里山コスモスブログ

セイヨハコヤナギ(ポプラ)とカロリナハコヤナギ 樹形と葉


カロリナハコヤナギ (ヤナギ科 ハコヤナギ/ヤマナラシ属 学名Populus deltoides Populus  angulate 落葉高木 雌雄異株 花期3,4月 原産地:北米 別名カロリナポプラ) 枝が斜上しやや丸味のある樹形になる。葉は互生、葉身は正三角形~二等辺三角状で縁に鋸歯、側脈は5,6対。強健で生長が早く、公園、街路樹などによく植えられる。写真は近くのグランドの周囲に植えられたもので随分高く聳えている。3Dカメラであれば高さ(樹高)がすぐ分かるのだが、中学で習った三角関数 “tanθ=樹高/樹までの距離” の式で割り出すこともできる。こちら分度器と巻尺が必要となる。なにぶん高木なので花や実は観察する機会が得られていないが、川辺などで見る“ヤナギ”に似たようなものであろう。一般にポプラと言えばセイヨウハコヤナギを指すようである。
属名Populus   popular、people民衆の意味 popular:from populus,popularis "people"という説。ヤマナラシと呼ばれるように、長い立て板状葉柄についた葉がハタハタ震えて鳴ることに由来する説。
種小名deltoides  デルタ(三角)状の葉を指す。  angulate は angulatus 角張った 三角状の葉を意味するのか、枝が鋭角に斜上することを意味するのか、或いは葉柄が横幅がなく縦に厚い板を立てたような形(表裏がない稜のような葉柄)をしていることを指すのか、色々推理するが不詳。




この個体は逆さ竹箒というよりは円柱状の樹形

セイヨウハコヤナギ (ヤナギ科 ハコヤナギ/ヤマナラシ属 学名Populus nigra var. italic   落葉高木 雌雄異株  花期3,4月 原産地:ヨーロッパ 別名ポプラ、イタリアヤマナラシ) 枝は幹に沿って垂直方向に伸び横に広がらず、竹箒を逆さに立てたような或いは円柱状樹形になる。葉は互生、葉身は正三角形~横長菱形で縁に鋸歯、側脈は3,4対。葉柄は長く、板を立てたようで表裏がない。北大のポプラ並木等が有名。
種小名nigra 黒褐色の樹皮のことをいうのだろ。
ハコヤナギ属は種類が多く、容易に種間交配し雑種が生ずるとされ、交配園芸種もあり、血統書付でないと見分けが難しそうである。ポプラはゲノムサイズが小さく、最近ポプラのゲノム解読が進んでいるようである。

ゲノム  DNA 染色体 遺伝子
ゲノム=全遺伝子情報・・・ゲノム(genome)は遺伝子(gene)と染色体(chromosome)の合成語。ヒトゲノムは二重らせん状に連なった30億対のDNA(遺伝情報の基本単位)によって構成され、これらは23対46本の染色体に纏められている。1個1個のDNAには意味がなく(例えばアルファベットのように)、これが幾つか連なって遺伝子情報(意味のある言語)をなす。DNAが幾つか連なったタンパク質などの生成などに実際に働く「DNAの特定領域」のことを遺伝子と言う。ヒトの遺伝子数は3万ほどであると言われている。これはゲノムのうちの5%程度とされている。最近のニュースで、難病患者のDNAを読み解き、あるたんぱく質生成に関する遺伝子の一個のDNAの配列が異なっていることを発見したなどと発表されたりしている。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「8 樹木 花と葉と果実」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
2019年
人気記事