里山コスモスブログ

カヤ(榧の木) 雄株の雄花&雌株の雌花と幼い種子







上:雄株(前年枝の葉腋に雄花) 下:雌株(前年枝の下部に幼い種子、前年枝の上・新枝基部に雌花)



カヤ (榧の木 イチイ科 カヤ属 常緑高木 雌雄異株 花期4,5月 果期翌年秋) 神社・寺院等に大木が見られる。葉は線形で枝に2列に並ぶ。葉身は堅く先端が針状に尖り触ると非常に痛い。葉裏には2本の細く白い気孔帯が目立つ。雌株の雌花は緑色をした球形で、枝先の新枝(葉)の基部に数個つく。胚珠に繋がる珠孔から受粉滴を分泌し、これが花粉を捉えると胚珠に導き受精する。下方の前年枝の基部に昨年受精した成熟途上の種子が見える。この種子はこの秋に熟する。雄株の雄花(蕾)は前年枝の葉腋につき、球形で淡黄緑色をしているが、花期になると白褐色になって花粉を出す。種子は青い仮種皮(果肉状)で覆われており、これを潰すと清涼感のある強い芳香がする。1年半かけて秋に成熟すると仮種皮(果肉)が割れて茶褐色の核が出てくる。これを重曹を加えた水に数日間浸けて、レンジで加熱して、殻(種皮)を割って、実(胚乳)を食う。渋い! 渋抜きが足りないようである。


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