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東京のスキマ

日常の生活で、ふっと感じる悦楽

芝浦 埠頭の幻惑

2007-09-24 00:41:33 | 東京のスキマ
端麗なスタイルの旅客船より、なぜか無骨な業務用の船舶に惹かれる。
特に埠頭の淡い緑の光に浮かびあがる業務船舶には、独特の美しさと軽い緊張のようなものを感じる。
そして、こうしたスキマのような光景に、実際に何も起こらないのに何かが見えないところで起こっていそうなー幻惑をいただく。
(H3)

永田町 丘の上の時計塔

2007-05-22 00:51:18 | 東京のスキマ
皇居方面から永田町を臨むと、時計塔の先端をわすかに認めることができる。
この時計塔は、50年前から東京の時を刻んでいて、1日4回鐘を鳴らす。
ここは小高い丘のような場所にある、古いがとてもよく手入れがされている公園。東京の真ん中とは思えぬほど見晴らしがよく、石垣の上に立つと皇居から気持ちのよい風が吹く。時より銀座方面からの風に、東京湾の独特の香りがかすかに混じることもある。
人は、もっとこういう場所で風に吹かれたほうがいい。

東京がもっと静かだったころ、この時計の鐘は風にのり、5キロ先まで響きわたったという。市ヶ谷や築地、月島あたりまで、この時計の鐘が創出した音風景と人の生活が供にあったということだろうか。

乃木坂の椅子

2007-02-14 00:52:08 | 東京のスキマ
乃木坂の国立新美術館のロビー。
冬の日差しを一杯に浴びながら、ゆっくり佇むことのできる居心地のよい場所。あるようでない、癒しと和みのスポット。
人はもっと考えこんだり、身をゆだねたり、癒されたり、時に隠れたりする場所が必要ではないか。
それは何も有名なカフェやホットスポットである必要はない。自分の場合、本当の安らぎを感じるのは普通の生活の中のスキマのような場所だと感じている。
自分は密かに?こうした東京のスキマとも呼べる場所をコレクションしている。

スキマ探しのきっかけになったのは・・・
「NY心の安らぐ場所100」という洋書のガイドブック。ガイドでありながら観光名所の類は一切のっていない、NYに住む人たちが普段の生活で、ただ心が安らぐと感じるスポットを淡々と紹介する本。それは水族館や植物園のベンチだったり、リバーサイドのちいさな公園だったり普通の場所だが、どこも癒されそうな、まさにスキマのような場所、小粋なニックネームやコメントがつけられ楽しい内容だった。