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ばりん3g

自己肯定感が高いだけでは健康にはならない。

2015年に発表された論文によると、自己肯定感の高さは必ずしも健康に結びつかないとされている。

 

前回、私は「自己肯定感は間接的に健康に影響している」といった。

私は確かに「自己肯定感は間接的に健康に影響している」といった。

だが、私は「自己肯定感は直接的に健康に影響している」とは一言も言っていない。

ここが、こういった思考法やマインドセットや自己肯定感に共通する罠である。

 

確かに、自己肯定感は健康になるための起点にも、健康に関する情報の受け入れをスムーズにするものにもなる。

が、すべてはそれらの思考が充分に発揮される環境が整っていないと効力を発揮しない

発明やアイデアを具現化するのに資金や時間を要するように、健康やそれに対する意識も実行するのにお金や余裕がなければいけないのだ。

類似する例に「うつ病を治すには運動をすればいい→その運動をする気力がありません」「うつ病を治すには睡眠をとればいい→その睡眠をとる余力もありません」というものがある。

『病を治すための余力もない』なんて状況を回避するために、医師らはつねに早期の治療を促し、また環境を整えるよう警告しているのだ。

 

「それは素晴らしい考えだな。で、その考えが効果を発揮する環境を、その作り方を教えてくれないか?」

そんなことを教えるのは容易ではない。個々によってまるで違うし、人によっては教えたくもないだろう。

だから私たちは「思考法やマインドセットを教えるので精いっぱいだよ」と振舞っているのだ。


論文を参考にいろいろ喋るブログです。

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