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侘寂菜花筵(わさびなかふぇ)

彼岸の岸辺がうっすらと見え隠れする昨今、そこへ渡る日を分りつつ今ここを、心をこめて、大切に生きて行きたい思いを綴ります。

古拙の微笑み

2009-08-01 23:59:05 | Weblog
 
 毎回、浜町の会場に通うのが楽しみで楽しみで心躍るスクーリングだった。私は私がどんなにか仏像彫刻好きだったか今回初めて知った。こんなに、関心を持つほど好きだったんだと自分に感心してしまう。
 というか、先生の授業の進め方が素晴らしかったのだと思う。

 どの時代をとってみても魅力はつきない。

 塩澤先生は時代の区切りを明確にご説明下さり、そこから各時代の特徴を述べ、実際に写真を見せていただきながら彫刻細部の説明を受けた。その微細な表現になんどもため息が出た。的確な言語表現で特徴を説明なさる。
 歴史の連続した流れの中で表現方法も変化していく、そこをパースペクティブに俯瞰できる現代の私たちは幸せだ。

 先生の授業は催眠がかかったように瞑想的な高揚感をともなう授業だった。

 永遠に聞いていたい講義だった。

 沢山触発されることがあり、心が昂揚している。

 きら星のごとくあまたある優れた仏様ばかりでどの仏像にも心惹かれてしまうが、
今回は昔から好きだった東博所蔵の飛鳥時代の木彫、菩薩立像を取り上げてみたいと思っている。

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