上:ノウゼンカズラの花序・蕾・花冠 萼は緑色 下:湾曲した花糸と閉開する柱頭
下:ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラ(とおぼしきもの)の花径、萼筒実測
下:ノウゼンカズラ 花景
上:ノウゼンカズラ 花景色 下:アメリカノウゼンカズラ or ノウゼンカズラとの交雑種
下:ピンクノウゼンカズラ Podranea ricasoliana
ノウゼンカズラ (ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ属 落葉蔓性木本 学名Campsis grandiflora) 原産地中国。和名は漢名に語源を発し、平安時代の「本草和名」の乃宇世宇を経てのうぜんに転訛したという説。幹から吸着根を出し、他の木等によじ登る。葉は奇数羽状複葉。大型の円錐花序を形成し、花序軸に左右対称に花をつける。萼筒長く薄緑色で5裂、花筒はやや短め、花冠(合弁花)は大きなラッパ状で浅5裂、色は淡橙色~橙色。雄蕊は長短各2本で花糸が弓状に湾曲し花冠上側に寄り付く。この他に非常に短い花糸状のものが花筒部から出ている(写真)。雌蕊も花冠上側に寄り付き、柱頭が2枚に開いているものと、閉じたものが観察される。。受精の用意が整うと開くという。
属名Campsis 曲がったの意(雄蕊が湾曲し弓形をしていることを表すか)
種小名grandiflora は大きな花
アメリカノウゼンカズラ 学名Campsis radicans 原産地アメリカ、花は塊状になって咲く。花筒が長く花冠が小さいのが特徴。色はやや暗い赤橙色系。 radicans はRadice 根 (気根、付着根を指すのだろう)
両者の交配雑種 Campsis x tagliabuana ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラのハイブリッド “マダム・ガレン” が流通うする。花は塊状になって咲く。花筒はやや短く、色は明るい朱紅色。
ピンクノウゼンカズラ 学名Podranea ricasoliana ノウゼンカズラ科 ポドラネア属 原産地南アフリカ、常緑性低木 花色は淡ピンクで紫色の条線が7本入る。
Podranea とPandorea
Podranea is a genus of one or two species of flowering plants. Common names include Port St Johns Creeper and Pink Trumpet Vine. Podranea ricasoliana is a very showy plant, well known to many South African gardeners.
ポドラネア属は2種の顕花植物で1属をなしている。一般名はポート・セント・ジョンズ・クリーパー(蔓)およびピンク・トランペット・ヴァイン(蔓)です。Podranea ricasoliana(ピンクノーゼンカズラ)は非常に美しい植物で南アフリカの園芸家によく知られています。(属名Podraneaは、マレーシャ等に分布するパンドレア属Pandorea をもじって付けられています)。
Pandorea is a genus of 6 species, of woody climbing vines and creepers in the family Bignoniaceae. They are native to Malesia, Australia and New Caledonia. パンドレア(ソケイノウゼン)属はノウゼンカズラ科の木本の蔓/蔦植物6種で1属をなしています。それらはマレーシャ、オーストラリアそしてニュー・カレドニア原産です。Pandorea はギリシャ神話の人類初の女性パンドーラPandoraに由来する。(彼女は開けてはならないと言われていたパンドーラの箱を開けてしまい人類に様々な災いをもたらした。)