7月15日(日) 鈴鹿東ライドオン

さて,改めて7月15日のライドオンについて.この日もフルコースではなく東コースですが,それでも日曜日にライドオンの枠があるのは大変ありがたい.しかもこの日は雨の心配なし.それなら走るしか!

天気は見ての通り快晴.鈴鹿(といっても記録があるのは亀山ですが)の気温は10時で30℃,14時で33.9℃.熱中症必至ですw これは絶対に体力が持たないと判断して,走行枠は02枠(10時から10時30分)と06枠(14時30分から15時)の2本だけにしました.この日は午前も午後も丸一日ライドオン枠だったんですけどね.たくさん枠があっても体力が持たないので.同じピットには4枠走った人もいましたが・・・自分の貧弱さを思い知りました.

それはともかく,車両について.前の週のライドオンでアブレーションが出ていたフロントタイヤですが,結局新品は間に合わず.でも,走らないという選択肢は私にはありません.コースに出ることで目を慣らすことも重要なミッションです.なので,2コーナーや逆バンクでは細心の注意を払って走る,ということにしました.

ちなみに,タイヤを注文に行ったときにアブレーションが出た話をしたところ,「2コーナーと逆バンクでしょ」と的確な指摘を受けました.さすが,年季が違います.で,原因を相談したところ,「きっとフロントフォークが『動いてなく』て『荷重がかかってない』んでしょうね」と.フロントフォークのダンパー(伸び側)を締めすぎて,コーナリング中にフロントフォークが伸びようとせずタイヤを地面に押し付ける力が足りていないため,タイヤが潰れずに表面だけでグリップを維持しようとしていて,アブレーションが出るのだそうです.対策として,【フロントの伸び側ダンパーを緩める】【上半身をフロントに覆い被さるようにして,体重移動で荷重を稼ぐ】【リアショックが縮んだままにならないようにする(ダンパーだけでなく,バネレートの見直しも)】などを挙げてもらいました.確かにフロントの伸び側ダンパーはかなり締め込んでいます.西浦では1.5もしくは2クリック戻し,鈴鹿ツインや鈴鹿のコースでは3クリック戻しです.「これではまだまだ硬い,動かさなきゃ」と指摘されました.サスの対応はタイムを稼ぐための乗り方としても今後重要になってくる案件で,以下の走り方の立ち上がりのためにも必要だと教えてもらいました.

その走り方とは,渡辺一樹選手のYoutube動画のように,S字などは進入時にアクセルを閉じず,開けたままバンクさせて回転数が一瞬上昇(タイヤのショルダー部の外周はセンターの外周より短いので,同じ速度でバンクするとリアタイヤがよりたくさん回らないといけないから)した後にちょっと緩める.そうすると緩めた瞬間に向きが変わるので,そこから改めてアクセルを開ける.アクセルを開けると車体が立ってくるので,その勢いを利用して切り返す.鈴鹿の東コースでは主にこの方法をリズムよくこなすのが,速い人の走り方なんだそうです.上で書いた「サスを動かす」というのは,アクセルを開けたら車体が立ってくるようなサスセッティングにする意図が込められており,適正なセッティングならアクセル操作でそこそこ切り返しができて,体力を無駄に消費しないのだそうです.うん,私,今までめちゃくちゃ力ずくで切り返してました.めっちゃ腕が上がってました.それはフロントサスを固めすぎていたからなんですね.反省.

というわけで15日はフロントの伸び側ダンパーを4クリック戻しにしてみました.低速コースだとすぐに戻ってきて走りにくそうですが,100km/h以下に落ちない鈴鹿東ならこれでもまだ甘いかも? そしてもう一つ.この日の課題は「アクセルを戻してからコーナー進入しないこと」.今までそういう走り方ばかりしてきてそれに慣れてしまっていましたが,そうじゃない,上で書いた渡辺一樹選手のような走り方を身に着けよう,という課題.あんな走り方は神の領域で自分には一生馴染みのないものだと思っていましたが,「速度は落としていいから,その走り方というかリズムを身につける練習をしたほうがいいよ」と言われてやる気になってみましたw 確かに,特に3コーナーは進入前にアクセルを閉じてラインと速度と回転数の様子を探りながら進入していく・・・という空走距離が以前から気になっていました.そうじゃないリズムを,少し速度を落として練習してみよう,という課題です.

結果として,このように58秒台が比較的楽に出ました.店長の言う通りアクセルで切り返せて,あまり力を入れる必要がないということもわかりましたし,3コーナーの空走距離がなくなったような気がしています.渡辺一樹選手のような3コーナー進入で1000回転以上上昇するような走りは無理ですが,2,300回転くらい,気持ち音が大きくなるような走り方は,実践したつもりです.また,フロントのセッティングとできる限りフロントに覆い被さるような乗り方を心がけて2コーナーと逆バンクを走っていましたが,走行後のフロントタイヤは相変わらずアブレーションが消えませんでした.

で,02枠でもお腹いっぱいでしたが,十分休息した後の06枠.ついにやってしまいました.
走行終了2,3分前に3コーナー先のグラベルに突っ込んでしまいました.理由は・・・ガス欠w 走り方をミスったんじゃありません.燃料の消費量の予測と,自分がそんなに長時間走る予定じゃなかった,という計算ミスによるものです.ほとんど終わりかけの時間とはいえ,同じ走行枠の方々にはご迷惑をおかけしてしまいました.深くお詫びいたします.

しかし,走行枠をほぼフルに走りきったタイミングでグラベルに突っ込み,ヘルメットも脱がずにスポンジバリアの外側に退避.その状態で積車が来るまで5分ちょっと.これがこの日で一番暑かったw 走行をそのまま終了してピットに戻っていればもうちょっとマシだったんじゃないかと思うのですが,この時は積車に乗った時点で目眩がしそうなくらいの貧血.それでも必死にしがみついてピットまで戻りました.戻った瞬間,全ての力が抜けて寝転んでました.幸い意識が飛んだり,水分を飲んでも戻したり,といったことはなかったので,熱中症の手前で踏みとどまったのだと思いますが,普通に動けるようになるまで1時間くらいはかかったように思います.その間,面倒を見てくださったDUCATOさんと同じピットだった方々,本当にありがとうございました.

その熱中症寸前が影響したのか,もしくは最低気温28℃の超熱帯夜が続いたせいか,数日後から喉を痛めて夏風邪を引き,熱は3,4日で引いたものの,のどのイガイガは今なお完治はしておらず,口で息を吸い込むたびに咳をしている有様です.

熱中症の話で終わっては面白くないので,最後にタイヤ交換した話.その後入荷したタイヤは,7月21,22日は寝込んでいたために外出できず,28日にようやく交換することができました.その時にはグラベルの草も取れていたので,アブレーションがどれくらいになったのか確認してみたところ・・・写真のように本当のボロボロになっていました.確かに06枠では2コーナーが怖くて減速しまくっていましたが,こんな有様なら攻めなくて正解といったところでしょうか.パターンの溝の角が削り取られているような状態は初めての経験です.今はフロントだけ新品になっていますが,次に鈴鹿を走ったらすぐにこんな状態になったら・・・泣きますね.セッティングを詰めなきゃ・・・
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お疲れ様でした! (チキンライダー)
2018-08-16 20:28:48
ガス欠・・・
私は今の所ギリギリの所で踏み止まって居ますが、いつかやりそうな気がします。
スクリーンにガス欠注意のステッカー切って貼ろうかな?
そう言えば8/15日のF-ROC走られてましたよね?
嘉平さんだ!!と思い激写致しました。
その写真をお渡ししたいのですが、今度お会いした時用にCDRに焼いて置きますね。(*`・ω・)ゞ
 
 
 
Unknown (嘉平)
2018-08-18 07:46:14
>チキンライダーさん
鈴鹿はアクセルを開けまくるせいか,他よりも燃費が悪く,つい計算を誤ってしまいます.
ガス欠で加速できない時に周囲との速度差が大きくて怖いので,
鈴鹿ではホントに気をつけたほうがいいと思います.

8/15,確かにFROCを走りました.
あの日は雨で大変だったので,そのネタでまた長々書く予定です(笑)
激写,というと・・・ヘアピンでしょうか?カメラを構えられてるなーとは思ってましたがw
いつお会いできるかわからないので,CD-Rなんて申し訳ないです.
お気になさらず.
また鈴鹿や西浦(でもお会いする方ですよね?)でお会いした時はよろしくお願いします.
 
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