多摩街歩き

GPSの付いたカメラを持って多摩の街を歩いています。

立川崖線と青柳崖線

2012年08月17日 | 立川崖線/青柳崖線

多摩モノレールの柴崎体育館駅(立川市)から谷保天満宮付近(国立市)にかけての段丘面と崖線について、詳しい資料を発見した。
一つは埼玉県の資料で、土地分類調査報告書(青梅)というもの。添付資料として5万分の1の地形分類図を含んでいた。該当箇所は地形分類図の下端近くの右から3分の1ぐらいのところにある。

もう一つは国土地理院の治水地形分類図というもの。該当箇所はこちら

多摩川中流域の左岸には複数の低位の段丘面が存在していて、総称して「立川面群」と呼ばれている。その中で最も広いのが立川市街を含む段丘面で、単に「立川面」と呼ばれるのはこの面だ。上記の地形分類図では、この面は「砂礫台地GIV+」(報告書ではGt4+)と記されている。
立川面群のうちで立川面のすぐ下に位置するのが青柳面だ。同じ図では、この面は他のもっと低位の段丘面とともに「砂礫台地GIV」(報告書ではGt4)と記されている。この図から、青柳面の範囲が特定できた。

また、治水地形分類図の方は段丘面の区別の記載はないのだが、元になる地形図が2万5千分の1なので、崖線の位置がより詳しく分かる。

上記の二つの地図を参考にして崖線の想定位置を修正した。
今回の地図はこちら。(新しいウインドウが開きます)
(kmlファイルはこちら。ダウンロードしてGoogle Earthで開いてください) 

青線が青柳崖線で、青柳面と多摩川の沖積低地の境目にあたる。
赤線が立川崖線で、こちらは立川面と青柳面の境目の部分と、立川面と多摩川の沖積低地の境目にあたる部分がある。
オレンジの線は崖線のように見えるが立川面上にある斜面だ。昔の多摩川が造った地形かもしれないが、定かではない。
青と赤の細い線は資料から想定しただけで、現地を歩いていない部分を示している。 

前回の記事で、多摩モノレールの柴崎体育館駅付近の崖線がよくわからなかったのだが、今回の情報から探す場所が間違っていたらしいことがわかった。機会を見つけてまた歩いてみよう。

今回はここまで。

[8月18日追記] [8月26日リンク先修正]
上の記事を投稿したのちに、もっと新しい資料が見つかったので、もう一度修正した地図を作成した。

見つかった資料は国土交通省 土地・水資源局 国土調査課の5万分の1都道府県土地分類基本調査の結果だ。詳細な情報はこちらの「地形分類図」にある。

もう一度修正した地図はこちら。(新しいウインドウが開きます)
(kmlファイルはこちら。ダウンロードしてGoogle Earthで開いてください)
大きな違いは、青柳面の範囲が少し上流側に延びたこと。それに伴って、もとの地図のオレンジの線を立川崖線と解釈しなおしたことだ。 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿