ケーナ製作「風工房」のブログ

ケーナ作り49年。日本中のケーナ愛好者にご愛用頂いています。

ペルータイプ歌口ケーナ3本

2015年05月24日 21時21分33秒 | ケーナ
ある方からの御依頼でペルータイプ歌口のケーナを3本作りました。
G管、F管、D管の3本。

四角に削った昔風の歌口のケーナ。
一般にペルータイプと呼ばれています。
(運指は一般的なボリビア式運指です)

細身のG管は歌口附近の外径23ミリ、内径17ミリの千葉メダケ。

F管、D管も細身。
息の当たるポジションが独特で最初はスカスカ音しか出ないけれど
慣れてくれば良い音が出せる。

通常のU型歌口と決定的に違うのが風切り音。
シャリシャリ、ザワザワと独特の風切り音が混じるのだ。

その昔アントニオ・パントーハ(故人)のコンサートで聴いたケーナの音色がよみがえる。

パントーハはずっとこの四角歌口のケーナを愛用していたようだ。

細身、肉薄、四角歌口のケーナの奏でる音色は一昔前のペルーケーナの音色を彷彿させる。
無伴奏のペルーヤラビやワイニョの二重奏には打ってつけだと思う。




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