バイカウツギ(梅花空木 アジサイ科 バイカウツギ属 落葉低木 花期5,6月)和名は梅花に似た花の空木の意。
葉は対生、葉身は卵形で中ほどから葉先に向かって尖る。三行脈が特徴で縁に疎らに浅鋸歯、葉裏の脈上に毛が生える。
新梢の先に集散花序を出し純白の花を咲かせる。花は花弁4、雄蕊4が基本だが、各々5~6の花も観察される。また雄蕊の弁化(花弁化)が見られる。雄蕊は多数(30余り)、花柱は上部で4裂。
果実は蒴果で熟すと4裂開して種子を散布する。種子は膜状の翼の基部についている。
変種に葉裏が毛深いニッコウバイカウツギ(f. nikoensis)がある。又、園芸種で花芯が淡紫色の"ベル・エトワール"がよく栽培される。
学名Philadelphus satsumi
属名Philadelphus B.C.283~247のエジプト朝のファラオ プトレマイオス・ピラデルポス Ptolemy Philadelphusに因むとある。
種小名satsumi satsumi 別名薩摩ウツギのラテン語翻字
プトレマイオス・ピラデルポス
彼はエジプトのプトレマイオス朝の2世ファラオ(在位BC288-BC246)で、姉のアルシノエ2世と再婚し、「兄弟姉妹を愛する者達」という意のピラデルポスという異名を持つ。
ギリシア人を支配階層とする官僚的中央集権国家としての独占組織と強力な統制経済機構を布き、国富は王朝の歴史を通じ最大となった。文化面でも父の遺業を継ぎ、学士院と附属図書館に多数の学者、文人を招聘しアレクサンドリア文学の黄金時代を現出した。












TOP (目次) 画像・文 塩城 忠