written by えっち
ネタがネタだからえーが書いた方がブログの格が上がると思うのですが、あまりその気はないようなので私が勝手に感想を書きます。
ザハロワ&ウヴァーロフのコンビは、ちょうど2年前に観たのと同じ組み合わせ。あの時はNHKの収録が入っていてすぐそばにカメラがあり、局の方から「もしお邪魔なようであれば別に席がお取りしてありますので移られますか?」と聞かれてみたりもしてました。それはさておき、2年前と色々と比較できるのも楽しみのひとつでした。
○キトリの友人2…色々いきさつがあってえーも私もごひいきの本島美和なのですが、この日は不調だったのか緊張気味だったのかどうも安定してない印象。3幕のバリエーションではおっとっと、という感じもあってイマイチでした。
素顔はめちゃかわいいのですが、最近舞台メークがキツい気がします。
○メルセデス…これまたごひいきのダンサー・湯川麻美子です。彼女の眼ヂカラにはけっこう参っていて、キッ!と見得を切るところは最高。こういう役がつくづく合うなあ、と思います。新国の演出だと1幕の街の踊り子と別人で2幕の酒場のシーンにしか登場しないのが残念。街の踊り子がうーむ…な印象だっただけに…。3幕のボレロとかやってほしかったなあ。
○エスパーダ…
だめだー




2年前のドラム缶のようなガリムーリンよりは数段マシ。とは言え、なんであんなに自信なさげでイッパイイッパイなんでしょ? テクニックは二の次でルックス優先の男性ダンサーがいないのか、それとも重視してないのか…。マントに振り回されるエスパーダなんて観たくないぞ。
○ガマーシュ…新国でのこういう役はイリインの独壇場ですが、そのまま2幕最後~3幕の公爵役までやるのはどうよ…と思いました。同じような格好をしてるので「何でガマーシュがドンキホーテを招待するのよ…」って思っちゃったひとはいないんでしょうか。
○キトリ…新国ではもうお馴染みすぎるほどお馴染みのザハロワです。身体能力の高さと恵まれた肢体はピカ一。よく「耳の横に足が上がる」という表現をしますけど、彼女の場合は耳の横にスネが来ます。踵が頭より上に来るなんて、どんな脚の長さなんでしょう。よくも悪くもロシアのダンサーっぽさが全開で、オーロラのようなエレガンスを発揮する役の方が向いてると思います。何より日本人ばかりの街娘に混ざると浮くのがね…。2年前と衣裳が一新されてましたが、今回のほうがよかったな。フェッテにダブルを8回入れるのは初めて観ました。すごい



○バジル…さて真打登場です(主役はキトリだろうというのは置いといて)。昨年は故障で棒に振ってましたから、今回も本当に来るのか出てくるまで疑わしく思ってたり。でも流石、きっちり身体を作って来たようで、観ていて微塵の不安もありませんでした。何より、決して背が低くないザハロワと組んでもカップルバランスがバッチリ。元々バジルのような役はハマり役ではないと思うのですが、それでも素晴らしい。2年前より良かったような気もしました。
何よりもウヴァーロフの復活が今回の収穫でした。来月にはチケット調達済みの、これまた復活したアナニアシヴィリとの組み合わせもあって、ますます楽しみになりました。