上:イヌザンショウ 下:サンショウの葉と花
イヌザンショウ (犬山椒 ミカン科 サンショウ属 学名Zanthoxylum schinifolium 落葉低木 雌雄異株 花期7,8月 果期9,10月) 枝に鋭い棘が1本づつ互生する(サンショウは2本対になってつく―対生)。奇数羽状複葉の葉が互生する。小葉は7,8対、縁に鈍鋸歯が多数つく(サンショウは鋸歯の数が6個ほどと少ない)、鋸歯の谷の部分に油点があり、葉面にも幾つかある。光に翳すと明点になって見える。枝先に散房状の花序を形成し淡黄色の小花を密につける。雌雄異株で雄花、雌花は各々別株につく。花弁は5枚で下部に萼が識別できる。雄花は黄色い葯が目立ち、雌花は3心皮に分かれた子房と柱頭が目立つ。果実は3個の分果からなり、熟すと各分果が裂開し黒い種子が現れる。果皮を噛んでも殆ど香辛味がない。
サンショウ:棘が対生、葉に強い香り、雌花は1個の花に2個の子房(2離生心皮)がつき、それぞれ個別に花柱・柱頭がつく。果実は2分果(3分果も散見)で、熟すと2裂して黒い種子が現れる。果皮を噛むと非常に強い香辛味がある。花は(花弁と萼の区別がない)花被片が1輪列に6片ほどつきている。
属名Zanthoxylum サンソス-クシロン (ブロンド色の木材)
種小名schinifolium ウルシ科サンショウモドキ属 コショウボク(Schinus molle )のような葉の