貴金属を売る

先日、ある質屋で貴金属を売った。

売った貴金属はピアスやリングなど。売った代金でコインバーを買った。

街中の貴金属買取専門店は、ほとんどが買取値段が安い。その安さがネット上でも話題になっているくらいである。

大手貴金属店は、買取値段は正当なのだけど、小口の売買には手数料がかかり、また、一部の大手貴金属店は、貴金属製品の買取に関して、また別の手数料がかかる。

したがって、街中の貴金属買取専門店や大手貴金属店に持ち込むのは、持ち込む量や内容によって不利である。

そこで質屋が浮上する。すべての質屋が有利かどうかは私にはわからないが、ネット上で買取値段を毎日公表している質屋や、店頭で表示している質屋での買取は信頼できる。

質屋の中でも有利な値段を示しているところでの買取が良い。

もっとも、一部の質屋は小口の買取については単価を安くしている質屋もあるので注意したい。

給料が出て質屋に返済する

とにかく給料が振り込まれたら、口座から金を引き出して質屋に行く。

そうして質草を受け戻す。

１ヶ月単位の借り入れは、今の私には長すぎる。半月ごとの計算が良い。

質草も値上がりしてきた。利息を払っても採算が合う。

借り入れては給料で受け戻す。そんな繰り返し。

地元の質屋

私が住む街にも質屋はある。電話帳に記載されているだけで、ほとんど、全く、客や人の出入りも無い一軒家の質屋が何軒かある。

建物が極めて古くて、耐震補強やリフォームすらされていない建物。本当に営業しているのか？

入ってみなければわからない。だが、そうした質屋は、廃業に向けて新規の預かり客を断っているかも知れない。

仮に営業しているにしても、相当な高金利の設定に違いない。などと勝手に推測してしまうのだが。

ホームページを持っている質屋も、私の街にも数軒ある。だが、基本的な金利の表示が無い。いちいち、金利を問い合わせるのも面倒。

私の質屋探しの経験からすれば、そうしたホームページしか持たない質屋は、概して金利は安くは無い。


そうした感じなので、地元の質屋には行った事が無い。もし、地元に魅力的な質屋があったら迷う。


やはり、地元の住民には質屋に通っている様子など、知られたくはない。

口の軽い、他人のプライバシーを平然と漏らす事を生きがいとしているような人が、ご近所には必ず存在しているだろう。

そんな人間に目撃された日には、あっという間にご近所に漏れる。

質屋を利用する事、それ自体は、何ら問題の無い経済行為なのだが、生活や経済状態が世間に知られてしまうのも困る。


質屋の店先で、私が先客として居ると、後から入店しようとする客が、私の姿を見かけると店に入らず、店の外で隠れるようにして待つ人もいた。

やはり地元民だからではないか？

それとも、質屋の主人やスタッフと厳しい交渉を控えていて、緊張状態にあったのだろうか？


地元の質屋は世間の目があって入りにくい。

暗い表情をする利用者

質屋のスタッフと思われる人が、以前にネットで書いていたが、生活が苦しくてどうにもならなくなった時に駆け込むのが質屋では無いと言う主旨の話をしていた。


もはや、どうにもならなくなったら、質屋ではなくて、弁護士事務所や行政の窓口、各団体の相談窓口に行くべきだろうと私も思ってしまう。


質屋の店先に融資を受けるために居る先客は、ほとんどが苦悩に満ちた表情をしていた。お金が無いから質屋に来ているのは、私も同じだが、相当、苦しい表情や暗い表情をするのは、もはや、質屋を利用していたのでは、生活苦が解決出来ないのではないだろうか？


質屋に借りに行くくらいでは資金繰りが解決出来ないのは、生活苦の度合いが大き過ぎる。


日常のちょっとした資金繰りのために利用するのが質屋であり、家にあるちょっとした質草で間に合うのが健全だと思う。

思い出の品物や形見まで質入れするのは、相当厳しい資金繰りだろうと思うし、精神的にも良くない。