
まず、衣装のせいか、たいへん子どもっぽい印象を受けました。練習着の方がだんぜん大人びて見えます。ま、どう見えようが関係ないか。で、華奢な体の線を見て、「やはり子どもだな」と思いました。まだまだこれから成長して、大人びた体つきになるんだろうな、と。次々回のバンクーバーのときは、19歳~20歳くらい。この辺が読みづらいところなんだけど、今は体が軽いので、楽々とトリプル・アクセルを決めてますが、体つきが変わるであろう4年後に、彼女のジャンプがどうなっているかは、はなはだ疑問。まったくスタイル変わっているか、お姉ちゃんみたいに芸能人化してるか、それも読めないかな。
そもそも人間が点数評価して順位を決める競技は、極端な話、審査する人たちの好みの傾向が大きく左右して基準が決められているのではないか、そんな気がしています。体が未成熟なジュニアとは、審査員の目が変わってくることはないのか、そんなこと、気になりませんか? たとえば、アメリカのミシェル・クワンなどは、ジャンプより表現力で勝負していた選手だったと思います。表現力って、何? もしかして、大人の色気?みたいに勘繰ってみる。すると、ジュニアでは難しい、精神的な部分、そして体のラインなども含めて、見る側、見せる側、自ずと違う基準が存在するのかな? なんてね。そこまで考えると、15歳~16歳の辺りで線引きしたくなる気持ち、少し分かるかな、と。結局、ジャンプじゃないんだ、ってなことは、伊藤みどりさんが一生懸命トリプル・アクセルで押してた時代から思ってたことだけど、それでもジャンプを話題にするマスコミ、それに煽られる日本人選手、なんか哀しい。
で、もう一度浅田真央さんの話に戻るけど、ジャンプがそれなりに落ち着いてしまっても、彼女ならヤレるかも、という期待はあります。ただ、今の代表選考が、一時期に比べて何やら「決め手不足」のドングリの背比べみたいに見える現状を見ると、モチベーションやコンディションを維持し続けるのは難しいよなぁ、だったら今とりあえずピークのときに、大きい大会(トリノ)に出させてやりたいよなぁ、という人情は沸きます。人間ですから。でも、ルールはルールだ、で決着してもそれはそれで当たり前と了解してますし、例外措置があるのもルール適用のお約束、という大人な感覚も了解してますから、ホント、どっちだってボカァ、かまやしません。どーせ寝言と受け流しておいてください。