明日はいよいよ金環日食ですね
でもお天気が今一つのようですが・・・・・・
今日の夕焼け
これぞバラ色の空?
さて、昨日ちょこっとふれていたこちら↓の本
今朝、届いたのでさっそく読み始めました
この「蕁麻の家」は三部作になっていて私が昔読んだのは
たぶん第一部だけだったような・・・・・
で、とりあえず第一部は読み終わったのよ
時代は昭和初期から戦時中、萩原朔太郎が亡くなった
ところまでで一家が家を建てて上京して来たところから
始まります
当時は時勢がどんどん戦争に向かって行き
徹底した軍国主義と男尊女卑思想が当たり前の頃です
まあ、詳しい話しははしょりますがこの萩原朔太郎という
世間一般ではものすごい超がつく有名な詩人が
父親、家庭人としては本当にどうしようもない人だったんだと
ちょっとした衝撃的な娘による内部告発?暴露本?
そこにもってきて同居していた朔太郎の母親という人が
最悪の婆さんでね~~~~~~
口癖が「絶対に他人を信じるな!嫁や婿は他人だから
信じられるのは血を分けた子供達だけ
孫は嫁や婿の血が入っているから他人と同じ」て・・・・
しかも朔太郎の嫁は幼い娘2人置いて若い学生と
駆け落ちしちゃったからますますおばあさんは激怒
底意地の悪さは天下一品
性悪で破廉恥な女の産んだ子共と言う理由で
朔太郎の妹達と一緒になっていじめ抜きます
子共相手に(しかも孫なのに)あそこまで底意地悪く
なれるものなのかと本当に救いようがないというか
ただ時代が最初に言ったようにかなり封建的な時代だった
と言うのも大きく影響はしていたのかな
世間体とか半端ない時代でしたからね
それにしてもとにかくお金に汚い
自分と娘には信じられないくらい湯水のごとく使うのに
孫にはまともに食事もさせない
着替えの制服すら買ってやらない
今で言うところの完璧なネグレクト
当の父親の朔太郎は仕事や飲んだくれるのにかまけて
娘達はまったく放置
誰も娘に生きていくすべを教えないから当然のごとく
最悪の方向にひたすら進んで行ってしまうと言う
なんともやりきれない内容でした
まあ、いつの世にもこういう人はいるのですが
(実際、虐待のニュースがあとを絶たないですものね)
お金に執着し、何でもかんでも人のせいにし
自分を客観的に見られない
世界は自分の為に回っている
私の物は私の物、あなたの物も私の物
私が言う事が一番正しい
世の中周り中敵だらけだから誰も信用できない
口を開けば人の悪口しか出て来ない
思い通りに行かないと当たり散らし・・・・・・・
まるでどこかの国の暴君のようです
でもこう言う人ってどこまで行っても満足する事がないから
いつまで経っても幸福感が得られない
ある意味お気の毒なひとですよね
(ま、当人は気付いていないからそうは思っていないのですが)
ちなみにこれって「幸せになれない人の条件」て言うのに
全部あてはまってます
この娘葉子の子共である萩原朔美さんが書いた
もう一冊の母についての本の中にこのおばあさんや
朔太郎の妹達の写真がいくつか載っているのですが
妹達はともかくおばあさんの顔
全然幸せそうじゃないのが印象的でした
さて、これから続きの第2章にとりかかります~