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グラスが空になりましたよ。

ケモノとアルコールとパフォーミングアートをこよなく愛する夫婦の日常&非日常

追いかけて琵琶湖

2010-01-11 21:10:00 | パフォオミングアァト


written by えっち

一夜明けたこの日、まずは朝から伏見へ行ってみました。
えーの事業発展・商売繁盛を願うといえばやはりお稲荷様でしょう。おみくじをひいたら

関東では見たことない「吉凶相央(きちきょうあいなかばす)」という運…。そういえば下鴨神社では「平」というのもあるとか。イマイチなのでとっとと結んでしまいました。

そして伏見稲荷名物、千本鳥居がこちら。


こちらも併せてごらんください。


たっぷり鳥居をくぐったところで、今回の京都旅行の最終目的地へ。それは京都ではなく隣の滋賀県は琵琶湖の畔。


以前よりここの「びわ湖ホール」の評判を聞いていてぜひ一度行ってみたいのが高じて来てしまいました。




琵琶湖を眼前に臨む絶好のロケーション。
ホールはコンサートとパフォーミングアートの両方に対応するような構造になっています。


この日のコンサートはかの「ウィンナーワルツオーケストラ」。中身は今年2度目なので新鮮味はあまりありませんが、ちょっと非日常を感じられてよかったです。
ただ、帰りの新幹線の時間が迫っていたためアンコールは1曲で退散。


N700系という最新型ののぞみ号で帰途に着きました。

追いかけてヨコハマ

2008-01-27 22:22:12 | パフォオミングアァト


written by えっち

タイトルが古くて申し訳ない………

さて横浜まで何を追いかけてきたのかと言えば、先日一度行ったウィンナーワルツオーケストラです。一通り西の方を回ってきて演奏もこなれてきたとのことで、もう一度聴くことにしてみたのでした。前回は都合でできなかったバックステージツアーが実現。休憩中にステージ裏へ案内してもらいました。

見れば8桁に届こうか(推測)というバイオリンが2挺、無造作に置いてあったのでまず撮影。知り合いなどのスナップを撮るうちに、なんとアンコール曲のモンティの「チャルダッシュ」の練習が始まりました。



写真左、バイオリンとチェロの2人は兄弟です。バイオリンの方が(たぶん)兄のシャンドール・ヤヴォルカイ、チェロがアダム・ヤヴォルカイです。テクニックはかなりのもの。検索してみたらYoutubeで動画を見つけました。


 

ところでこのシャンドールの方は、こんな表情も見せてくれました。

聞けば見たままの性格なんだそうですが…。

ところで彼、なんかどこかで見たような気がするんですよねえ。俳優だかコメディアンだかよくわかりませんが。いったい誰なのかとても気になります。

真面目なウィンナーワルツ

2008-01-16 23:21:11 | パフォオミングアァト
written by えっち

先日のウィンナーワルツに引き続き、これまた伝手で「コルソ・ウィーン」を聴きに行ってきました。東京で新春のシュトラウスと言えば同じ光藍社が招聘しているサンクトペテルブルグ弦楽合奏団の「ウィンナー・ワルツとニューイヤー名曲セレクション」や、えーも一枚噛んでいる「ウィンナー・ワルツ・オーケストラ ~宮殿祝賀コンサート~」とカブる気もしますが、音楽的な格はこちらが上。ウィーン・フィルのメンバーやソリストクラスを集めた豪華な室内オーケストラになっています。去年初来日して今年が2回目です。ちなみにこの日はツアー最終日。
プログラムを見ても「第一部・モーツァルトの部」「第二部・シュトラウスの部」となっていて、なんとなく気取った雰囲気です。ただ楽団員は正装ではなく、ダークスーツに黒いシャツにネクタイというオーケストラとしてはちょっと変わった格好です。指揮者のアルフォンス・エガーはノーネクタイ(に見えましたがひょっとしたら濃い色のネクタイをしていたのかも)。


編成はとってもコンパクト。フルート2名(1名はピッコロ持ち替え)・オーボエ1名・クラリネット2名・ファゴット1名・ホルン2名・トランペット2名・トロンボーン1名、と管はまあ普通の編成(ウィンナーワルツオーケストラに比べるとフルートが1本多いだけ)ですが、ファースト4名・セカンド2名・ビオラ2名・チェロ1名・コントラバス1名という弦の編成にはちょっとオドロキです。ステージの幅の半分も使ってません。打楽器は2名ですがこれがクセモノ(後述)。

まず第一部と言えば、
「セレナータ・ノットゥルナ K.239」(あまり馴染みのない曲。初見)
「ホルン協奏曲第4番 K.495」(プラチナラインのコマーシャルでおなじみ)
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525」(定番中の定番)
という構成。これがちゃんとモーツァルトの音になってるのが凄い。さすがに弦のレベルは高いようです。しかし2曲目、肝心のホルンが今イチ(というより今三な印象)。ところどころ音が外れるしテンポもところどころ合わないし、何となくピッチまで違ってるような気もしました。ウィーン・フォルクスオーパーのメンバーらしいのですが、合わせ不足だったんでしょうか。ちなみにこのホルンの違和感は第二部まで続いてました。そう言えばこのオケ、舞台上でチューニングしないんですね。裏でやってから上がるんでしょうか。

第二部はヨーゼフ・ランナーから1曲、シュトラウス父が2曲、ヨーゼフ・シュトラウスが1曲、シュトラウス2世が3曲という構成でした。その中で、いかにも定番の“ウィンナーワルツ”と言えるのは「皇帝円舞曲」1曲だけ。最後は「トリッチ・トラッチ・ポルカ」で締めるというちょっと変わった構成でした。圧巻だったのは「ヴェネツィアのカーニバル」。途中で管の超絶技巧っぽいのが挟まるのですがホントに凄い。ソリストクラスの力をまざまざと見せつけ(聴かせつけ?)られました。しかし、本当の聴かせどころはこの後。

去年も聴いたアンコール曲「レンツ・サーカスの思い出(Souvenir de Cirque Renz)」を密かに楽しみにしていたところ、アンコール1曲目にいきなり登場。周りの常連さんらしい方々の様子を見ると、どうやらこのオケの定番らしいです。ここでパーカッションの年かさのほうがおもむろに一段上に上がり、木琴に撥4本で向かいます。ここで、四分音符=144のテンポで十六分音符を連打するという超絶技巧を見せて(聴かせて)くれるのです。あろうことか最後のほうはアッチェラランドまでするという…。まあ一度聴いてみることをオススメします(他では聴いたことないんですが…)。
アンコール2曲目は「美しく青きドナウ」って、定番中の定番をここで出しますか!って感じです。これがまあ、溜める溜める。相当練習しないと合わないですよこれ。ブラボーコールもかかりました。
そして3曲目は「レンツ・サーカスの思い出」再び!と思ったら、今度はスペシャルバージョンです(そう言えば去年もこれやった気がする)。前半は同じなんですが、中間部からちょっとテンポが遅くなり、木琴の代わりにファゴット奏者が立ち上がってテーマを(ただし音符の長さは2倍で)吹きます。吹き終わる頃にクラリネット奏者がスタンダップして、テーマを引き継ぎます(ここからは元の音符で)。次にフルートが立ち上がって同じテーマを吹きますが、だんだんテンポが上がってます。次はピッコロが立ち上がって同じテーマを、さらにトランペット、コンマス、とますますスピードアップします。この辺になってくるともう速すぎて何がなんだか(笑)。最後はファーストバイオリン4人が全員立ち上がり、160ぐらいのテンポで狂ったようにユニゾンで弾きまくります。もう聴衆は大拍手。
さてこれで終わりかな…と思ったところで初めて、演出っぽい演出が出てきました。指揮者が帰りかけたときにオケが全員座り、小太鼓がタララッタララッタララッタター…とラデツキーのイントロを勝手に叩き始めます。客もみんな知っていて一緒に手拍子。指揮者が「仕方ねえなあ」と苦笑いしながら指揮台へ戻って振り始めます。で、お決まりの手拍子で全編の〆、と相成るわけでした。

ところで、開演前にCDを売っていたのを発見。

どう見ても自主制作モノですが…。曲目リストを見たら「レンツ・サーカスの思い出」があったのですかさず購入。最終日ということで十数枚しか残っていなかったようですが、休憩中に見たら売り切れてました。ラッキー

サンパール荒川にて

2007-11-13 01:22:27 | パフォオミングアァト


written by えっち

さる11日ですが、荒川区の文化祭へ行ってきました。今年で観るのは4度目になるバレエコンサートですが、今年はえーのバレエスクールがトップなので、観るだけ観てあとはサヨナラってのが可能です。

中身はというと、いつもながらレベルが高く、他の団体とは一線を画している感じ。まあプロ活動してるダンサーが混じっているのだから当然といえば当然です。ところでこの文化祭、お目当ての人物がひとりいます。


隠し撮り風ですいませんが、中央でプログラムを見ている短髪の男性。これ千葉ロッテの小林雅英投手です。娘さんが区内のバレエスクールにいるようで、3年前に一度お見かけして声をかけました。一昨年はアジア大会の決勝のため来られず、去年は娘さん自身が出られなかったためにやっぱりきておらず、3年ぶりとなりました。終演後は忙しそうにされていたので声をかけられませんでしたが、来年はもう千葉ロッテの人じゃないかも…と思うとちょっと寂しい気もします。

世界初演の初日

2007-11-04 23:58:09 | パフォオミングアァト


written by えっち

新国立劇場「牧阿佐美の椿姫」を観てきました。2007-2008シーズンバレエの幕開けであり、新制作・世界初演の初日です。全2幕4場、2時間弱の公演です。

内容は原作やオペラのストーリーに忠実に、というのが基本姿勢で、原作の舞台に合わせたフランスの作曲家の曲を使うということで、ベルリオーズを採用したそうです。実は期待していたのはこの曲だけ。バレエそのものには正直それほど期待してませんでした。

さて率直な感想ですが…これは残念な作品かも。
忠実にしすぎたために、オペラのステージをそのままバレエへ持っていってしまった印象。つまり科白(歌詞)で表現されていることをすべて踊りで表現しようとしているため、あまりに無理が過ぎてやたらダラダラした印象です。オペラの「椿姫」を知らない人にはたぶん伝わらないかも。2幕1場の伯爵とアルマンがカードゲームをやっているシーンなどはまんまオペラの焼き直しで、これをわざわざバレエにする意味がわかりません。唯一オリジナリティが高かった同じく2幕1場のディベルテスマンが一番面白かったのはなんとも皮肉な結果です。

振付にしても、どこかで見たことがあるようなものを組み合わせてできているという印象。えーによれば、これは女性が振付しているためではないかとのこと。パ・ド・ドゥを組む場合の振り付けはリフトする男側の動きがどうしても中心に考えなければいけませんが、男性ならばそれを自分でもイメージできるし試すことも色々できるわけですが、女性はそこまでの大胆な想像力を発揮できないからだそうです。したがって複雑な絡みやリフトは、どうしても既に存在するバランシンやマクミランから持ってきたようなものになってしまうということです。
構成にしても同様で、2幕2場で病床のマルグリットが過去を回想するシーンは、マノンの沼地のシーンとそっくりな構成・演出で、これまたどうかと思いました。

一方で、曲の構成はなかなか見事でした。ベルリオーズの様々な曲から集めて持ってきている割には、全体の統一感とか流れ・効果といったものが考えられていると思いました。ただ元がバラバラのものなので曲と曲の「ツナギ」がほとんどなく、ぶつ切りになっているのがちょっと惜しいところです。

これを観て激しく思ったことは…一度ノイマイヤー版の「椿姫」を全曲通して観てみたい、ということです。

おまけ。舞台装置・衣裳担当のルイザ・スピナテッリの描いた衣裳のラフスケッチが展示されていたので撮っておきました。

一幕のパーティーの場面の主人公とコールドの衣裳。なぜかアルマンだけ白タイツなんですよね。

伯爵や友人たちの衣裳。

ディベルテスマンの衣裳。

シーズン開幕

2007-10-08 23:13:35 | パフォオミングアァト


written by えっち

新国立劇場の2007-2008シーズンが始まりました。バレエシリーズはもう少し先ですが、この日はオペラの「タンホイザー」を観に行きました。


肝心の劇はというと、セットは現代風味付けがしてあったとはいえ、やはりワーグナーらしさというか迫力は感じられました。
さて、せっかくだから普段食べないものをということで、行ったのが新宿のてんぷら屋さん。コース料理とは他にお好みで色々頼んだのが冒頭写真で、舞茸、蓮根、海苔巻雲丹、銀杏です。季節の味をたっぷり楽しめました。

函館でもコッペリア

2007-09-25 22:44:33 | パフォオミングアァト


written by えっち

今回の北海道旅行の目的の一つが、函館市民会館で行われたニューヨーク・ダンス・インスティテュートの公演「コッペリア」でした。

何も引っ掛かりがなければわざわざ函館くんだりまで行ったりはしないのですが、えーの仕事にちょっと関係していたというのに加え、フランツ役がちょっとお知り合いのセルゲイ・サボチェンコ、振付がその奥様の有美・サボチェンコ(コッペリア役でも出演)なのでした。当初は時期も行くルートもズレていたのですが、どうせ行くのだからと行程に組み込むことにしたわけです。

一バレエスクールの発表会ですが、よくある小品集はなく全幕物1本という構成です。生徒さんが70人弱という規模で、しかも子供が多いので配役には苦労したことと思いますが、特に3幕には何らかの役で全員登場させるために練られた振り(と構成と配役)に感心しました。レベルについては、中に何人か目を引く子がいる、という程度でしたが、それを補って余りある舞台だったと思います。

さて公演終了後、挨拶するために楽屋へ、と思ったら…

舞台上でまだ記念写真撮影会の真っ最中でした。ちゃんとご夫妻と挨拶はできましたので、目的は果たしましたけど。

とある発表会

2007-09-17 01:29:38 | パフォオミングアァト


written by えっち

さて蒲田へ来たそもそもの目的は、大田区民ホール・アプリコです。義姉の友人の娘さんが入っている「ユニーク・バレエ・シアター(スクール)」のワークショップ(早い話が発表会)が行われるというので、誘われてやってきたというわけでした。



えーによれば、代表の堀内完という先生はどこの団体にも属してない存在で、今回の発表会でもそこそこ踊れる男性ダンサーがいても、よその発表会では全く名前を聞かないようなひとばかりという感じでした。

一通り観た感想ですが、まず1つ1つの出し物が冗長な感じ。何人か完成度の高いダンサーがいるものの、全体としては「これはちょっと…」というようなレベル。チケット額面(2500円)分の価値があるのかと言われると疑問でした(ただし今回はその友人の方にチケット代を持っていただいたので大きいことは言えませぬ)。こうしてみると、えーのやっているバレエスクールはけっこう高いレベルの方なんだなぁ、とつくづく思いました。ま、色々観るのは楽しいからいいんですけどね。

もうひとつの発表会

2007-09-09 02:41:28 | パフォオミングアァト


written by えっち

えーのバレエの発表会がありました。7月末にあった発表会とは別のバレエスタジオのものです。あちらは毎年行われるのですが、こちらは生徒さんの数が少ないなどの理由もあって、1年半に一度という変則的な開催です。えーの参加は3度目になります。あちらでは最古参組の一人なのですが、こちらでは新参から数えたほうが早いというくらいで、それでもキャリア数十年で衣裳屋もやっているために頼られるという、微妙な立場ではあるそうです。



こちらのバレエスタジオは、こじんまりまとまっているのがいいという感じで、それほど広くない会場にマッチしていて、いわゆる「アットホームな雰囲気」がいい感じでした。メンバーの数は少ないながらもプロレベルやコンクール上位レベルの踊り手が何人もいて、とても締まった印象。かと思えば、まともにコミュニケーションをとることすら難しいような幼児クラスの子供たちをピシっとまとめてしまったりと、なかなか遣り手の先生のようです。

この日の演目は子供中心の「白雪姫」とバレエコンサート、そして「白鳥の湖第3幕」という構成でした。そんなわけで冒頭写真のようなお花が贈られていたようです。

肝心のえーはというと、それほど難しい演目でもなかったせいで、余裕の踊り。第3部ではチャルダッシュのコール・ド・バレエでしたが、演技を見せる場面ではお手本にされていたそうです。

ともあれ、わざわざ遠方より来ていただいたFさん、どうもありがとうございました。

バレエ旬間・オマケ

2007-08-13 22:26:26 | パフォオミングアァト
written by えっち

去る8月5日の日曜のことですが、突然とある公演の舞台裏にお邪魔することになりました。実はえーの仕事がらみで、衣裳の採寸が必要ということで電話が入り、じゃあそのダンサーがたまたま来日しているというタイミングで測りに行きますということで出かけました。場所は芝のメルパルクホール。

公演直前のダンサーに会えるなんてそうそうある経験ではありません。まあ役得と行ったところ。採寸はもちろんえーがするのですが、実は採寸場所を他者に指示しなければならなかったため、ダンサーの身体にポイントシールを貼って採寸位置を指定し、それを写真で撮影して他者に送る、というてじゅんが必要でした。そのカメラマンとして私も入れたというワケです。

あまり大っぴらにはできないので写真はこんな感じで公開します。ちなみに…SバレエのYさん、とだけ書いておきます。

リベンジ!

2007-08-10 00:16:25 | パフォオミングアァト
written by えっち

Aプロの時には情けなーい絵しか撮れなかったので、今回はぜひ!とフェリを撮るためだけに出口に陣取りました。通用口のガラス戸のすぐ横で、ガラス越しに通路が狙える絶好の位置にスタンバイ、えーは出口から2人め・2列目辺りでコンパクトカメラを構えます。

さて、来ました!



画面のところどころが白っぽくなってるのは、ガラスに反射してしまったところです。ストロボが強いから大丈夫かな…と思っていたけど無理でした。まあ前回に比べれば遥かにマシな写真が撮れました。一方、通路側で狙っていたえーの写真はこちら。



こっちのほうがいい写真じゃんか…

おまけに撮った(失礼)ジュリー・ケント。


この後、道路側で信号待ちをしていたら、フェリらの乗ったタクシーが通りがかり、こちらに向かって手を振ってくれました。これで本当にサヨナラなんですね。悲しいなぁ

引退公演パート2

2007-08-09 01:13:22 | パフォオミングアァト
written by えっち

さてさて、なぜか1回しか公演しないというフェリの引退公演のBプロのほうへも行ってきました。フジテレビの考えていることはよくわかりません。チケットの料金設定も高めだし…。
Aプロのときはほぼ中央の後ろのほうだったのですが、今回はなんと3列目という好位置…のはずなのですが、東京文化会館の前の方の席は5列目ぐらいまではスロープがなく、しかも前に大きい男性が座ってしまったのでけっこう観難い席となってしまいました。はぁ

「シンデレラ物語」アッツォーニ&リアブコ
要するにノイマイヤー版のシンデレラで、舞踏会のシーンだそうですが、演出が面白い一方で踊りはあまり印象に残りませんでした。

「カルメン」フェリ&ボッレ
ローラン・プティのお気に入りだったというフェリが本領発揮と言った感じでした。去年の「こうもり」ではお腹周りがちょっと…だったのですが、今年は気にならず。ボッレと並ぶとすごい凸凹コンビになっちゃいますね、この2人。ボッレはホセというよりエスカミーリョのほうが似合いそうです(ドン・キホーテなら迷わずエスパーダに推します)。

「アポロ」ヘレーラ&カレーニョ
ムーサの1人がアポロと踊るパ・ド・ドゥですが、曲がストラビンスキーで振付がバランシンてのはこの2人に合わないんじゃ…。よさが引き出されているとは思えませんでした。テクニック的には凄いんですけど。

「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」アマトリアン&テューズリー
とにかく複雑でダイナミックな動きをいとも簡単にこなすアマトリアンの身体能力に感心しました。このひとにクラシック・チュチュを着せるのはもったいないと思います。ちょっと今後が楽しみなダンサーになりました。

「メドウ」ケント&ゴメス
「イン・ザ・ミドル…」が“動”ならこちらは“静”のコンテンポラリー作品です。意外とケントがよかったので軽いオドロキがありました。

「マノン」フェリ&ボッレ
去年、えーが発表会でやったわけですが…。アレより数段難しい動きをさらりとやってのけるフェリが引退だなんて…。でもAプロの沼地のほうがよかったかな。やっぱり相手がボッレだと信頼しきれていない感がありますね。

「ロミオとジュリエット」フェリ&ボッレ
こちらはプロコフィエフでなくベルリオーズの曲にアメデオ・アモディオが振付けたもので日本初演。内容は2幕のパ・ド・ドゥ(タイボルトを殺したロミオが追放される前の晩のジュリエットの寝室での話)です。ベルリオーズは私が好きな作曲家のひとりなのですが、プロコフィエフに負けず劣らずドラマティックな曲が素晴らしかったです。もちろん踊りのほうも。

「ドン・キホーテ」ヘレーラ&カレーニョ
やっぱりこの2人にはコレが一番合ってると思います。何度観てもカレーニョの回転の安定感はピカイチですね。ヘレーラの出来はもうひとつだったかな…。

「マーキュリアス・マニューヴァース」アッツォーニ&リアブコ
曲がショスタコービッチということで普通のモダン作品とは違った味を出していますが、それだけ。どこがよかったのかよくわかりませんでした。

「ル・グラン・パ・ド・ドゥ」アマトリアン&テューズリー
ロッシーニの「泥棒かささぎ」の曲に乗ってバレエを繰り広げるのですが、オーロラ風のクラシックチュチュにバッグにメガネ、といういでたちのアマトリアンがコミカルに踊ったり有名バレエのパロディをやったりと大暴れ。持て余す王子様役のテューズリーも好演。素人受けする作品でしょうねこれは。私も楽しませていただきました。

「真夏の夜の夢」ケント&ゴメス
フェリ&スティーフェルのものはBSで観たことがあります。人間臭いケントには妖精は似合わないだろうと思える一方で、タイターニアは逆に人間臭い妖精だからかえってよかったように思えました。思わぬ拾い物。

「椿姫」フェリ&ボッレ
引退好演の最後を飾る作品。去年のバレエフェスではギエムとル・リッシュのコンビがやっていた第3幕のパ・ド・ドゥですが、キャラクター性から言えばこちらのほうが遥かに上。全編でこれだけ曲が生演奏のピアノなのもよかったと思います。感動。

ところで、今回のフェリはAプロ・Bプロで計8本踊ったわけですが、役を並べてみると…
ジュリエット(ロミオとジュリエット)×2
デズデモーナ(オセロ)
ジゼル
マノン×2
カルメン
マルグリット(椿姫)
全部死ぬ役じゃありませんか…。まあ確かにそういう役が合ってると思いますし、引退公演だからこれでもいいのかな…。


とにかく、ところどころ安定感を欠くところがあったものの、表現力はまだまだ他を寄せ付けない迫力がありますし、何と言っても背中や足首の柔らかさは歳を重ねても全く衰えを見せません。アナニアシヴィリを観てしまったので、余計に引退が寂しく感じられます。もったいない!

引退公演・出待ち篇

2007-08-06 00:02:18 | パフォオミングアァト
written by えっち

さて、フェリの公演後、せっかくなので出待ちと行きました。わざわざ一眼レフを持って行ったことですし…。


ノーファインダーで撮ったホセ・カレーニョ。ピンが甘かった…。


親切にサインに応じていた、アリシア・アマトリアン(のハズ)。


首ひとつデカいボッレ。


テューズリー。今回はフェリと組みませんでした。

さて、お目当てのフェリですが、バレエフェスの時もそそくさとタクシーに乗り込んでしまったように、あまりファンサービス精神が旺盛ではありません。苦労して収めたのがこの2枚。


なんか写真週刊誌の掲載写真みたくなってしまった…

引退公演パート1

2007-08-05 00:00:07 | パフォオミングアァト
written by えっち

まあプログラムはアレだったし、音響(録音)も全体的にイマイチだったのですが、内容はそれぞれ見所がありました。ざっと紹介しておきます。

「海賊」パロマ・ヘレーラ&ホセ・カレーニョ
しょっぱなから猿顔コンビの登場です。なんか後半に備えて手を抜いているのか…。ヘレーラってこういう姫っぽいキャラは似合わないと思いました。カレーニョの安定感は流石です。

「ロミオとジュリエットよりバルコニーのパ・ド・ドゥ」アレッサンドラ・フェリ&ロベルト・ボッレ
まあフェリの定番中の定番ですから、安心して見ることができました。ボッレは初見だったのですが、とにかくデケエ! そのくせ顔は小さいし脚は長いし踊りは柔らかいし、若手ながらなかなかいいダンサーだと思いました。手を伸ばすとバルコニーまで届いちゃいそうだったのはご愛嬌。

「マーラー交響曲第3番」シルヴィア・アッツォーニ&アレクサンドル・リアブコ
ノイマイヤーの振付によるアブストラクトな作品でもちろん初見。曲は大好きなのですが、踊りはあまり心に残りませんでした。なんかオーラがない2人というか。

「白鳥の湖よりグラン・アダージオ」ジュリー・ケント&マルセロ・ゴメス
コールドがいるわけでもないし、なんか2人だと間が持たないというか…すいません、眠くなりました。

「ヘルマン・シュメルマン」アリシア・アマトリアン&ロバート・テューズリー
モダンですが、こういう耳障りな音楽はちょっと…。

「エクセルシオール」モニカ・ペレーゴ&ロベルト・ボッレ
ボッレ2度目の登場は、半裸でした。ギリシャかどこかの奴隷解放が題材だそうですが、ペレーゴのチュチュがなんか不恰好。ボッレは裸体もイケてますな。

「オセロ」アレッサンドラ・フェリ&マルセロ・ゴメス
日本初公開の作品だそうです。シェークスピアの脚本にモダンの曲と振付を合わせたものです。難解。フェリのよさが出てたかというと微妙でした。曲はよかったです。

「ジゼル」アレッサンドラ・フェリ&ロベルト・ボッレ
そう言えばフェリのジゼルは初見でした。ジゼルの場合、1幕と2幕の対比が見せ所のひとつであるだけに、2幕のパ・ド・ドゥだけ観てもどうなのか…。

「太陽が降り注ぐ雪のように」アリシア・アマトリアン&ロバート・テューズリー
モダンにしては面白かったと思います。2人ともよく伸びるTシャツを着ていて、振りの中でそれを効果的に使っています。アマトリアンって身体能力高いですね。胸はないけど。

「シンデレラ」ジュリー・ケント&マルセロ・ゴメス
曲はプロコフィエフですが、振付が新しい作品。色んな意味でこれも微妙。

「ハムレット」シルヴィア・アッツォーニ&アレクサンドル・リアブコ
ノイマイヤーが振付けた現代風アレンジのハムレット。おそらくオフィーリアとハムレットの別れの場面なのでしょうが、何が言いたいのかよくわかりませんでした。関係ないですが、今回はシェークスピアものが3つもあったのね…。

「フー・ケアーズ?」パロマ・ヘレーラ&ホセ・カレーニョ
明るい作品なのでラテン系のこの2人には合ってると思います。カレーニョが、「ウェストサイドストーリー」のジョージ・チャキリスを彷彿とさせました。

「マノンより沼地のパ・ド・ドゥ」アレッサンドラ・フェリ&ロベルト・ボッレ
フェリの沼地は去年のバレエフェス以来。はっきり言って泣けました…。相変わらずフェリは本当に死にそう。ただパートナーがベテランのテューズリーじゃなかったせいか、時々フェリが素に戻るというか、身体を預けきれていないように感じられる部分がありました。

そう言えば、去年の「こうもり」やバレエフェスティバルに比べて、フェリははっきり細くなってました。今年に入ってからスカラ座やABTで引退公演をやってきているためかもしれませんが、ちゃんと絞れてました。Bプロも買っておいてよかった、と思いました。

無料配布

2007-08-04 00:25:50 | パフォオミングアァト


written by えっち

この日のメインイベントは「フェリの引退公演」でした。中野から上野へと急いで移動。

さてこの写真は公演プログラムなのですが、なんと無料配布のもの。中綴じ32ページで表1と表4が4色で中は1色。キャスト表の添付はあったものの裏方の記述が一切ナシ。プログラムとしてのデキもイマイチ(AプロBプロ共通)。えーに言わせると、こういうのの招聘に慣れていないフジテレビが仕切ってるせいだ、ということらしいです。せっかくの引退公演なのに、ちゃんとしたプログラムの販売がないのが大変残念ではありました。

中味のレポは…続く。