辛連れ苦者(つれづれくさ)

住民の健康に奉仕?するプライマリケア医です

4月は忙しかった

2007-04-30 18:17:03 | 医療
4月は、はじめにインフルエンザとノロウイルスの患者さんが多く、忙しかった。
さらに中旬からは、入院患者さんが急変したり、肺炎が悪化したりと重症が多く、ナースステーションはモニターが鳴りっぱなしの状態になっている。
今も、回診時には48人中6人の患者にモニターがついていた。なのに、当院の減収傾向は続いている。
厚生労働省は療養病床の半減以下を目指しており、当院のように療養病床しかない病院は廃院の方向に誘導されている。実際、当院の入院患者からの収入も半年で約2000万円の減収になり大赤字で、廃院は常に頭にある状況に追いつめられている。しかし、当院のように療養型病床しか無い病院であれば、重症化してモニターを付けようが、薬を大量に使用しようが、医療費の増加は殆どないのである。なのに、療養型病床の保険点数を下げて廃止に持っていこうとする厚生労働省のやり方は非常に汚いと思うし、医療費の削減にはならないと思うのだが・・・・・・・
人件費削減のため、ゴールデンウィークは2週間連続当直をやっているが、焼け石に水である。これに見合った収入があればまだいいのだが、院長なので当直手当ては0円。10年前に勤務医であった時と手取りは同じである。