ぶらり四季彩の旅

ぶらりカメラを持って散歩をしたり、たまには旅をしたり、移りゆく四季の感じを撮ったアルバムです。

京都「洛中洛外図と障壁画の美」特別展 (2013/10/29)

2013-10-29 17:42:27 | 日記
 12月1日まで上野の東京国立博物館で特別展・京都「洛中洛外図と障壁画の美」が開催されていますが、織田信長が上杉謙信に贈ったといわれる狩野永徳筆の国宝「洛中洛外図屏風 上杉本」(室町時代・1565年完成)の展示が11月4日までとわかり、急遽雨模様の中出掛けてきました。
 上杉本は、将軍家と関わりの深い相国寺の七重塔から眺めた景観を描いたといわれ、金の雲間から突出た屋根をのぞかせる絵で貴族・武家の邸宅や寺等が多く描かれ、屋根に石が積まれた庶民の家や、通りでは天秤棒を担いだ人や門松を作る人が描かれており、今から450年前の京都の様子が感じとれます。
 また、重文「洛中洛外図屏風 舟木本」(江戸時代・17世紀)では、南(東寺五重塔)から見た京都の景観を東(屏風右端)から西(屏風左端)へと描かれており、東から、清水寺・秀吉が建てた方広寺・五条大橋・三条大橋・祇園祭の行列、往来には、南蛮人・歌舞伎者・芸能者・農民・職人等も歩いています。左端には二条城、左下には東寺も描かれています。秀吉の時代から家康の時代への移ろいを描いています。上杉本では老若男女2500人、舟木本では2700人が描かれているそうです。いずれも、当時の京都の様子が活き活きと描かれています。
 御所の建物を移した南禅寺本堂の障壁画・狩野永徳筆「群仙図襖」(1586年)や狩野永徳の次男狩野孝信が描いた御所紫宸殿の「賢聖障子絵」(1614年、後に仁和寺に下賜)や、80年振りに里帰りしたアメリカ・メトロポリタン美術館やシアトル美術館が所蔵する襖絵と龍安寺所蔵の襖絵が観れます。
 二条城の黒書院(徳川慶喜が大政奉還を臣下に伝える絵でおなじみ)の障壁画「桜花雉子図」や狩野探幽の名作「松鷹図」等、将軍家の威信をほうふつさせる豪勢な金地の作品が、観るものがその広間の空間に居るような配置がされ当時を感じ取れました。
 それから、龍安寺石庭の四季を3台のカメラで撮影し4K映像でほぼ実寸大の巨大スクリーンに映し出す映像は四季の移ろいを体感できました。
 写真撮影はNGの為、展示物は撮れませんでした。是非、東京国立博物館へお出かけ下さい。
 (使用したカメラは、Nikon 1 J1+1 Nikkor10~30mmF3.5~5.6 です。)

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