大阪モーターサイクルショー2008 試乗記

今日はスパ西浦に行く予定だったのに・・・先週から予約してたのに・・・結局昼前後まで雨が降っていて、出かける気にもならない一日でした。夕方ちょこっとRW南名古屋まで行って、注文していたCBのステップの補修パーツを取りに行って終わり。せっかくの休日を・・・無駄な過ごし方をしてしまった・・・_| ̄|○

さて、今日の日記(?)はさておき、大阪モーターサイクルショーでの試乗会で乗ったバイクについて、軽くインプレなど。

試乗会は一日に4回行なわれ、毎回事前に(1時間ほど前だったかな?)整理券の配布が行なわれ、試乗会場への入場者数が130人に制限され、それぞれの回で1時間半が割り当てられています(初回の午前の部だけ、入場者数を160人とし、割り当て時間が2時間ありました)。その時間の間は何度並びなおしても自由。なので、不人気な車種ばかり選べば4,5台は軽く試乗できます。フォルツァとかのビッグスクーターは係員の方がしつこいくらい「空いてますよー」とアピールしていたくらい人気なかったので、それらを選べば6台くらいは可能だったかも?逆にCBR600RRは人気がありすぎて、私が2台ほど乗る間にずーっと待っている人を見かけたくらい。とりあえず、私の選んだのは比較的不人気車種だったらしく、F800S、690DUKE、690Supermoto、G650Xcountryの順に4台乗りました。BMWとKTMのみですね。国内メーカーが嫌いなわけじゃないんですが、今あえて試乗してみたいのってNinja250Rくらいだけど、ラインナップになかったしなぁ・・・

さて、それでは試乗した順番にインプレなど。

F800Sは適度なサイズのツインバイクということで気になっていました。2年前の大阪モーターサイクルショーの時は跨ることしか出来なかったので、今回はエンジンの感触などを確かめに。(あと、最初に乗ることでコースを確かめ、あとで乗るつもりだった690DUKEでどう乗れば良いのかチェックしよう、なんて魂胆もちょこっとだけありました)で、実際エンジンをかけてみると、パラツインらしい(?)大人しい振動。En-6nはもうちょっとトコトコした鼓動感がありましたが、コイツはそれほど鼓動感の主張を感じません。で、とりあえず先導車に付いて走行開始。・・・・・・ペース抑えすぎ('A`) まぁ仕方ありませんが。まず50mほどの直線を1速で引っ張り、加速とブレーキングを確かめます。うーん、狭すぎてなんとも言えませんが、普通といえば普通、適度な意のまま感(欲しいだけのパワーと不安感の無い制動力)があります。で、そのあとに軽い(本当に体を揺するだけで切り返せる)S字。わざと速度を出して切り返してみますが、まぁ、普通w そこで(わざと間を空けていたのですが、S字で加速した為に)前走者につまってしまって、かなりの低速度でUターン(左)。ここでアイドリング回転数でUターンしなければならず、エンストするかと思ったのですが、アイドリングでしっかり粘ってくれたので、そのままトコトコと進んで無事Uターン終了。ここでのエンジンの粘りは鼓動感の無さが逆に功を奏したといったところでした。その後、先ほどのS字+直線の横を一直線に加速し、再び左へのUターン(今度はコーンでカーブが作られ、Rが大きく取れる)をして同じコースに戻ります。で、同じ直線→S字→Uターン→直線として、今度はそのまま車両置き場に戻ってくるコース。とりあえず、こんなコースを2周した印象だけですが、良くも悪くも普通、でしたw 良い意味としては、癖が無くすぐにとっつくことが出来、それでいて上記のように適度な加速・減速が体験できるので、車体の動力に関する不満は出てこないだろうという意味。逆に悪い意味としては、癖が無いゆえに優等生過ぎて飽きそうな感じ。ただ、これは私もCB400SFという癖の無い優等生に乗っている経験上、バイクそれ自体に惚れるのではなく、バイクを操る一連の動作を楽しむバイクライフが目的の人には全く問題とならないのではないでしょうか。ただ、当然のことながら私が買ってしまえばCBとかなりの部分が被ることになるので、やはり却下かな、とw

お次は690DUKE。コイツは会場でも既に見て知っていましたが、ネイキッドなのかと思えばオフ車のような長い(タンクの上まである)シートに、オフ車のようなギザギザのあるステップ。しかし、座ってしまえばポジションはやはりネイキッド。ハンドル幅は若干広めですが、SuperDUKEやストリートトリプルも広かったですし、欧州のストリートファイターとはこういうハンドル幅なのでしょう。あと、車中がかなり軽い!ストリートトリプルも軽いと思いましたが、こいつはもっと軽い!軽さだけはオフ車的ですw あとでカタログスペックを見てみたら、半乾燥重量で148.5kg。ストリートトリプルの乾燥重量が167kgですから、20kg近く軽いことになります。この軽さは大いに武器になりますね。しかし、とりあえず私はこのバイクをネイキッドバイクとして見てみたかったので、シートやステップのことは忘れることにしてCBを扱っている時の気分でスタートしてみます。初めの直線での加速は再び1速で引っ張りますが・・・面白い!シングルなのにVツインのようなパルス感で、しかも結構引っ張れます。で、F800Sよりもピックアップは鋭く、キビキビ加速します。その後、S字の手前でブレーキング・・・・・・で、思ったよりも若干ノーズダイブしました。と言っても、あくまで「想像していたよりも」という程度ですが。ここら辺の足回りはネイキッドのしっかり踏ん張る感じではなく、モタード的な動かす足回りなのかなぁとも。と言っても、直後に乗ったSupermotoと比べれば、あくまでロードスポーツバイクの範疇なんだなと思いましたけどね。ああ、SuperDUKEの足回りがどんなのだったか思い出せないのです。美浜で走った時にどうだったかなと・・・。あれも意外とノーズダイブして「おっとっと」と思ったんだっけ?だから、KTMはそもそもそういう足回りにする傾向があるのかも? その後のUターンでは再びアイドリング付近でのUターンとなりましたが、コイツでアイドリング付近でのUターンはちょっと怖かったです。微妙にエンストしそうな不安定なエンジンの爆発感。そもそもシングルってのがこういうエンジンなんでしょうが。ただ、2周目で落ち着いてじっくり見直してみると、不安定なだけでエンストはしませんでした。ここら辺はやはりシングルエンジンという物に慣れることから始めるべきなのかも知れません。総評としては、よく動く足回りを持つシングルロードスポーツ。しかし、シングルと言っても回した際の鼓動感、伸び感はVツイン、それも空冷のそれに非常に似ているような印象でした。このエンジンの感触が690DUKEを気に入った最大の理由ですね。これで何故シートやステップがああなのか、私個人としては少々疑問なのですが・・・普通にネイキッドとしてロードスポーツバイク風にすれば良いじゃないと思うんですが、しかし、あのオフ車風味も残っているのがDUKEのDUKEたる所以なのかも知れず、ここら変の割り切りは難しい所ですね。カスタムで完全にロードバイク風にしてしまうというのも手かもしれません。

さて、今度は同じエンジンを積んだ690Supermoto。大き目の排気量を持つモタードです。ええ、以前のKTMの試乗会などの時にも思いましたが、大きな排気量のモタードはやはり鬼門でしたw 車体の動きが掴めないんですw ピックアップの鋭い加速は楽しいのですが、やはり普通のロードバイク的なブレーキングではノーズダイブしすぎて焦ります。そこからアクセルを開けなおすと、フロントは伸び、リアサスが沈むのがはっきりと分かり、S字で切り返す際にフロントの接地感が薄くなってどうしようかと・・・。その後、Uターンではオフ車っぽくリーンアウトで曲がろうとしてみましたが、どこまでも倒れていく感じがしてビビってしまい、倒しこみが甘くなり、結局恥ずかしい大回りに・・・。エンジンの感触は690DUKEと同じなのですが、モタードの足回りがどうやって乗れば良いのか分からないまま試乗の2周が終わってしまいました。やはり私には大排気量のモタードは縁の遠い存在なのでしょう。ただ、以前(もう3年程前か?)、RW南名古屋でハスクバーナのSM450R(だっけ?)に乗ったときの、ビリビリ来る不快なほどの振動は一切ありませんでした。ピックアップも、鋭いとは言ってもあくまで同程度の排気量のマルチエンジンと比較した場合の話。ある程度勢いよくアクセルを開けても置いていかれるほどの鋭い加速というほどではなく、頭がついていける範囲内でした。つまり何が言いたいかというと、「大排気量モタードとして初めの一台」としては良いバイクなんじゃないかと。きっと街乗りも普通にこなせるでしょうし、サーキットで本気で走ってもレースにでも出ない限り不満はないんじゃないかと。あ、ただ試乗車はクラッチが近すぎて(かなり握りこまないとクラッチが切れない位置になっていて)、最初の発進時に半クラを当てようとしたとき、エンストしてしまいました・・・_| ̄|○ これは自分で調整すれば済む話ですが、エンスト時も大きな衝撃(物によっては一瞬ガツンと来てサスが前後に振られるような物もありますしね)はなく、これも適度に柔らかめのエンジンのおかげなのかなと思ってみたり。・・・・・・褒めすぎかな?w

最後はBMWのG650Xcountry(クロスカントリー、と読みます)。これはBMWが何をどう思ったのか、BMWのラインナップの中ではモタード的な位置付けのバイクになります。Enduro用としてはG650Xchallengeというのもありますね。こっちは国内の何かのレースにほぼストック状態で出て勝てたとか、意外と侮れない存在のようです。ですが、690Supermotoの後に乗るのでは霞んでしまうだろうなと思って乗ってみると・・・以外と良い感じです。Supermotoが明らかにモタード的な車体の動きで、慣れていない私が戸惑ったのとは対照的に、Xcountryはロード寄りの車体作りの印象で、足の動きは690DUKEと同じくらいの印象でした。しかし、Uターンなどでリーンアウトを取ってみるとそれはそれでなかなか良い感じで決まり、クルッと小回りできたのが好印象w いや、単にこの頃にはコースに慣れていたのと、Supermotoの時の失敗が活かされたってだけなんでしょうが・・・。いずれにしても、エンジンの特性はKTMのLC4よりも柔らかめ。こっちはUターン時にアイドリング状態でも止まりそうな不安感はありませんでした。もちろん、スペックを見れば、トルクも馬力もLC4ほどではなく、車重も168kg(但し、これは完全装備重量。満タン状態です)と若干重くはありますが、それだけでなく、鼓動感が柔らかい印象。一発一発の爆発が丸みを持っている印象でしたね。それゆえ、全体的にモタードバイクとして飛ばしてやろう!といった気分にはなれず、あくまでロードバイクの範疇で、ちょっと柔らかい足回りだから荒れた路面でも快適に走れますよ、的な使い方が向いているのかなと。使いこなせる人はサーキットでスライドまで持ち込めるのかもしれませんが、サーキットに持ち込むことまで想定して買うバイクじゃないですね。上記KTMの2車で例えるなら、DUKEとSupermotoの中間の使い方を想定していて、それの街乗り寄り、といった感じでしょうか。惜しむらくはBMWというブランド名に支払う金額の高さ・・・ですねw


結局4台乗ってみて、それぞれ良い印象を持ちました。面白かったです。それぞれが、だいたいイメージしていたとおりの印象だったのを確認できた、といったところでしょうか。雑誌などのインプレを読んで妄想を働かせる私ですが、その妄想とリアルとの差が少なくなってきたのは良いことですw 最近発売になったBiG MACHINE誌などのRC8のインプレを読んで、こっちも妄想を働かせるとしましょうw それはさておき、気に入った一台といえば690DUKEです。これは良いシングルロードスポーツです。後で知ったのですが、標準でスリッパークラッチが入っているんですね。確かに急激なエンブレを感じることは一切ありませんでしたが、逆に入っているのが分からないくらいスリッパークラッチのせいで違和感を感じるシーンもありませんでした。ということは・・・サーキットでもその効果は遺憾なく発揮できそうですね。最近、私の好みはやはりバーハンドルバイクなのかなと思うようになってきました。CB400SFに長く乗っていたからかもしれませんが、それ以上に「同じバイクならセパハンにしたほうが速く走れる」という変な妄想が昔はあったのですが、CB400SFで出すタイムを考えると、そんなことは一切無いんだな、と。自分の乗り方に合った車体であることが一番大事なのかなと、思うようになりました。そんなわけで、LC4エンジンを積んだ正真正銘のシングルロードスポーツ(セパレートハンドル・フルカウル)バイクのRC4(?)の噂もありますが、それよりも私は690DUKEをよりネイキッドらしくカスタムしたバイクの方が楽しく走れそうです。そんなわけで690DUKE、かなり気になる存在だったりします・・・
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