written by えっち
以前「
履歴書の送り方」という記事を書きました。当時の記事を見ると
・履歴書の書き方 の検索結果のうち 日本語のページ 約 3,770,000 件
・履歴書の送り方 の検索結果のうち 日本語のページ 約 39 件
だったのですが、約3年の間にこんな感じになりました。
・履歴書の書き方 に一致する日本語のページ 約 743,000 件
・履歴書の送り方 に一致する日本語のページ 約 235,000 件
これにはGoogle側の仕様変更もあるでしょうし、ダブルクオーテーションでくくればだいぶ数字が違ってくるとは思いますが、とにかく様変わりしたことは確かです。
(余談ですが「履歴書の送り方」で検索するとこのブログが6~7番目にヒットしますねえ)
さて、最近またうちの会社で求人を開始しました。年度末を超えたところという時期的な問題と、不況で契約社員・派遣社員切り全盛のこのご時世があいまって、予想を遥かに凌ぐ物凄い数の応募をいただいています。今回は緊急で人がほしいのと件数が膨大なこともあり、履歴書は後回しにしてウェブ上のエントリーシートでの書類選考を実施することにしました。ところがこれはこれで履歴書と同じぐらい問題点がてんこ盛りで、ツッコミ入れたくて仕方ありません。
そこで、
求職者必見第2弾!「エントリーシートの送り方(ウェブエントリー編)」をお届けすることにしました。もっともあくまでも担当者の主観ですから、その通りにやったから受かるというものではありません。ただ、数百倍の難関をくぐりたいのであれば最低限このぐらいやろうよ、ということを書き連ねてあります。かなりの
上から目線で書いてますので、それがムカつくという人は読まないことをオススメします。
(厳密には送り方だけじゃなくてそれ以前のものや書き方っぽいことも含まれていますが、そのへんはご容赦)
ちなみに
・"エントリーシートの書き方" に一致する日本語のページ 約 38,100 件
・"エントリーシートの送り方" に一致する日本語のページ 17 件
だそうです(ダブルクオーテーションでくくってみました)。これなら前回同様ちょっとは求職者のお役に立つかも知れません。
※すべて実際にあった例です
○送付のときのメッセージが定型文(ダメ度



)
エントリーシートを送る際にメッセージをつけて送るのが当たり前ですが、これが定型文だったりするとそれだけで2割は点数を損してます。例えばこんな文:
>御社求人広告を拝見し、その内容に大変興味を持ちました。
>これまでの経験を生かし、また自己の性格も生かせる仕事と思っています。
>ぜひよろしくお願いいたします。
こういう人に限って求人内容のどこに興味を持ったのか、どこにも書いてなかったりするんです。「ならうちの会社じゃなくてもいいじゃん」とか言いたくなります。
まあ定型でも書いてるのはまだいいほうで、ひどいのになるとメッセージがなかったりもします。まったく「真剣に応募する気があるのか?」と疑いたくなります。
○質問がない(ダメ度


)
今回の募集は業種的にも職種的にもけっこう特殊です。しかも一応クリエイティビティを追求する会社なので募集の文言にもけっこう気を遣って凝った内容になってたりもします。普通の人なら疑問符だらけになってもおかしくないと思うのですが、質問がほとんど来ません(10人に1人あるかないか)。そういう人は「求人」に興味があるだけで「会社」や「仕事」に興味があるわけではないんだろうなあ、とか思ったりします。
また「質問はいろいろあるのですが、面接時にお伺いしたいと思います」と書いてきた人もいました。気持ちはわかりますが、全員が面接に進めるわけではないので…。
○うちの会社をよく知らない・調べない(ダメ度




)
「あんたら職種(と待遇)だけでエントリーしてるだろー」って人が多すぎます。求人原稿の会社案内やリンク先のうちのホームページを見ると、どんなジャンルのどんな仕事をやってる会社なのか普通ならわかるはずです。しかし応募者の中には業界も業種も全く関係がない職務経歴を並べ立て、しかも志望理由に「職種経験を生かしたいと思い」とか書いてある人がいます。例えば、音楽業界に就職するならやっぱり音楽に興味があることをアピールしてほしいと思います。
○ドメイン指定受信にひっかかって案内が送れない(ダメ度





)
“送り方”以前の問題ですがこれにはびっくりしました。登録メールアドレスがケータイだったんですが、メッセージを送信したら「お届けできませんでした」って…(絶句)。それなのに「連絡はメールにて」って書いてあるし…

登録の際は求人サイトからのメールが行く場合でも、求人側からのメッセージが担当者のアドレスで送られる場合もあるので、気をつけてほしいところです。
っていうか合格通知も不合格通知も送れないじゃん
○会社への要望が空欄(ダメ度

)
会社への要望はなくても全然構わないのですが、ないならないで「ありません」「特にありません」「ございません」ぐらいは最低書いてほしいかな、とは思います(「なし」はちょっとぶっきらぼうすぎ…)。気分の問題ですが好感度は確実に上がります。
○任意回答項目が埋まってない(ダメ度




)
前回も「自己PR欄が埋まってない」ということでダメ度




を進呈しましたが、「書いてないからダメ」という単純なことでもありません。募集する側の心理としては「聞いてみたいことはたくさんあるんだけど、全部必須項目にしちゃうとハードルが高くなるよなあ」が正直なところです。任意項目とは「書いても書かなくてもどっちでもいい」では決してなく「できれば書いてほしい」項目なのです(どっちでもいい項目をわざわざ載せる意味を想像してほしい)。応募者が少なければ「知りたいことがわからない」⇒「会って聞いてみよう」にもなりえますが、応募者が大量だと「知りたいことがわからない」⇒「拾うところがないから不合格」にするしかありません。「それなら最初から必須項目にしろ!」と言われそうですが、買い手市場ならそれもありかなぁと思ってみたり。
思いつくままに書いてみましたが、最近の求職は大変ですねえ。今だったら到底受かる自信がありません。
願わくはこれを読まれた求職者の方がひとりでも多く職に就けますよう