日本電産の名物社長(?)の著書です。 . . . 本文を読む
三菱電機で本社の海外営業担当の後、メキシコ駐在員を7年間、その後オーストラリア現地法人社長を10年ほどを務めた方の体験記です。本書は海外の仕事をしたいと希望する人向けの指南書という気持ちで書かれたとのことですが、海外の仕事に少し携わってから読んでも十分読み応えがありました。海外の商売がどれも採算割れの中での成功体験を幾つか例示し、やはりバリバリやれる人は成功体験が豊富なのかなぁと遠い目をしてうらや . . . 本文を読む
僕は仕事に追われてそれに没頭して毎日を過ごしていると、だんだんと自分を消耗していって日々の蓄積が何もないという焦燥感に襲われます。そんなときは無性に本が読みたくなります。新聞からの知識でない、何か長く自分の心に残って、自分を励ましてくれるような、今の自分に進む道を示してくれるような本を。そんな思いで毎日1章づつ読むことを目標に本を手に取りました。やぱり秋が近いからかな。本書は、今では日本有数の企業 . . . 本文を読む
『ドキュメント滑落遭難』
羽根田治・著
山と渓谷社
山における滑落による遭難の事例を挙げて考察を加えています。
『ドキュメント気象遭難』、『ドキュメント道迷い遭難』に続く新刊で、2006年・2007年の新しい事例が紹介されていてます。
さすがにもう一匹ドジョウを探そうとした感があり、また著者が説明するように個人情報保護の壁による取材困難もあって、内容は冗長な印象が否めませんでした。それにドキュ . . . 本文を読む
『徳川家康』 1巻
山岡壮八・著
講談社文庫
いつかは手にとって見たいと思っていた大作をついに手に取りました。全26巻。
果たして読み終わるのは何年先でしょうか。
1巻は竹千代の両親である松平広忠と於大の方の話から始まります。
何が面白いかって、営業車で走り回って馴染んだ「岡崎」はもとより、「刈谷」「安城(安祥)」などの土地が舞台となっていることです。おお、あのへんであんな物語があったのかぁ . . . 本文を読む
『なぜ、仕事ができる人は残業をしないのか?』
夏川賀央・著
SoftBank Creative
仕事で海外の担当エリアが変わって4ヶ月ほど経ちますが、いまだにやたら滅多ら忙しくてなかなか思うようなペースで仕事がこなせない。周りの人が早々に次々と帰っていく中、自分の納得できるスタイルを見つけようとするからはかどらず、ぽつんと一人残って仕事をするのもずいぶん苦痛になってきました。仕事の仕方を根本的に . . . 本文を読む
『アメリカよ、美しく年をとれ』
猿谷要・著
岩波新書
アメリカの社会を小さな視点から見た本を求めています。
猿谷先生の本は大学時代に幾つか読んで勉強させてもらいました。久しぶりに目にしたこの本はエッセイ風で、こちらも懐かしいにおいを感じながら時にはノスタルジックな雰囲気をもつ内容を楽しませていただきました。
思えば僕の抱いていたアメリカという国のイメージは建国200年ばかりのエネルギーに満ちた . . . 本文を読む
レイ・クロック
ロバート・アンダーソン共著
野崎稚恵・訳
プレジデント社
今や誰でも知っているマクドナルドを創業したレイ・クロックの自伝です。
少々厚めの本ですが、訳のテンポが上手くてサクサク読めました。
レイ・クロックがハンバーガーレストランビジネスに出会い、マクドナルド兄弟から権利を買って起業したのは52歳だったとのことです。時代が違うとは言えど、これだけでも、今の日本ではとても考えら . . . 本文を読む
近藤康太郎・著
講談社+α新書
タイトル通り、著者は朝日新聞の記者です。アメリカ特派員のときに現地で見て感じたことをコラム風に仕上げています。記事として使われたものやボツになったもの、いろいろあるようです。
タイトルは過激ですが決してアメリカ人をけなすものではありません。最後まで読むと、著者がアメリカ社会に拒否反応を起こさず「楽しめた」理由が分かるような気がしました。
個人的な体験を基にした . . . 本文を読む
宇佐美公孝・著
角川oneテーマ21(角川書店)
著者はソニーで海外駐在歴15年以上の経験を持つ方で、ご自身の経験を通じて得た海外でのビジネスに関するマナーや考え方などについて書かれています。興味深く読ませてもらえましたが、題名が期待させるような内容ではなかったかなぁという点ではあまり肩に力を入れないで読むといい収穫があるかもしれません。
最終章には各国・地域でのビジネス習慣の違いが書かれてい . . . 本文を読む
村上龍・著
文春文庫
これまた、10月の出張の際に持っていったポケット文庫です。
僕には珍しく短編小説集ですが、期待を裏切らず面白く読ませてもらえました。
冒頭から始まって、終わりに至るまでの時間的経過はほんの数秒から数分といった
ところ。その一瞬のうちに主人公の中に広がる考えや過去の記憶やこれからの希望
といったさまざまな思いを凝縮して描ききっています。とにかく文章が読み手に迫ってくるような . . . 本文を読む