龍安寺
龍安寺の石庭は誰もが最初感じられるように、油土塀に囲まれた、
白砂の中に15の石が、人に見られるのを拒んでいるかのように
見え、方丈の前に無理やり押し込めている様は痛々しくも見えるが
見方によっては、数百年の時空を超えた風格をも垣間見れ、
季節により、時間により、四季の変化にも、唯見つめることで
作庭家の意匠が時の移り変わりをも、撥ねつけてしまう動じない
何かが、受け取れてしまうのでしょう。




山門の左手下に位置する鏡容池はゆっくりと賞したいものです。
かってはおしどりが群れ遊んだところからおしどり池と呼ばれた。







水景の風景のイメージの助けを得て、石庭に対する枯れた山水に
自らの心の中に海?を見る事を与えてくれるのか
謎を秘めた庭である事に間違いなのではないかと思う。




要するに、石庭は難解、と云うより、この庭が優れているのか
つまらないのか、未だに判断できないし、理解不能に陥ってしまい
通り過ぎてしまいたくなるのだが、人気(ひとけ)がない石庭で唯、
眺めて居たい光景を想像するのもいいのかも知れない。

蔵六庵の露地のつくばいに刻まれている、水戸光圀公からの寄進の
口の字を中心に、吾、唯、足、知 はシラカンバの座右の銘です。



西芳寺
京都には別称、苔寺と云う水系から山系へと導く名庭があり
ますが人数制限のため、見学には事前に往復はがきで申し込み、
希望日時が決まります。
京都御所、桂離宮の見学も事前申し込みが必要なので
シラカンバはもちろん申し込みをしました。


さていよいよ龍安寺と比較すると、ある意味で対照的な金閣寺庭園へ
見学時間の関係上、市バスで龍安寺前より乗車金閣寺前下車
     


             金閣寺は鹿苑寺の別称



           枯山水の庭園から水景の金閣寺へ





      きままな京都 3 龍安寺

2016-11-18 | 旅行

    外国人観光客から京都の龍安寺が脚光を浴び始めたのは
    エリザベス女王が訪れてから世界に知られる様になった

    日本文化を知るためにはこの一見何の変哲もない小さな
   石庭を観るために龍安寺を訪れる観光客が増え続けています

    

  山門を入ると左手下方に鏡容池の池泉があり
   中央の大島には弁天社が祀られている



   この池泉の景観が石庭を観賞する上で大切な働きを
         もっている様に思われる




    有名な西芳寺(苔寺)庭園は黄金池の池泉庭を賞し
  それから向上関をのぼって山腹にある洪隠山の枯山水を見る
    夢想国師は水景のある深山幽谷の景勝の地を好んだ

 龍安寺の鏡容池をゆっくりと観賞し水に対する感性を豊かにして



玄関を入り左に向かって廊下を少し歩くとすぐに方丈の縁側に出ると
        いきなり石庭の全景が目に入る。
           静寂が横たわっている
    役者は誰もいなく、唯十五の石が五つの群に分かれ
 奇妙な石の配置が印象で、無造作に置いただけのかと心をとらえる。

    石庭をはじめて訪れた時、誰もがそうであるように
      主感でこんなにも小さい庭なのかという思い
 水もない、築山もない、庭木もない、ただ石と白砂だけの庭である
     龍安寺の石庭は眺めただけでは同調して来ない
         考える事を強要するのである。
           
      縁側に座って石庭を眺めればあなたはどっち派ですか?
        
    すぐ退屈して立つ派?、それとも何時間も座って眺めている派?

     水のない枯れた心象水を、早瀬を流れ渦を巻き瀞となり
   しぶきを見る事の水景のイメージの助けを得て、自ら心の中に
  水を想像するなど、いわゆる枯れた白砂と石組に大海原を感じ取る
   心の海に見立てるなど、大胆な抽象での空虚な空間だけなのか
     この時の印象が忘れられなくなってしまうのでないか、、。

    

 この庭が優れているのか、つまらないのか、方丈の縁側に座って
    美しいと何時間も石庭を見つめている人なのか
    いったい誰が破調の美を創りだしたのかどうか、
       謎を秘めた庭である事は間違いない





           第一群の石が最大




                第二群の石組は低い  

    


        第三群と云われる石組は中央




                第四群の対比は何を

     


            第五群の一番奥の石組

  

  良い庭だと思う庭には四季に折り合う樹木があり、水量や池があり
    石組等が配分されていて自然の景色を人間の眺めに適した
     視野の中に心地よく配分されていて目前に展開する

         代表的な庭園との比較です。 金閣寺の水景

   

              銀閣寺の月山の庭園



           足立美術館の庭園は人気 №1

    

  そもそもいかなる考えから龍安寺の石庭が造られたのか
 真の創意者が誰であるか、どんな動機から庭を発案したのか
 分かっていない。



           想像では水に泳ぐ動物の様にも、
             休憩中の親子にも?

      
       


 何度見ても虚しさがあり何かが足りないと思いながら何物も
          付け足す事が出来ない

        無心になって石庭を見なさいと
      石庭の作者は言っているように思うのだが
      私の様な凡人にはなかなか無心になれない
         邪念に惑わされてしまうのか
    座禅の必要を実感して又、又、出直す事も考えてしまうが   
  なぜ、土塀の中の白洲に樹木が一本も存在しないのにこれだけで
        観る者の想像力をかきたてるの

  それでも飽きないのか、答えがないまま仕方なく立ち上がると
    石庭を見て方丈の縁を北へ回ると蔵六庵の茶室がある
  路地には水戸光圀から寄進された銭型をした口の字を中心に
  《 吾 唯 知 足 》 われ、ただ、たる、を、しる、が
 刻まれている手水鉢(ちょうずばち)、珍しいつくばいが目に入る。

             お疲れさまでした! 

    個人的な解釈で、石庭で疲れた後、喉の潤いにお茶を
    嗜(たしなみ)たいと必然に思えば東奥には茶室空間、
    蔵六庵が控えているが現在は遠目に見学するのみである。



       

           龍安寺の勅使門



          勅使門の左側から油土塀が始まる
                

 最後に
   龍安寺の石庭は眺めることから思考することへの
   人間の感情をたかめると錯覚し、石庭にある象徴性とは
   紋様のある白砂と十五個の石だけで見る人の想像する
     構成美だけかも知れない人には粗末な石だけの
   黙然としか意味がない石庭なのか、あるいは枯山水の海の
        イメージが浮かんでくるのでしょうか

   エリザベス女王は何を思い感じて見学されたのでしょうか
   小さな龍安寺の石庭を多くの人はどう思うのでしょうか?
      この悩みが楽しく思い続けられるのでしょか?








   















 

 


 



きままな 京都 2

2016-11-16 | 旅行
気ままな京都 乗り鉄ファンには京都地下鉄東西線に乗車、
         二条駅でJR線に乗り換えて太秦方面嵯峨駅へ
         有名な嵯峨野の代表的風景、竹林は駅からも近い

トロッコ嵐山駅  嵯峨野トロッコ列車の乗車券は当日券をゲット
          朝の1番列車で亀岡駅を目指します。
      


   ロマンティックトレイン  全長7キロ余りを25分で走行。




 保津川下り航路の乗船場トロッコ列車で亀岡を目指します。










紅葉に染まる水面を見ながらのトロッコ列車の旅。





  亀岡駅から保津川下り乗船場へはバスで約15分程で付きます。


     



  亀岡から嵐山、渡月橋まで渓谷美が船旅で楽しめます。




 京の名勝「嵐山」まで約16キロ 2時間の船旅。




     途中の休憩場所?船の売店





四季を映して峡谷、深淵、激流、あり、
かえる岩、孫六岩、ライオン岩、屏風岩、鳥帽子岩、他
大自然に触れ、波しぶきを上げている豪快な保津川下りは
体験すべき価値ありです。




      運がよければトロッコ列車に会えるかも、、。

  








保津川下り下船場 嵐山に着きました。






             【 渡月橋 】


  



下船場から賑やかな街並みを散策、嵐電本線嵐山駅へ




嵐山駅から、帷子ノ辻駅乗り換え、嵐電北野線で龍安寺駅下車

   京都にはシラカンバの大好きな龍安寺の15の石と
   口の字を中心に座右の銘《 吾、唯、足、知、》の
   手水鉢と御対面の楽しみに。 




































   気ままな 京都見地 1

2016-11-11 | 旅行


新幹線の車窓より
富士市付近の煙がなびいていた煙突と富士山風景




浜名湖付近を通過





京都に到着するとタクシー運転手に教えてもらった
町屋の小路の雰囲気を高台寺方面へと
 




ふと立ち寄りの寺の紅葉に魅せられたのが
秀吉の妻、北政所ねね終焉の地、京、東山、圓徳院の庭園




暮れゆく京都らしい風景




鷲峰山(じゅぶさん) 高台寺には利休の意匠による茶席であり
伏見から移建した重文の傘亭と時雨亭が土間廊下で
つながっている。
庭園は小堀遠州の作と云われている。



高台寺境内のライトアップ光景 遺芳庵(高台寺を代表する茶席)





鏡の様な臥龍池の水面に写し出される紅葉のライトアップ光景




帰り道、祇園付近で舞子はんに遭遇
追っかけと云われるカメラマンが取り囲んでいた。
この時間はカメラウーマンでビックリ



一言
私は偶然の巡りあわせで後ろ姿をパチリさせてもらい
秋の夜間特別拝観 ライトアップされた高台寺の庭園と



圓徳院の庭園の紅葉を見学した1日目でした。





   富士山&江の島新水族館

2016-11-07 | 写真


   江の島から観る富士山   右下方面




        白い漁船が横切る海  と富士山





      江の島新水族館 


        イワシの乱舞 














          


        イルカのショウ―タイム




        イルカと握手の?コーナー

    
    
        



             シラカンバのお気に入り
             江の島からの富士山ビュー




江の島の反対側の山梨県河口湖からの富士山





東京都美術館

2016-11-02 | イベント

 50周年手工芸作品展に招待されたので出掛けて来ました。 

 10月31日~11月6日 (最終日入場  12:30まで)


 入口付近からの作品展示は、各分野で育まれてきた手工芸作品

 の作り手の情熱や豊かな感性と奥深い技術が体感でき、

 文化の秋にふさわしい出会いが楽しめました。 


   写真撮影は禁止なので紹介は出来ませんが 

 アートフラワー、革工芸、木目込み人形、クレイアート、七宝、

 シャドウボックス、磁器レースドール、ステンドグラス、

 つまみ画、てまり、籐工芸、日本刺繍、ハーダンガー刺繡、

 パッチワーク、文化刺繡、ポルトガル刺繡、ほか、   


 また50周年記念事業で、小作品部門が新設され、

 一般公募された額装作品が一堂に展示されています。


 作品展の開催中には、各種手工芸講師による実演コーナーがあり、

 さまざまな科目の材料や道具を展示して、製作工程などの

 デモンストレーションが行われていました。 


 後援としては:文部科学省/東京都/読売新聞社/日本テレビ文化センター

        NHK厚生文化事業団などで、総理大臣賞なるものや各種の

        力作入賞作品がありました。


 私には細部の全てまでが根気の連続の手法作品なので空いた口が

 ふさがらないということは、こういう事かと、すごいねと感動の時間を

 過ごさせていただきました。