エゴノキ & ハクウンボク
エゴノキ(エゴノキ科 エゴノキ属 落葉高木 雌雄同株 花期5,6月 別名 萵苣の木 チサノキ/チシャノキ)
和名は果皮がえぐいことに由来。葉は互生、葉身は卵形で基部は楔形(くさび型)、葉先は鋭頭。縁は全縁(無鋸歯)又は浅鋸歯。
新梢の葉腋および頂部から花軸(花序柄)を長く伸ばし、花柄を垂らして白花を下向きに咲かせる。
花は萼壷に萼歯5、花冠5深裂、雄蕊(白い花糸10・黄色い葯)が花柱の下部を取り巻く。
果実は白緑色の卵球形をした蒴果で、宿存性の萼壷に坐して成長する。初秋に褐色に成熟すると果皮が割れて茶褐色の種子が現れる。
冬芽は裸芽、主芽と副芽が縦に並ぶ(縦生副芽)。果皮はサポニン成分を含みえぐい。エゴノネコアシと呼ばれる大きな虫瘤がつく。
夏休みの登校日の下校時に、水浴びの際青い果実を岩場で潰し小川に流したが魚が浮いた記憶はない。
学名Styrax japonica
属名Styrax storax (安息香) を産出する樹木の古代ギリシャ名
種小名 japonica Sieb.et Zucc.
Sieboldシーボルト et.(&) Zuccariniツッカリーニの連名
ハクウンボク(白雲木 エゴノキ科 エゴノキ属 落葉高木 雌雄同株 花期5月)
エゴノキに比べ葉・花序が大型。長い花軸(花序柄)に短い花柄が多数螺旋状について下向きに曲がり、白花を下向きに咲かせる。果実はエゴノキの倍以上大きい。
学名Styrax obassia Siebold et Zucc.
種小名obassia obassia大葉チシャのラテン語翻字
トップ 目次 画像・文 塩城忠