研究私記

日々の出来事や考えたことなど

原点回帰

2008年06月30日 01時18分38秒 | 研究
何のために研究をするか?
たまにそういう自問自答をしておかないといけない。

研究はプラモデルのように、完成予想図があるべきものかもしれない。
適当に組み立てて、何かが出来たとしても、それはただの何かであって、当初の目的とは全く異なることをしている場合が出てくることは避けたい。

いかに発見にとって偶然や失敗が貢献していようとも、それはしっかりとした思考の副産物であり、でたらめに興味本位だけでやっていては、そういう現象を目で見ていても、頭でしっかり認識できない場合があると思う。

目に見えているだけでは、それまでで、その目に見える事を思考に置き換えることができなければ、偶然の産物も発見にならず、本当に偶然で終わってしまう。

要は日頃から問題意識を持ち、常に考えていることが大事になると思う。
関心を持って物事を見るのと、無関心で過ごすのでは大きく違う。

かと言って、専門という枠から抜け出せなくなるのも避けたい。
一つの問題に対して、できるだけ多くの見方をしたい。

前にも引用したけれど、最終的に、

「最も簡単なものが通常最もすぐれたものである」

という事になるのではないか?
複雑な事柄をいかに簡潔にするか。

よくよく考えてみれば、様々な現象を最も簡単にしたものが「公式」とか「法則」であったりする。考えるという行為は実に奥が深い。

書籍用紙

2008年06月29日 22時26分02秒 | 趣味
最近は便利なもので、ネットで探すと、欲しいものはだいたい見つかる。
昔ならばタウンページとか、実際にお店に行って相談するような商品が気軽に買えるというのは大変ありがたい。

そういうことを利用して「書籍用紙」を購入してみた。
書籍用紙は名前の通り、本に使われている用紙で、クリーム色が目に優しい紙で、前から欲しかったもの。



写真の分厚い紙の山でちょうど1000枚。
大量買いの方がお得ということで、合計4000枚購入。

だいたい年に1000枚ちょいの紙を消費するから、3年くらいは紙を買わなくてもいい計算になる。
オイルショック時のトイレットペーパーのように大量に買ってしまった。


植物は語る

2008年06月29日 21時49分37秒 | 研究
最近まで科捜研の女というドラマが放映されてました。
その中で、植物が事件の解決に関わるという話が二つほどありました。

一つは、四葉のクローバーを買った人から事件の関係者を探すというもので、もう一つはスズメノテッポウという雑草の分布から犯人の移動した場所を推測するといった内容でした。

実際の捜査で、植物がどの程度の証拠になるかは分かりませんが、植物というのは無秩序に生えているようで、それなりに法則性があったりまします。

例えば、下の写真。
ハマエンドウ(紫の花)という海岸近くに生える植物。



この植物が被害者の衣類から見つかったならば、海の方で何かがあったと推測できる訳です。ところが、ここで終わってはドラマとしては盛り上がらない訳です。

この植物、人間の移動に伴って海から離れた内陸でも生育していたりするのです(この前、海から遠く離れた某河川敷で発見)。そういう事も含めてドラマを制作するとちょっと面白い作品になるかもしれません。

おまけにもう一種。
こちらも海の方でよく見かけるハマアカザ。



昔、実験に使った際の種子が土に落ちていたらしく、生えてきました。
周囲には全く生えていない植物なので、明らかに持ち込まれたということを植物自身が語っている訳です。

ワープーと呼ばないで

2008年06月29日 21時32分20秒 | 
横文字になると感覚がマヒするのか、とんでもない言葉が公共を自称するマスコミ経由で堂々と流れている。

ワーキングプアやらニートという言葉。
実に嫌な言葉。
痴呆症を認知症なんて言い換えるならば、これらの言葉も変えたらどうか?
好きでそうなっている人なんてそうそう居ないんだから。

さて、光文社新書から水月昭道著、高学歴ワーキングプアという本が出てます。
サブタイトルは「フリーター生産工場」としての大学院。
読みました。タイトルだけでちくちくと胸が痛みました。

そういや、この本、生協で立ち読みしてた時、横の学生二人組が読んでみようかなんて話をしてました。品揃えが悪い生協のために、この本は無かったのですが、大学院進まないから読まなくてもいいんだけどなんて笑ってました。

大学院は院で悪いことばかりではないけれども、どういう研究室に入り、どんな研究をするかでだいぶ将来の道筋が変わる気もします。

この本はどちらかというと文系の話が多いのですが、理系についても共通した話題は多く、いろいろと考えさせられました。

今の文部科学大臣は渡海紀三朗という売れない演歌歌手みたいな人のようですが、教育の陰の部分をどれだけ知っているんでしょうか?ただの飾りならば巨人の原監督でもいいと思ったりもする訳です。

日本にはお茶の水博士と水道橋博士という有名な人々もいますが、大半の博士の類は五里霧中、暗中模索の状態だったりします。

でも、「死に至る病とは絶望のことである」とキェルケゴールが言い、「いずれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし」と歎異抄が語るほどに世の中を諦める必要のないことも事実。

物事には光と陰、表と裏がある訳で、どちらか一方だけを深く考えない方がいい。この本には、地道に前向きに頑張る人達の姿も描かれていて、その姿に励まされ、一筋の希望の光を見た思いでした。

ちょっと内容が重かった…。

牛タン

2008年06月27日 02時40分50秒 | 食事
牛タンといえば、仙台名物。
でも、オーストラリア産を使っているからオーストラリア名物とも言える。

それはともかく、ちゃんと芯のいい所を使っているし、熟成させたり、塩で下味付けたりしているから、結構仕事はしてある。

牛タンはどこで食べても大差が無いように思えるけれど、焼き方とか味の付け方でだいぶ変わる。以前、仙台で何店か食べ歩いた時にその違いに驚いたくらい。



最近は利久に行く事が多い。
前は元祖の太助に行ってたけど、ちゃんと網を変えないせいか、牛タンの苦い時があって以来敬遠するようになった。

利久は複数の店舗を持ついわゆるチェーン展開の店だけれど、美味い。
難点は接客にある。
店員同士の会話がとにかくやかましい。
これは毎回だから、たぶん毎日のように雑談で盛り上がっているんだろう。

客の声ならばまだいい。
店員の雑談はただやかましいだけで、それがなかったらもっといいのにといつも思う。せっかくの牛タンも落ち着いて食えないのが残念。

それと、毎度、とろろを勧めるのがうっとうしい。
メニューに書いてあるんだから、わざわざ言わなくてもいいようなものだが、日本とろろ協会(たぶん無い)から報奨金でももらっているんだろうか?

味はいいんだから、今度は接客がよくなるともっといいんだけど…。

B級の王道

2008年06月26日 00時02分18秒 | 食事
行列ができて美味い店がある→これは普通。
行列ができるのに不味い店がある→なぜかこういうことが往々にしてある。

その店は前者だけれど、店の外観と内装はもの凄い。
古典でいうところの、「きらきらし」と正反対の店。

昔在籍していた留学生に似た親父さんと奥さん、その息子の3人でやっているお店で、メニューはどれもこれも安い。この物価高時代にあって、値段はきらきらしと言ってもいい。味も好みは分かれるけれど、いい。

グルメ雑誌には決して載らないけれど、隠れた人気店。
知る人にはたまらないお店。
大丈夫だろうか?と、ちょっとためらいながら入るお店。

そんなお店だと思います。
キーワードは、酸っぱいというとこでしょうか。
最初、定食に付いてくるサラダ(写真の右上)を食べてむせました。

でも、その酸味がクセになって、数日経つとまた食べたくなる味。
そして、食べた後はもういいと堅く決意するようなボリューム。
食後にはヘルシアウォーターがお勧めです。




論文散乱

2008年06月25日 23時39分34秒 | 研究
研究は、やりっぱなしでは何も残らない。
いくらやっていると言っても形に残さなければいけない。

これはお笑いに例えると分かりやすい。
いくら練習しても、ネタを作っても公開しなければ誰も笑って(認めて)くれない。

そんな訳で、実験しては考え、考えては実験してを繰り返すことになる。
でも、お笑いと同じでそうそうヒットは生まれないし、悩むことも多い。

論文を書くために文献を探すと、世の中、似たような発想があると思ったり、よくここまで調べたなと思う研究がある。それと逆に、別の論文に似ているなと思うこともある。

でも、発表されている事によって、読者として感想を言える訳で、お蔵入りのままではそんな感想さえ持ってもらえない。

そういうことで、世の中に論文を送り出そうと試行錯誤の日々です。


闘う☆うどん

2008年06月25日 00時53分46秒 | 食事
うどんなんてものは地味に食べるものだと思ってました。
讃岐うどんやら稲庭うどんもありますが、稲庭の本場に行ってラーメンを注文しているような人間がここにいます。

そんなうどんのイメージを変えてくれるのがこの写真のうどん。
この歯応えが憎らしく、美味い。
その名もぴり辛つくねうどん。



うどんなのにベーグル、冷麺のような弾力。
小麦がストレートにぶつかってくる。

なぜか「立つんだジョー!」と叫びそうになる(もちろん叫ばない)。
小麦のストレートのせいかもしれない。

さてさて、そしてこの漬け汁。
これがまたパンチが効いている。
ぴり辛と書いてあるけど、実は激辛。
つくねがとにかく辛い。汁も辛い。

この激辛だけど旨味のある汁に小麦のストレートを浸して食べる。
そして、燃え尽きる。真っ白に。

一度の食事で闘っている場合じゃないけど、こういう美味いものを食べるといい気分で一日が過ごせます。

すくすくと

2008年06月25日 00時31分36秒 | 趣味
久しぶりにひょうたんを作りたくなって、種から育てている。
本当は苗が欲しかったけど、時期が遅くて手に入らなかった。
そんな訳で、地道に育苗中。



1袋から苗が40本くらいできた。
後は、これを植えるだけ。

ひょうたんの場合、棚を作って、そこをはわせるのが理想なんだけど、
高倉健並に?不器用な故に、ちゃんとできるかが心配。

既に、頭の中の計算では1本の苗から最低5個のひょうたんを収穫する事になっているから、数ヶ月後には40本×5個=200個が手元に残るはず。
もしかしたら、投資家の気分はこんな感じかもしれない。
投資した分だけひょうたんが出来るっていうんだから、やりがいがあるじゃありませんか。

でも、「いやあ、ひょうたんって本当にいいもんですね。」
なんてつぶやいてたら、ちょっと危ない人かもしれない。