
written by えっち
昨日お知らせしたように、うちのケモノが亡くなりました。今までブログ上で、リアルで、可愛がって下さった方々、ありがとうございます。
さて、このブログを読んでる方で犬を飼ってる方がいれば、少しでも早くその症状に気づいてほしいと思い、ことの顛末を記しておきます。辛いですけど。
最初に異変に気づいたのはえーでした。
「散歩中、おしっこのあとでへたれる」
7月上旬だったと思います。私も何日か後にその症状を目撃しました(そのときはおしっこの直後ではありませんでした)。「もう歳だからかなぁ」などと言いつつ、ただお散歩中一度しか起きない(起きないときもある)ので、獣医さんに連れて行ってもわかってもらえるかどうか、とか、じゃあビデオに撮って持っていこうか、とか話をしていました。痛さは感じてないようなのですが、突然ごろん、と転がってしまったり、腰が抜けたみたいになってもらしてしまったり、ということもたまにありました。ただ1、2分休むとけろりとして(多少元気はなくなるものの)歩き出すのですっかり油断してました。ゴハンも普通に食べてたし。
※後で色々調べると、それだけで原因が特定できるような疾患だったのでした。無知に深く反省です。
その後、えーの発表会やらなんやらでなかなか動物病院に行けない日が続いていたのですが、8月に入って「今まで食べていたドライフードをあまり食べなくなった」「部屋の中にいるときにも同じ症状(よろけて失禁)が起こる」があり、それでは、と近所の獣医さんに連れて行ったのが8月3日でした。今にして思うと最初の兆候から1か月近く放置していたわけで、胸が痛むばかりです。


その診断の結果は「鬱血性心不全(僧帽弁閉鎖不全)による心肥大と肺水腫」
左心房と左心室を隔てている僧帽弁がうまく閉まらなくなり、左心室から左心房へ血液が逆流してしまい、左心房が肥大すると同時に循環不全が起き、肺が鬱血して滲み出た血漿が肺に溜まる…という病気だそうです。詳しい解説はこちら、図解はこちら。
※以前に書こうとしていた検診ネタはこれでしたが…。
心臓病は進行を遅らせることはできても内科的治療での完治は不可能なので、散歩厳禁・部屋はできるだけ涼しくして心臓への負担は避け、強心剤・血管拡張剤で血液循環を改善し利尿剤で肺に溜まっている水をできるだけ出す、という治療になりました。
その翌日あたりからはだいぶ食が細くなりました。「栄養と体力をつけなければいけないので、食事を摂らないようだったら点滴をしますので連れてきて下さい」と獣医さんにはいわれていましたが、なんとか半量ぐらいは食べるし、水は(利尿剤のせいか)けっこう飲むので、ドライフードの代わりに半生タイプのフードや犬用ミルクを買ってきたりもしました。1日3回は外へ出しておしっこをさせたりもしてました。土曜朝には半生フードをきちんと食べたのですが、その日のうちに全部吐いてしまい、薬も飲み込むのを嫌がるようになりました。で、日曜に速攻で獣医さんへ。点滴してもらってるのがトップ写真です。食べるようなら餌をやって下さい、薬も飲ませて下さい、翌朝一番でもう一度点滴をしますので来て下さい、と言われ、足には留置針(というのかな?)を残して帰ってきました。
死んでしまった後で色々調べてみると、症状として「突然失神するが1、2分で回復」「散歩をいやがる「肩で息をする」「ヘンな咳をする」…。全部あてはまります。もう少し真剣に調べとけばよかった…。とにかく二度とこの轍を踏まないよう肝に銘じるとともに、また他の飼い主さんへの情報として役立つよう、今日の記事を書きました。
老犬が散歩中によろけたら即獣医へ!