JIN'sROOM ~ from鳥取 ~

歌うことが大好きで、40過ぎても歌ってるアマチュアヴォーカリスト JINのうだうだ日記。

負けないことが勝利

2012-03-23 20:58:22 | Weblog
久々の更新です。

年が明けた頃から、持病の緑内障の症状が悪化している自覚がありました。
眼圧が高くなった時の自覚症状である、光のまわりに虹が見えはじめたんです。

自覚はありましたが、もう30年も付き合っている持病です。
いい時も悪い時もあるし、なんとか自然に落ち着いてくれることを願っていました。

2月に入ると、その症状を毎日のように自覚しました。
ただ、転職したばかりの俺は、仕事を休みたくなかったんですよね。
ほら、入社早々の膝の怪我で1週間も休んでたし。
そう思ってたんですが、月末頃には目の前が曇って見えるまで酷くなってしまいました。
泣く泣く上司に病状を話し、病院に行きました。

15~20が正常な眼圧のところ、俺の眼圧は60にまでなっていました。
薬の調整、新たな薬と試してみましたが眼圧は高いまま。
いよいよ、3月7日に入院して即手術となりました。

20歳過ぎにしてから、20数年ぶりの目の手術です。
できれば避けたかった手術でした。
なぜなら、緑内障の手術って、やってみないと効果があるかどうかわからないというものなんです。
眼圧を下げるためにするんですが、手術で100%眼圧が下がって安定するとは限らない。
そんな、ある意味『賭け』のような手術なんですよね。

今回の賭けは、正直悪い方に転がりました。
手術の翌日には、眼圧が50ぐらいになってしまったんです。
効果は無かったといえるでしょう。

眼圧が高いまま下がらなかったとしたら、どうなるか。
少しずつ、そして確実に視野が狭まり失明して行くのが緑内障です。
現に、俺がこの病気に気付いた高校1年の時には既に左目の内側半分の視野は失われていました。
右目が見えているから、見えない左目の内側をカバーできているんです。
今回は、見えている右目の方の手術でした。

手術後も眼圧が下がらない。
頭をかすめる『失明』という恐怖。
超楽観主義者の俺が、眠れなくなりました。

このことを知る皆さんから、本当にあたたかくて心強い応援と激励をしただいていました。
そして、多くの皆さんが「祈ってます」と。
その言葉に突き動かされるように、俺も眠れない病院のベッドの上でひたすら祈りました。
祈るということしか、俺にはできないからです。
皆さんも俺のために祈ってくれていることを、最高の力に変えて。

『負けないことが勝利』。
俺の座右の銘とする言葉の1つです。
現実に負けてしまいそうになる自分に、この言葉を繰り返しながら祈りました。
病気との戦いというより、くじけそうな自分との戦いでした。

弱音も吐いたし、へこんだりもしました。
でも、この言葉を思い浮かべては、弱い自分に「負けてたまるか!」と立ち向かったんです。

一向に下がらない眼圧。
手術で縫った目の中の糸を、レーザーで切るという治療もしました。
結局、縫った全ての糸を切断しても眼圧は高いまま。
病院側も、どうしたものかという感じになっていました。

そんな術後5日目の夕方の眼圧検査。
なんと、突然のように術後初めて「19」という正常値が出たんです。
主治医の先生も、思わず「おっ!」みたいな(笑)
それ以降、眼圧は正常値で安定し、15前後になりました。
暗雲たちこめて真っ暗だった空が、みるみる晴れ渡っていくように。
入院9日目の3月15日、退院しました。

皆さんのおかげで、俺は負けませんでした。
負けなかったから、勝ったんです。
負けなかったから、祈りが叶ったんです。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。

まだ、術後のダメージにより目が鮮明に見えていないのですが、これは日にち薬です。
今は、焦ることなく完全復活の日を待とうと思っています。

俺の人生も、折り返し地点を過ぎましたからね。
この年になってもう1度、自分の人生を考える機会となりました。
そして、この『負けないことが勝利』という言葉が、今後の俺の人生に大きな指針となることを幸せに思います。
どんなことがあっても。

ありがとうございました!