吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

成るようになってしまった?2

2008年02月09日 | 自分のこと
宇宙海賊コブラ、かっこいいです。あのシブさは若者には出せません。
ルパン三世も良いです。若い娘に「おじさま!」なんて言われたい…。

以前、集まりがあったとき子供の頃のヒーローの話になって、僕はやっぱり仮面ライダーかな、ということになったのですが、何かすっきりしないものが残ったのです。
子供の頃はどちらかというとウルトラマン派でした。
しかし、僕の根幹にあるヒーロー原像はそのいずれでもないようです。

そ れ は、

素浪人 花山大吉です!

近衛十四郎氏の素浪人シリーズ第2弾です、その前の「月影兵庫」も好きでした。
この花山の旦那が僕の中のヒーローの原像だと最近気付いたのです。
You Tubeで「花山大吉」でありました! 第一話分割ですが、なぜか全編でないのが残念です。 

普段はまあまあ上品で食通、相談屋が稼業で先読みも利いて、しかも剣の腕前は無敵、でもおからを肴に酒を飲んだときはだらしなく乱れるとか、突然しゃっくりが出て止まらなくなるとか、明らかな(愉快な)弱点もあって、なにより相方の「焼津の半次」(品川隆二氏)とのかけあいが面白く、それはそれはとても魅力的だったのです。
近衛氏は普通より長い刀を使っていたそうですが、改めて映像を見るに、柄(つか)も異様に長くて、その異形ぶりにはまたシビれます。

あのキャラクターこそが僕の中のヒーロー像の原型だったのです。
そのことは無意識レベルにまで深く浸透していて最近まで自覚することが無かったのです。

相手が偉かろうと大勢だろうと関係なし。
強くて優しく、しかも豪快で愉快!
5歳の僕に「スロウニン」という存在がこの世で最高だと、幼い無垢な心に刻み込まれてしまったのです。

マインド・コントロール!?
刷り込み!?

そして、その記憶自体は遠くなってしまっていたのですが、「スロウニン」への憧れだけが心の軸となっていたのでした。

ああ、もっと早く気付けば良かった!

僕は、無意識に「無敵の技を持つ自由人、でもビンボー」を目指していたのです。

そして今も確実にその道を歩んでいます。

成るように成ってんじゃん!

ああーっ、しまったー!

「暴れん坊将軍」とか「水戸黄門」のように裕福で高いステイタスを持ったヒーローを目指すんだった!

世のお母様方、お子さんのお気に入りのテレビ番組やゲームのキャラにはよーくご注意を!

でもさー、最近の成長する軟弱な若いイケメンヒーローも良いけどね、迷いや苦しみを自分自身で受け止めて生きる、強いがちょっとダサいオヤジヒーローってのも今の世には必要なんじゃないのかな。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひぐちあきお)
2008-02-10 00:04:48
ぼくはだんぜん、「仮面の忍者赤影」でした。
ためしにyou tubeでオープニングの歌のくだりを見せてやったら、とくに弟君が敏感に反応して、あっという間に「手裏剣しゅっしゅっしゅしゅしゅ」を憶えてしまいました。
今度、本編を捜して見せてやろうかと思います。
返信する
リアル系の罪 (ひろなん@風琴屋)
2008-02-10 01:08:17
ひぐちさん、ようこそ!

う~ん、赤影! 良いですね。

僕も憧れましたが、赤影はウルトラマン同様、完全なフィクションとして分類していましたね。
だって、空は飛ぶし、額からビームを出すし(そのとき、仮面の額のポチを押すと、目の部分がカシャっと閉じるギミックが良かった!)で、すごかったですから。

花山大吉は、僕の中では、リアル系に分類されていたのですね。(十分フィクションですけど)

ああ、それがマズかった!

花山大吉がビームでも出していてくれたら、僕はもっと距離をおいて見られたのに!
返信する
Unknown (しまりす)
2008-02-10 18:37:23
憧れのヒロインは特別にいなかったなあ
魔法使いになりたいとは
思っていましたけど
大切な人 家族にとって
素敵な魔法が使える存在でありたいな

自分で自分の魅力はよく分かりません

友人や家族にとって ひろにゃんさんは
すばらしく魅力のある人だと思います
返信する
見えてくる自分 (ひろなん@風琴屋)
2008-02-11 10:05:23
しまりすさん、ようこそ!

花山大吉が、無意識レベルにまで根ざしていたというのは、我ながらおどろきです。
もっと、クールでダークなキャラが合っていると思っていたので。

葉っぱが落ちてきて、茂みの奥のものが見えてくるように、若い頃には見えなかった自分自身が年とともに見えてくるところがありますね。
返信する

コメントを投稿