上:コムラサキ 下:シロミノコムラサキ
コムラサキ (シソ科APG <旧クマツヅラ科> ムラサキシキブ属 落葉低木 花期7月 果期9,10月) 幹・枝は淡赤紫色を帯びる。葉身は倒卵状楕円形で先が突き出て、先側半分ほどに鋸歯がある。葉腋から少し間をおいた上側から集散花序を出し淡紫色の小花を密につける。花冠は4裂し、雄蕊4、雌蕊1が突き出る。枝の下部から順次咲き上がる。果実は球形で秋に美しい紫色に熟れる。ムラサキシキブより果実が多数つき美しいので、“ムラサキシキブ”ブランドで庭木に植えられることが多い。写真白実種については、葉の鋸歯が先側2分の一足らずで花序(果序)が葉腋から少し離れたところから出ており、又果実の付き方から、コムラサキの変種の“白実の小紫”と整理しておきたい。
ムラサキシキブは葉の3分の2に鋸歯があり、花序(果軸)は葉腋の元から出る。このムラサキシキブは林縁で大柄な木をよく見かける。庭木としては殆ど栽培されていない。樹形が大ぶりで、花序(=果序)が豪華なオオムラサキシキブの果実は色づき次第撮影したい。
ムラサキシキブ学名Callicarpa japonica
ムラサキシキブの白実品種“白式部” 学名Callicarpa japonica f. albibacca
コムラサキ 学名Callicarpa dichotoma
コムラサキの変種の“白実の小紫” 学名Callicarpa dichotoma var. albi-fructus
「コムラサキ 観賞価値はコムラサキ 名前の響きはムラサキシキブに軍配」