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犬の健康と病気

「まいぱん日記」の<わんこの健康と病気>の記事は、こちらにのせることにしました。ご参考にして下さいね。

マイちゃんのコレステロールのこと

2007-06-01 | 個々の犬のケース
マイは今年(2007年5月25日)した血液検査結果で、総コレステロールが361mg(基準値116~249mg)でした。私は記憶がないのですが、動物病院の先生は「いつも高めだから、体質的なものがあるかもしれないけれど、食事に注意するように」とのこと。
ももははさんにお知らせしたら、コレステロールのことと、ももちゃんの経験からコレステロールを下げるにはどんな食事にしたらいいかを書いてくださいました。
 (なお、フィラリアは2年前からマイナスになり、今年もマイナスでした。)

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コレステロールが高い場合、病気(甲状腺機能低下症、閉塞性黄疸、ネフローゼなど)が原因の場合を除き、まず、食生活を見直すことが大事と言われています。
(病気が原因の場合は 甲状腺機能低下症を除き、コレスレロール以外の一般の血液検査の値も異常が見られます
 甲状腺機能低下症の場合は、ホルモン検査になりますので、http://www.mahoroba.ne.jp/~kyu/score.htmのスコアを参考にしてみて下さい)

病気ではないが、高い場合は
血管が詰まる危険(脳梗塞、心筋梗塞などの原因)や胆石ができる危険が高いため、食生活を見直して、コレステロールを下げるようにします。
以下は、私がもものときに行った食生活の改善になります。
参考にしたのは、こちらhttp://www.kao.co.jp/econa/fat_chole/chole/chole04.htmlです

犬の場合の説明です
■これを減らそう!-飽和脂肪酸&糖質について
コレステロールを下げるために一番減らしたい食品は、「動物性油」です。

ドライフードを使っている場合
ドライフードは、食いつきをよくするために、動物性脂肪が使われていますので、まず、ドライフードを脂肪分の少ない半生タイプに変えます。
(その際注意が必要なのは、半生フードは消費期限が短く、開封後は要冷蔵です。またメーカーによっては注文後、届くまで日数がかかります。)

手作り食の場合は、
肉をゆがく、焼くなどして脂肪分を落とすことと、油をコレステロールを下げると言われている商品に変えます。
(コレステロールを下げる油は、動物性の油の使用を中止した上で、使用することでコレステロールを下がる効果があります。
 この油を追加するだけでは下がりませんから、ご注意下さい。)

■不飽和脂肪酸&食物繊維をたくさんとろう!について

不飽和脂肪酸について
半生フードの場合は、特に気にされなくて大丈夫かと思います。
(どうしても、何かという場合は、たんぱく源を魚または大豆を選択となります)

手作り食の場合は、
たんぱく源を魚類を中心にします。
(但し、チアミン欠乏防止のため、川魚(鮭を含む)は必ず火を通して下さい。 
 また、魚アレルギーに注意して下さい。実際、ももは、ダメな魚があり、その場合は口の周りが赤く腫れました)

食物繊維について
水溶性食物繊維は、コレステロールを下げる作用があります。
半生フードにも、足してあげて下さい

水溶性食物繊維を含む食材
キャベツ・リンゴ・きのこ・寒天・ひじき・わかめ・昆布・こんにゃく・大豆・切り干し大根・さつまいも・ごぼうなど
犬は消化しないため、細かく刻むことが必要になります。
また、さつまいもは、カロリーが高いので、ご注意下さい。

(補足)
卵について
卵はコレステロールが高い食材の代表と言われますが、現在「卵は食べ過ぎなければ大丈夫」という認識です。
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/392/392873.htmlの本文 下から6行目にありますように
卵は、超悪玉コレステロール(小型LDL)を悪玉コレステロール(普通サイズLDL)に変える働きを助けるとも言われています。

ももは、ドライフードを半生フードに切り替えて、おやつのジャーキーを卵に(1日半個)変えました。
この方法で、3ヶ月くらいで正常値になったと思います(数値を無くしてしまったので、具体的にいくつからいくつということが判らないのですが・)
また、アイスクリームとヨーグルトは最大の楽しみでしたので、量を減らしてあげてましたが、本当はあげない方が良いかと思います。


涙のこと (幸ちゃんの場合)

2007-05-22 | 個々の犬のケース
幸ちゃんは1月14日に捕獲されたあと、チェリーアイの手術をしました。
そのため目が赤く、涙が出て、ときに目やにが出るので、動物病院から抗生物質の軟膏を処方され、日に3回これを目に入れています。愛犬のチェリーアイの手術を経験されたありょははさんによると、縫合した糸が溶ける3ヶ月後くらいに涙はおさまったそうですが、幸ちゃんは4ヶ月たった今も涙と目やにが出ます。
ももははさんに相談したら、以下のお返事がきました。なお、幸ちゃんは以前いびきをかき、鼻が詰まったように鼻をならしました。(現在はいびきはほとんどかきませんが、鼻はならします。)

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目は乾かないように適度に涙で潤っています。
涙は常に上まぶたにある涙腺から出ていて、下まぶたにある涙管から鼻に出て行きます。
この涙を鼻に出す涙管が詰まると 目からあふれるので、涙やけの原因になります。

幸ちゃんの目やに、涙の原因がこの涙管が詰まっていたり、チェリーアイの術後の違和感なのか?
何かの原因で視野狭窄があるのかは判らないのですが、涙管が詰まっている場合は、色のついた目薬をさすと鼻から出てこずに、目からあふれるので、判ると言われてます。ただ、ももは、この検査をしましたが、結局、動いてしまって、判りませんでした。

また、涙管は、涙を通す管なので、詰まっていても、いびきにはならないように思います。
いびきは、息をする際に問題があるはずで、空気の通り道が詰まっていて、起こります。
涙の管に大きな腫瘍があれば、いびきもあるかもしれませんが、幸ちゃんの場合、鼻が湿っているのでそれは考え難いです。
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1427/study/kiji/5_2.htm#3(この鼻が湿っている理由をご参照下さい)

人では、太りすぎが原因の場合もありますので、様子をみて下さい
いびきを、ガッガッガツ・・とかいて、バッと飛び起きることが多い場合は、睡眠時無呼吸ですので、これがないかだけお願いします。(→幸ちゃんはいびきのあと、飛び起きることはありません。)

歯の病気―歯肉炎、あるいは歯周病― 

2007-03-17 | 個々の犬のケース
Yちゃん(推定5,6歳、♀)の場合

前歯 (下の歯は根元まですり減っている、あるいは欠けている)


左奥歯(歯には穴)


(2月19日撮る)

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Yちゃんの歯ですが、いろいろ調べてみたところ、以下の状況かな?と思います。
まず、こちらの「歯と歯茎のつくり」の図を参考に添付します
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tigerjet/tooth.html

<歯>
グラグラした歯がないので、歯周炎が原因で、歯に穴があいたとは考えにくいかと思います。
歯の穴や、磨り減っているのは、エナメル質が溶けて、歯が溶けてしまったのでは、ないかと思われます。
このHP、30、31ページに人の写真があります。
http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~dental/dentistry/clinical/internal/gerontology.pdf
歯の「酸蝕症」といわれます。
原因は、「食生活」、「強い酸性の薬品を扱う場所で飼育されていた」「仔犬のとき大きな感染症を患った」の3つが考えられます。

1.「食生活」の場合
(Yちゃんの太り方からすると、これかな?とも思いますが・
 犬の唾液は人よりもアルカリ性が高いので、口腔内は中和されやすいともあり、食事だけではないかもしれません)
http://kumita.typepad.jp/main/health.html#850214
人の場合は、炭酸飲料水が大きな原因になります。
または、休む間もなく食べる習慣も、口腔内が酸性になりやすいそうです。
もし、これが、原因なら、規則正しい食生活と食事内容を身につけることが第一ですから、
Yちゃんの場合、今からこれを守ることで、悪化させないように努力することになるかと思います。
歯に良い食べ物は、こちらにありました。
http://www.sasshi.org/ha/6.htm 一番下です
Yちゃんは、関節炎の可能性があるので、ナス科(トマト、ピーマン、)は食べられません。
また、ホウレン草も、結石になりやすいので食べられません。

参考:(エナメル質の再生技術は、最近、人の医療で試されはじめたばかりのようです。http://homepage2.nifty.com/nmc/index_j.html )

2.「強い酸性の薬品を扱う場所で飼育されていた」
http://www.pref.nagasaki.jp/kenko21/dental/dt/dent-re1.htm
の真ん中から下に、写真がありますが、
職場によっては、薬品からのガスや蒸気で歯が溶けてしまいます。

3、「仔犬のときの大きな感染症を患った」
抗生剤の「テトラサイクリン系の薬」は、成長期の歯のエナメル質に作用して、形成不全を起こします
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%83%AB%E8%B3%AA 一番下になります。


<歯周病>
http://www.perio.co.jp/perio.htm の成人性歯周炎を見ると、幸ちゃん、。初期症状なのかな?と思うのですが・・
ただ、Yちゃんの血液検査で「ALP」の値が高かったことので、このことを補足します。
「ALP」は、肝臓、骨、小腸に何か病気があると上がります。
小腸の病気は、考えにくいように思われますので、肝臓か骨かになるのですが、
(どこの臓器に原因があるかは、特殊検査になります。)
・肝臓の場合 
1、以前に何か大きな感染症を患い、完治したけど、肝臓に少し影響が残った時。
  (歯が摺り減っていることが、薬の影響だとしたら、この可能性もあります)
2、現在、感染症を患い、肝臓に影響がある時。
  (検査時、白血球が高かったことと、歯肉炎があるので、この可能性もあります)


・骨の場合
1、脳下垂体の腫瘍の可能性(ホルモン異常)
  (順調に痩せているので、この可能性はないと思われます)
2、歯肉炎の悪化で、歯槽骨が炎症して、溶けている場合(「歯と歯茎のつくり」の図を参考)
  http://www.on.rim.or.jp/~jyoushi/consult/q&a/consultans(perio).htm 
  Q,歯を磨くと歯茎から血が出ます。歯槽膿漏ですか?
  A,歯周炎から、抜粋  
    歯周炎・・・歯肉炎が進行(出血あり)  歯肉繊維の破壊と減少により
           歯のエナメル質と歯肉との接合がはがれるため
           プラークや歯石が歯の根のほうにまで付着し、歯と歯肉の
           間の溝が深くなる。=歯周ポケットの形成  
           この中に多数の細菌が浮遊。


            
          歯肉の中にまで細菌が侵入 産生毒素も侵入。 
          歯槽骨が(水平的に)吸収されてくる。生体の免疫反応で、さらに増悪。    
       *骨が溶けてくると完全に元どおりには治らない。(歯肉の炎症が深部に及ぶと骨を吸収する作用が
       骨を再生する作用より上回ってしまうので)
       
       *しかし、丁寧な歯磨きと歯周治療によって、歯肉炎の改善と、歯槽骨の吸収を抑制することは可能。
        (全身的、遺伝的に問題ない場合)


   Yちゃんの場合、エナメル質がないので、歯肉に隙間が出来、細菌で骨が溶けている可能性になります。

やはり、今のところは磨くのが一番のようです。


Yちゃんの場合は、歯のエナメル質が溶けているので、歯石取りは、難しいようにも感じます。


専門医の治療方法がありました。
http://nasu1122.jp/dental1.html
上の専門医獣医師は「日本小動物歯科研究会」の認定を受けています。近くの動物歯科専門医を知りたい場合、
「日本小動物歯科研究会」に問い合わせることもひとつの方法かと思います。