どうも。
5月は、家に帰り着くのが精一杯の毎日をすごしておりました~
さて、あきらんさんから下のようなコメントをいただきました。
>「吉松隆作曲「双魚譜」」が大変気に入ったのですが、これのCD音源ってあるのでしょうか……?
ええ、ありますよ!^^
吉松隆さんは、今やNHK大河「平清盛」のテーマ曲で有名な作曲家になりました。現代音楽を「非音楽的」として反発しているそうで、メロディアスな曲風を好んでいるようです。
吉松さんは、実は和楽器の曲もたくさん作っています。とくに二十絃箏奏者の吉村七重さんとのタッグは、かなり年期が入っています。今も、しばしば和楽器の新曲を発表されています。
「双魚譜―尺八と二十絃のための四つの古典的寓話抄」は、1986年の作品です。
吉松さんは星をモチーフにした作品の多い人ですが、「双魚譜」も魚座(双魚宮)からつけられたものです。4曲構成で、それぞれ「序の魚」「破の魚」「緩の魚」「急の魚」と名付けられています。
私が知っている限りでは、「双魚譜」が収録された音源は2つ。
1つは、カメラータ・トウキョウ発売元の吉村七重『TAQSIM(タクシーム)』(1999年、¥2,625)。
西村朗、三木稔、助川敏弥の4人の作曲家の曲とともに、吉松隆「双魚譜」を収録したCDです。「タクシーム」は西村朗さんの曲名です。
もう1つは、日本伝統文化振興財団発売元の『新編 現代の箏曲ベスト30』(CD5枚組、ビクターエンターテインメント、2006年、¥10,500)。
ディスク4に伊福部昭、宮田耕八朗、三木稔、沢井忠夫、吉崎克彦の曲とともに収録されています。
『新編現代の箏曲』に収録された音源は、上のカメラータ・トウキョウのものと同じ音源です。
どちらも吉村七重・三橋貴風の演奏ですので安心。
吉村七重さんの安定して繊細な二十絃箏の音と、
三橋貴風さんの真面目一徹でロマンティックな尺八の音。いいですよ!
『タクシーム』は、洋楽系作曲家の和楽器曲が嫌いでなければ、お買い得。他の曲も悪くないと思います。ちなみに同時収録の三木稔作曲「結Ⅱ」は箏とチェロの曲です。
『新編現代の箏曲』は、無印の『現代の箏曲』の出来と比べてはいけませんが、まあ悪くはないと思います。ちょっと高いですが、人気の作曲家の和楽器曲をたっぷり聴けますので、どっちかっていうとこちらの方がwasabi的にはおすすめです。
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