走り初めライドオン

今更ですが、あけましておめでとうございます。今年はじめのサーキット走行で、1月13日の鈴鹿東・ライドオンを走ってきました。

走ってきたのは一昨日になりますが、まだ筋肉痛が残っている状態です。無駄な力が入っている証拠ですね。更新が遅くなったのは筋肉痛が原因ではなく、単にタイムの更新はなかったので急いで書く気が起こらなかっただけです・・・

さて、ライドオンにしては珍しく日曜日に枠のあった13日。シーズンオフの特例なんだと思います。ちなみに、鈴鹿の冬のフリー走行枠は割引があります。通常1枠30分が3100円のところ、2300円。お得なので、寒さを我慢しても、走れるなら走り込みたいところです。だから寒くても我慢しなくちゃいけません。朝が早くても我慢しなくちゃいけません。早いと言っても5時起きの6時半出発でしたが。夏ならなんてことない時間なんですが、冬場は真っ暗ですから、早朝感があります。
名四国道の日光川大橋で日の出、そこから少し進んで揖斐長良大橋手前の電光掲示板には3℃の表示。アメダスだと1℃くらいだったようです。日の出前後が一番冷えるといいますからね。なかなかの寒さです。

現地到着は8時ちょうど。入り口で案内のおねーさんがいらっしゃるのですが、会員証を出そうとしたら「いえいえ、大丈夫ですよ。もうお顔を覚えてますから」と。え?年に数回しか走行していないのに顔を覚えられていると?ありがたい話ですが、顔を覚える能力が低い私にとっては羨ましいスキルですw
で、8時半くらいのピットレーンからの空模様。雲ひとつない青空です。寒いけど。太陽もまだ上り始めたとこ、といった感じ。というか、ピットレーンでのこのような写真はこれまでにも毎回のように撮っていますが、この角度で太陽がモロに入っている写真って初めてかも?それだけ朝が早いってことです。ちなみに3枚目、向こうの方でキラキラ光っているの、海です。伊勢湾がこの角度から見えるんです。走行中は見る余裕ありませんけどねw でも、伊勢湾がこんなにキラキラしているのも初めて見た(意識した)かも。やっぱり冬場って、今まであまり走っていないんですね。そういえば、毎年年末年始に1日くらいは走行枠がありましたが、たいてい雪が降ったり極寒だったりで諦めてたんだった。それに比べると、今年のこの枠は走る気になれる程度にはマシな気候なのかも。

というわけで、9時30分からの02枠と10時50分からの04枠のROC-E枠を走ることにしました。02枠は結構寒いだろうから鈴鹿のコースを思い出す程度の走りで、04枠は暖かければ頑張る、といったつもりで。走行準備はもちろんウォーマーを最優先に、さっさと準備を済ませました。(何やら写りたがりが入ってきてますがw) 鈴鹿なのでバッフルも抜き。テールランプのテーピングは、最近非推奨どころか「貼らずに、後ろの人がわかりやすいようにしてください」という要請があるので、テーピングなしです。

ところで、前回西浦での走行後のタイヤ写真を撮り忘れていたので、今回の走行前に撮っておきました。フロントは、一見溝があるように見えますが、右と左を比べると右のほうが溝が浅いことがわかります(スリップサインの深さ、とか)。もう信用はできないレベルですね。リアはもっと酷い。写真下側のスリップサイン周辺は溝があるように見えますが、これは写真のトリック。実際の目視ではフェンダー側で見えている風な、スリップサインより外側がツライチになりかかっている状態です。ただ幸いなことに、鈴鹿東はアクセル開け開けで立ち上がるコーナーは右コーナーばかりなので、リアの左が無くてもそこそこ走れるはず、という目論見はありました。

さて、こんなタイヤコンディションで9時30分にスタート。体感としてこの季節にしてはそれほど寒いというほどではありませんが、やはり路面温度は上がっていないようで、ウォーミングアップの2周の先導走行の間、3コーナーや逆バンクなどでグリップの手応えがないような不安になる感触がありました。氷の上、ってほどじゃないですが、「不用意にバンクしたら飛ぶな」くらいの。なので、走行開始後も初め3,4周くらいは様子見。1分2秒くらいで走ります。その間、周囲を観察していると・・・やっぱり日曜日のライドオンということでほぼフルグリッド。そしてレベルもいろいろな方が・・・。単純にタイムだけではなくてラインが想定外な人がいたり、と不用意な追い抜きは怖いことになる予感。追い抜きの際は慎重に確実なタイミングを見計らうようにします。そのうちタイヤも暖まってきて、そこそこ攻められるようになってきて5周目に59秒5を出しましたが、その後はしばらくひたすら追い抜きが続き、1分を切れません。しかも、2コーナー、3コーナー、逆バンクは相変わらず、なんだか妙なグリップ感。タイヤも無くなってるから無理はしないように、と思っている時にクリアラップ到来。
タイムを出しに行ったわけじゃないですが、1コーナーの進入速度と2コーナーであまり減速しすぎずに曲がれたこととで、残りを今まで通りのつもりで走りきった結果、58秒37。この日のベストが出ました。このコンディションでこれなら、夏の57秒76もまぐれじゃなさそうだな、くらいには思える程度の手応えは得られました。

ただ、問題も発生。写真の通り、酷いアブレーションが出ました。リアはアブレーションですが、フロントはこれもアブレーションというんでしょうか?なんだかアスファルトを構成している石一個一個で削り取られたような、えぐられた痕のようになっています。ちゃんとフロントフォークを動かすようにセッティングしたつもりでしたが、足りなかったか。今回は路面温度が低いということもあるので、原因を一つに特定することは難しいでしょうが。ちなみに、リアはもう諦めています。最終の立ち上がりが原因なのは明白。走行中、残り10分を切ったあたりから最終立ち上がりの加速が鈍くなってきて、一瞬エンジンの不調も疑いましたが、車体が立つと正常に加速する。つまり、車体が傾いた状態で加速している時にリアタイヤがちゃんとグリップしていないので加速しにくいのだとわかり、走っている最中からリアタイヤが酷いことになっているのはわかっていました。リアタイヤは夏場はほとんど荒れないので、今回の原因は路面温度なのだと思っています。

さて。一本目終了後にこのタイヤを見てやる気は減退。ですが、もう既に枠は購入済みなのでコースを思い出す(忘れない)ための練習走行と割り切ります。

で、二本目。この頃には太陽も高くなり、路面温度も上昇。気温もアメダスの記録では11時に9.9℃(亀山)。路面コンディション的には不安はなくなりました。で、ちょっとイキって先頭に並びましたw 走行開始後もそこそこ勢いよく飛び出して、ストレートに戻ってきてアタック開始!と思ったら、1コーナーにコースイン車両がいてガッカリ・・・しているところをKDCの内田選手(有名人だし、実名出してもいいですよね?)に抜かれました。こりゃ、ついていって参考にしなきゃ!と頑張ってついていきます。追いつくことは当然できませんが、それほど離れないでダンロップまでついていけました。あれ?内田選手、そんなに遅くないよね?と思ってストレートに出ると・・・なんと全開加速せずに私の675のスピードに合わせてくださってます。「おお、これはもしかして、内田選手に稽古つけてもらえる?」と嬉しくなり、頑張ってついていきます。正直、タイヤのアブレーションのことは半分くらい頭から抜けていましたw もう必死になってついていって、いくつかわかったことがあります。例えば2コーナー。これまで、1コーナーはできる限り速度を落とさずに入っていって、1コーナークリップを過ぎたあたりでシフトダウンし、そこからアクセルを当ててトラクションを掛けながら2コーナーを曲がっていく・・・というイメージでしたが、2コーナーがどうしても出口で大きくはらんでしまっていました。速い人ほど、2コーナーの立ち上がりはミドルくらいで立ち上がり、3コーナーまでに無駄な旋回をしないラインで走っています。内田選手もそうでした。それが、後ろについて走っていても何故曲がれるのか初めのうちはさっぱりわかりませんでした。だって、2コーナーの進入ではゼブラが始まる辺りからインについているんです。そんなにイン付きが早くては私は到底曲がりきれません。が、もう少しよく観察すると、1コーナーから2コーナーに進入するまでに一度アウトまで大きく広がっていました。そしてアウトから2コーナーに向かい始めるところで既に向きが変わっているようです。つまり、インについてから向きを変えるのではなく、進入をアウトから入ることで減速を最小限にした上で向きを変える場所(空間?距離?)を確保しているのか、ということがわかりました。走行時間のかなり後半の方ですが。それをちょっと試してみたところ、2コーナーが安定して曲がれるようになった気がしています。追い抜きが絡んだり、体力がなくなっていたりして、タイムには反映できませんでしたが。他には、追い抜きのラインが大変勉強になりました。私の場合はレコードラインをちょっとずらす程度で、3~5コーナーのS字区間で人よりも加速することで追い抜く、といった程度のことしかできませんが、内田選手の場合はもっと変幻自在にいろんなラインで他の人達を避けていました。一つ一つ書き出せませんが、例えば3~5コーナーでの追い抜きも、3コーナーは人の後ろから入りつつも4コーナーがアウト・インインで立ち上がれるようなラインとして、5コーナーの時点でアウトから抜き去る、といったライン。私は4コーナーの立ち上がりで前の人にアウトから並びかけて、5コーナーまでの加速で前に出て、5コーナーではインに入っているから抜ける、という方法しかできませんが、これ、前の人が4コーナーの立ち上がりでアウトにはらんできたら接触するんですよね。そうならないタイミングを見計らっているつもりですが、危険は残ります。内田選手の抜き方のほうが遥かに安全。でも、あのラインは結構レコードラインから外れたところを走るので、ラインに自由度がないと真似できません。やっぱりレースで抜きつ抜かれつを経験している人はこういうのが上手いんだなぁ、と魅せられました。また、逆にわからなかったこともあります。一番の心残りはダンロップから最終コーナー。私はいつも最終コーナーを、アクセルを閉じ気味で曲がっているので、パーシャルを当てて曲がれている人がどうやって曲がっているのかわかりません。それはダンロップからのラインも関係しているように思っているのですが、そこは何度見ても再現できず、毎回ピットレーンの合流地点辺りからグイッと離されていきました。あれが掴めたら0.5秒は伸びそうな気がするんだよなぁ。まだまだ勉強が足りません。

ですが、内田選手のおかげで、あのダメダメタイヤの割には58秒後半が何度も出ました。58秒後半なら「楽に」出るようになった印象です。さらに、2本目終了後のタイヤがこれなのですが、アブレーションが少なくなっています。もちろん、路面温度が上昇したことも大きな要因なのでしょうが、内田選手を見習ったことで、無駄な力が抜けて綺麗に走れたからかも、とも思っています。ともあれ、貴重な経験でした。走行枠30分のうち(正確には測っていませんが)体感で20分位レクチャーを受けていたような気がしますw 本当にありがとうございました。

とりあえず、そんな感じで冬のライドオンにしては楽しめましたし、勉強もできました。これで4600円だからお得ですね!w 最後は体力が続かなくて5分ほど残して終了しましたが、周回数は2本で50周。距離にして130km。たっぷり堪能しました。フルもこれくらい堪能できればなぁ・・・いやいや、ライドオンでフル枠があるだけありがたいと思わなきゃいけませんね。次走れるのはいつの日か・・・
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
« スパ西浦 風... 西浦 2月16日 »
 
コメント
 
 
 
Unknown (はいやん)
2019-01-16 20:10:24
この日はとっても好天でしたね。
自分は残念ながらヘビーな風邪で寝込んでました。
一緒に走って色々教えてもらいたかったですよ〜
鈴鹿のお師匠
 
 
 
Unknown (嘉平)
2019-01-16 22:06:56
>はいやんさん
いい天気でした。午後なら最高だったんですが・・・w

現地ではPちゃん(初鈴鹿?)も来ていて、
「はいやんさんもきっと来ると思ってたのに、来ないねー」
と話していました。
まさか風邪とは・・・残念です。
お大事になさってください。

鈴鹿のお師匠、ほんと素晴らしかったです。
走行終了後、その足で帰られたので(いつも?)お話できませんでしたが、
いつも走りで会話してくださってる感じがして、感謝してもしきれません。
個人的にも、相手してもらえるレベルには到達したのかなと思って、喜んでいます。
次回ははいやんさんも、風邪などひかず、是非!
 
 
 
Unknown (ヒヨコライダーでは無くチキン野郎)
2019-01-17 23:48:02
はい。
様々なレベルの底辺の方のライダーです。
ボトルネックに成っていて申し訳ありません!
後、折角嘉平さん見付けたので、以前お約束した写真焼いたCDRを車の中探しましたが何処にも無い!・゜・(つД`)・゜・
と思ったら自宅のパソコン付近に有りました。_:(´ཀ`」 ∠):_
此れからは車に常備して置きます。(*`・ω・)ゞ
 
 
 
Unknown (嘉平)
2019-01-26 05:58:35
>チキン野郎さん(お名前を間違ってしまい申し訳ありません)
レスが遅れて申し訳ありません。
ブログに書くネタがないと、自分のブログを確認しないもので・・・

レベルが様々なのは混走なので当然ですが、
クラス分けの基準がオフィシャルで明示(1分5秒以内かどうか)されているので、
それは守ってほしいと思っています。
やっぱりその辺を境に、ライン取りやブレーキ・加速ポイントが違うので。
私自身のタイムのためではなく、事故が起きないために守ってほしいと思っています。

以前の写真については忘れていただいて構いませんよ。
これからしばらくはサーキット走行ができないと思うので、お会いできないと思います。
お気遣いありがとうございました。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。