吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

ゲストハウスの野望

2013年05月30日 | 思うこと

何故そんなものが欲しいのか?

前回語ったように、ゲストハウスと言えば聞こえが良いけど、簡易宿泊所みたいなものを用意したいと思っているのです。

僕の仕事の様子を見せるとか、例えばオルガンの解体組立ショーなぞをするとか、修復合宿をするとか、或いは宿泊してのオルガンの練習だとか、そういった形で情報発信や人との関わりをして行きたいと考えているからです。
それはちょっと前のオタク宣言で述べた通り、人との関わりということを進めていく方針だからです。

僕の仕事の場合、ネットでの情報発信にはあまり向いていないように思います。
僕らが作ったり直したりしているのは楽器です。
音ではありませんし、音楽でもありません。
人が見て、触れて、木や革やニスの匂いを感じ、音を出す道具です。
音が一番大事ではありますが、その他の事柄もまた非常に大事なのです。

音については、音量感というものが伝えにくいものです。
音響機器に統一規格があって、ボリューム5が本来の音量、みたいなことにはなっていません。
大音量のクラビコード(かそけき音です)は実在しないのですが、再生音楽では普通にあります。

そんなことは実体験するのが手っ取り早いと思うのです。
ディスプレイ上の画像とスピーカーの音で満足出来る人は、それなりの供給者はすでにたくさん居ますし、自宅でも十分に楽しめる時代です。しかし、直接、本来の音やモノに触れたい人は満たされないわけです。もっとも僕の供給力も大したことないのだけれどね。

まあ、会社なんぞだったら、需要の開拓だのと言うのでしょうが、こちとらそれほどのモンじゃない。
ただ単に、同じような欲求や興味を持つ人と会いたい、関わりたいというだけです。

なにしろ田舎暮らしだものでね。来てもらうしかないのだけど、それにはお金と時間がかかる。
そこで、お金のハードルを落として時間の方に振り分けてもらおうということです。
老若男女誰でも、そこそこの快適さで安心して泊まれるような設備があると良いなあと思うわけです。

別にね、仕事のネタだけじゃなくても良いのですよ。
アニメ好き(ただし最近のはちょっと)でも良いし、原子力は大嫌いだけど原始力は大好きとか、焚き火は体験したいけど、テントや野○ソはちょっととか、そんなのでもね。

わざわざ建物を建てるのもなんなので、倉庫の隅を仕切ったりするところから始めるかな。
木造で鉄道車両型の建物を建てて、寝台車みたいにするなんてのも良いなあ。

思い願っただけでは何も変わらないけれど、思い願わなきゃ何も始まらないからね。
まずは思うことを。


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