吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

テンプレート

2014年08月20日 | オルガン

久しぶりに伊那の仕事場に来ました。

うわー、色々やることあるわー。

片付けていたら、ハーモニウムを修復した時のテンプレートが出て来ました。
これはミュステルのものですね。もう何年前だろう?

大型ハーモニウムの風箱は前後2分割されています。前後の境界にはストップ関係のカラクリが並びます。
あのミュステルは風箱の後ろ側部分が補修では直らないくらい破損していたので、その部分を新作したのでした。
破損した板を解体する前に実寸でその穴位置を薄いベニヤに写しとって、新しい板を作るときのガイドにしたのでした。

一品物なので、テンプレートを作る必要はあまり無かったのだけどね。
これは数を作る時に有効なものだから。
多分、材料の選択や作業のミスで数回やり直す可能性を考えていたんだろうね。
結局、一発でうまく出来たけど。

他に使えるものじゃないし、持っていても仕方のないものなんだけどね、捨てられないなあ。
ハーモニウムのオーナーさんに差し上げるのが良いかな。


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